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lifehack & technology

スマート体重計Withings Body Cardioで気軽に緩やかに楽しくダイエットしちゃうよ

数ヶ月前にスマート体重計Withingsを購入した。

Withingsとは2008年にフランスで創業されたベンチャー企業であるが、のちにノキアにより買収され、今年中にはノキアに統合される予定とのことである。最初のプロダクトがスマート体重計であったが、その後は血圧計、時計、睡眠計測計など様々なIoT商品を世に送り出している会社であり、ライフハッカーのファンが多い。

その中でも私が今回購入したのがWithings Body Cardioと呼ばれる体重計シリーズの中のモデル。体重、BMI、体脂肪、体水分率、筋肉量や骨量、測定機能を搭載しており、さらには心拍や脈波伝播速度を計測する機能も追加されているので、心臓の健康状態を把握することができる優れもの。スマート体重計というよりは、本格的医療端末に片足を踏み入れている印象だ。

www.withings.com

定価は2万5千円ぐらいであるが、私がAmazonで購入していた時はセール中で1万円程度まで価格が下がっていた。今確認してみたら2万円弱まではセールになっている模様。

私は毎日、朝の出かける前と、夜に帰宅した後にWithingsに乗って体重を記録している。最近は体重を測るのが楽しく、ちゃんと減少しているとすごく嬉しい。なので少しでも過去の自分に打ち勝つために、素っ裸になって体重計に乗ることも多い(笑)。

値をメモしたり記録を手動で残す必要はもちろんなく、クラウドに蓄積される。ウェブサイトのアカウントの中のダッシュボードを見ることでデータを確認することもできるし、スマートフォンアプリもあるのでそちらでも過去のデータを視覚的にチェックできる。

また多ユーザー対応もしているので、家族全員で同じ端末を利用することもできるので便利だ。

なぜスマート体重計はダイエットと相性が良いのか?

記録に残すことはライフハックの基本であるが、ダイエットの場合も同じだ。ただ、記録に残す操作自体が面倒であればストレスが溜まってしまう。この体重計であればその記録の部分が自動化されるのが素晴らしい。

そして体重というのは少しずつしか変化しない。1週間で5キロ痩せるようなことは起こらないので、外見に現れてくるまでに時間がかかる。なので、定量的に体重を計測し続け、本当にダイエットが進んでいるのか、それとも体重が増えてしまっているのか、というフィードバックを得ることが重要。数字に落とし込まれたフィードバックなしに努力を続けて結果を出すのは一般的に難しい。

ダイエットの場合は、フィードバックを得てから、そこから原因や勝因を探ることが簡単であるのが面白いところ。体重値を見るだけで、瞬時に理由が思い浮かぶ。昨日も今日も大盛りラーメン食べてしまったから増えてしまったとか、たっぷり運動して水分量が一時的に減っただけとか、ちゃんと努力が現れてるじゃないか!と喜んだりすることができる。難しいデータ分析も何も要らないので、PDCAとしては初級レベルだ。

数ヶ月の結果、どうなったのか?

この体重計を購入してからは、このサイクルを確立することができ、夜食や間食は自然と控えるようになった。あまり大盛りを頼まなくもなった。特にダイエットに向けて対策を練ったりしているわけではないが、ゆる〜く体重が減少傾向にある。具体的には月に1キロ弱のペースで減少中だ。

終わりに

ということで、ゆる〜く、気軽に長期的にダイエットしていきたい、ダイエットでストレスを溜めたくない、という人にはお勧めかもしれない。あとはいろいろな項目のデータが蓄積されるので、データを溜めるのが好きなデータヲタクにももちろんお勧めだ。

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激動の時代を生き抜くサバイバルサーファーになるために

一昨日発売されたばかりの『3年後に結果を出すための最速成長』(著:赤羽雄二さん)を読んでみた。面白かったのでレビューをアップするぜ。

本書は、「未来予測」+「キャリア構築」を絶妙にブレンドした面白い本になっている。一見、ありふれたテーマであるが、多くの場合、こういうビジネス書は次のどちらかに偏ってしまっている。

一つは、「未来予測」に重心がある場合は、著者が未来を夢想することで終始してしまう場合で、キャリア的な結論が乏しいモノ。確かに哲学的で、読んでいて面白くないわけではないが、結論が「人間的なクリエイティブな仕事が残るので、そういうベクトルを目指しましょう」というフワフワとしたものになりがちだ。

一方で、「キャリア構築」に重心がある場合は、直近の技術トレンドがしっかりと捉えられていない場合が多い。「仕事がなくなる時代の生き方」のようなキャッチコピーを出しておきながら、どのような仕事がどのように、なぜなくなるのかという深い分析、もしくは具体性のあるマテリアルが全然出てこない。10年以上前から見聞きしてきた内容の域を出ないことが多い。

本書に話を戻すと、こちらはそのどちらにも偏らない内容になっており、近年の技術発展による世の中の急速的変化を的確に捉え、未来予測は非常に難しいと認識した上で、「現時点で既にこういう変化が起きているのだから、少なくとも数年後はこうなるだろうし、5年後〜10年後はベクトルとしてはこういう方向になるだろう。そう考えれば、今からやるべきことはこういうことになるのではないか?」という話が超具体的に進められていく。

例えば、秘書業務の中でも特に腕の見せどころである「接待に最高なレストランの選定、場所おさえ、見晴らしのいい席の確保など」は、気遣い・配慮に基づく高度な「人間的」スキルが必要に見える。なので機械で代替できなさそうだが、こういうものこそ「一番アプリ化しやすいところ」と解説が続く。このようにあらゆる業務・職業がどのように、どのぐらいのタイムスパンでなぜなくなっていくのかが解説されていくので読んでいて面白い。こういう具体的な記述が非常に多く出てくる。

そして最近のキャリア本と言えば、やはりAIの解説が多いのが特徴かもしれない。本書もAIや関連するビッグデータ、IoT、ドローン、ウェアラブルなどを丁寧に解説していき、社会・産業そして個人に対してどのようなインパクトがあり、どのようなビジネスチャンスが生まれるのかをカバーしている。(これが第2章。)

だが、面白いのは、一番深く解説されているのがブロックチェーンインパクトであるということ。スマートコントラクト、プライベートブロックチェーン、パブリックブロックチェーンなど、キャリア本にはあまり登場しないワードも多数出て来る。初見の人のための解説も付いているので、心配ない。これらにより、銀行業務、証券業務の存在意義が根本から問われ、社員の大半がなぜ不要になるかがわかるし、全産業における会計、監査、経理、財務の仕事の大変がなぜブロックチェーンによって消滅していくのかが理解できる。個人的にはこの章(第3章)が一番面白い。ブロックチェーンの最低限はこの章でしっかりと固めておこう。

政治経済、企業組織寄りの未来予測については続く第4章、第5章。ここまでで実に様々な話が網羅されているが、一つ一つのテーマに対して、「結局どういうリスクが迫っていて、逆にどういうチャンスが生まれる可能性があるのか?」という著者の考えも合わせて解説されるので、これをベースにして読者がさらに考えを深めたり、行動に移しやすいような構成になっているのも本書の魅力だ。

第6章以降はいよいよ、「仕事がなくなる時代が来る前に身につけておきたいこと」という本題に入っていく。人生設計力から始まり、成長力、モチベーション維持、コーチング、情報収集術、分析力、洞察力の鍛え方、いかに即断即決・即実行するか、英語力のポイント、そして転職や起業のアドバイスまで。もちろん『ゼロ秒思考』ファンの皆さんにはお馴染みの思考力の鍛え方も。第1章〜第5章を読んだ後だと、なぜそういうスキルを一刻も早く強化すべきなのかが「なるほどなぁ…」という感じでスッと入ってくる。

ついに日本もココまで来たか、とショックを受けなくもないが、津波に飲み込まれるのではなく、その上でサーフィングをするサバイバルサーファーになるのが残された道であり、それに向けて最速成長するしかない、という危機感を強く持つことができる。結構刺激的だぞ。

ということで、短いがレビューしてみた。

気になる人はまずはこちらのシリーズを読んでみて、面白そうだったら実際に本の方も読んでみることをお勧めする。
best-times.jp

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初心者が『鬼速PDCA』を実践に移した半年間を詳細に振り返る

『鬼速PDCA』を実践し始めてから、早くも半年以上が経過した。2016年10月24日に発売されたビジネス書であるが、発売日前日から本屋でゲットして読み込み、「コレはSUGEE!」と思い、それ以降は本に書いてあることに沿って半年間の月日を過ごしてきた。

PしてDしてCしてAして、

またPしてDしてCしてAして、

途中で鬼フェスやって、

そしてDやってCやって、

AやったらDに戻って、

たまにC忘れて、

PしてDしてCしてAして、

時々Pが崩壊して、

でもPを立て直して、

やっぱりPしてDしてCしてAして。

そんな日々を繰り返してきたら、10月時点では「これはなかなかハードな目標」と思っていた目標を4月に達成することができた。実際には運もそこそこあるので、すべてが『鬼速PDCA』のお陰というと大袈裟になってしまうかもしれないが、『鬼速PDCA』を践していなければ達成はできていなかったと確信している。せっかくなので、いくつか半年間取り組んできた時点での『鬼速PDCA』に対するコツや感想を残しておきたい。

最初の数ヶ月が勝負

半年経ってみて振り返ると、最初の数ヶ月で自分の『鬼速PDCA』に対する型が出来上がるように思う。私の場合は2016年10月末に開始したので、2017年1月末ぐらいまでで型がある程度体に染み付いてしまっていた。どういうことかと言うと、1月末までに身についた内容はその後もずっと継続できたけど、1月末までに身につかなかった内容は、その後あまり身につかなかったということである。

例えば、土日の午前中に一時間振り返る、なるほどシートに毎日記入する、Togglで起きている時間はすべてログをとる、セルフトークをするなどと言ったことは完全に体が覚えたレベルに達した。だが、1月末の時点で身についていなかった複数のPDCAを回すとか、マインドマップを使いこなすとか、週に2回振り返るとか、そういうことは今でも満足に出来るようになっていない。

2月に入ってから自分のラーニングカーブが緩やかになってきているという危機感を、当時から既に感じていたので、苦肉の策として「鬼速PDCAフェスティバル」(鬼フェス)というアイデアが浮かんできた。鬼フェスというのは、このブログ上で2017年2月18日から3月7日まで、毎日欠かさず『鬼速PDCA』に関する実践記事をあらゆる観点から公開し続けた祭りイベントである。これにより強制的にラーニングカーブの角度を半強制的に高めようとした。

確かに、鬼フェスは期待していた通り、自分の習慣を打ち破る効果は多少あった。でも、鬼Pデビューしてからの最初の数ヶ月にもう少し『鬼速PDCA』のための時間を確保すれば、もっと効果的だったんだろうな…と後悔の気持ちが残る。

でもこれって事前にはわからないんだよね。今から振り返れば、『鬼速PDCA』が自分にどれだけ合っているかわかっているので、「フルコミットすれば良かった」と口で言うことは簡単だが、当時はそこまでの確信は持てなかった。もちろん「コレはSUGEE!」と思っていたのは事実で、だからこそブログでも数多くの記事を公開してきたわけである。

だが、実際にはもっとすごかった。最初の数ヶ月は、土曜日の朝1,2時間だけじゃなくて、さらに1,2時間をマインドマップの練習タイムとか、個別のスキルを高めるために設けても良かったかも。そうやって自分の型をもっとしっかりしたものにすればよかったな、と。そこが心残りである。

もしこのブログの読者の方で、『鬼速PDCA』に取り組み始めてから数ヶ月以内の段階の人がいて、もし自分に鬼Pが合っているという感覚があるのであれば、「今きっとすごく大事な時期ですよ!どんどん吸収したほうが良いですよ!」とお伝えしたい。時間が立てば立つほど、身につけるのが難しくなってくる可能性があるからだ。

ただ、一般的に何かを学習するというのはそういうことである。だから私にとっては、これからは緩やかに鬼P力を高め続ける地道な挑戦を続けられるかが勝負になるのかもしれない。まだわからないが、それは1年経過後のブログ記事でまた報告したい。

初心者は一つのPDCAに集中

逆に最初の数ヶ月に取り組むには、ハードルが高いと思ったこともある。そのうちの一つが、複数のPDCAを同時に回すこと。何度か挑戦したが、負荷が高すぎて毎回挫折。例えば「運動・健康のためのPDCA」などをメインPDCAと併用していた時期もあったが、結局挫折。最初の数ヶ月は、まずは心の底から達成したいメインゴールに向けたPDCAに集中することが重要だと感じた。

逆に言えば、これから複数PDCAに再挑戦してみるのはアリかもなぁ。これもまた一年経過時(半年後)のブログ記事で結果を報告しよう。

月次のゴールと半年のゴール

私は10月末に「4月までに〇〇を達成」という目標を立てていた。しかし実際には半年の巨大PDCAを立てる力はなかったので、本にも推奨されていた1ヶ月単位のPDCAを立てた。4月までに〇〇を達成するには、1ヶ月後にこれだけできるようになりたいというのを立てるだけ。11月末、12月末、1月末…と、それを毎月繰り返した。2月ぐらいからは非常に焦ってくる。それでもP & D & C & Aループ。そうしたら、なんと4月のリミットで無事達成。

私の場合は「4月までに達成しないといけないという制約」があったことも勝因の一つ。なぜなら、それが良い心のプレッシャーになったからである。それがなければ、延期してしまっていたかもしれない。「心から達成したい」+「いついつまでに達成しないとヤバイ」が組み合わされば、効果を発揮しやすいのではないか。

やっぱり振り返りは超重要

私は週次の振り返りはほとんど欠かさず行ってきた。まぁ、もちろん何回かはスキップしちゃったけど。

コレがすごい重要なんだよね。コレを飛ばした週は、主観的な鬼速感が急激に薄まる。振り返りをしっかりやった週は成長を感じられるし、改善案・伸長案も浮かんでいるので、新たな工夫などもどんどん取り入れることができ、基本的には加速していく。だから鬼速感を感じやすい。「オレ、鬼速!」と胸を張れるようになる(ココロの中だけで)。

「最近、鬼速感出てるか?」と自分に問いかけてみよう。ちゃんと振り返りが効いている週であれば、YUP, OF COURSE!と心が反論してくれる。「いやぁ、鬼速感出てねぇわ」という声が聞こえてくる時、振り返りしてる?私の場合は振り返りの有無と鬼速感に強い相関があった。なので週次の振り返りはMUSTだね。

個人的にやってよかったのは、トイレの壁に、振り返りの書いた紙を貼り付けることである。その紙には前週に達成したこと、反省した上での改善案・伸長案などが書いてある。1日に一回以上はじっくりとその紙を眺めることになり、自然と頭に叩き込まれる。「そんなことをしなくても反省したことは頭に入っているだろう」と思うかもしれないが、一日経っただけでもほとんど忘れていると思ったほうが良い。まずは両面テープでクリアフォルダを貼り付けて、その中の紙を毎週入れ替えるやり方がお勧めだ。

前述の通り、半週振り返りには何度か挑戦したが、まだ身についていない。平日の夜にヘトヘトになっているときは、日次の振り返りシートを書くだけで精一杯。これは諦めて、今では週次振り返りに集中しているが、そろそろ半周振り返りに再挑戦してみようか。

もちろん不安もある

「本当に前に進んでいるのか?」という不安も、もちろんある。

特に努力が線形に結果に反映されない分野であるほど、不安になるはずだ。私の場合は3月まで全然結果が出ず、「ヤベえやん」とピンチな感じだったが、4月にギリギリで開花した。ありきたりのメッセージになってしまうが、結局は日々の積み重ね、毎週の振り返りの積み重ねが大きな目標を達成する上で効いてくるのではないか。

不安なときは、1ヶ月前の振り返りメモを読み返したりすると、自分の成長が感じられる。「オオォ!鬼速感あるねぇ!」と思える。不安になったら、過去の計画時のメモ書き、なるほどシートの投稿など、色んな材料をざっと振り返ってみると、不安感が薄くなるかと思う。もちろん、不安を無意味なものとして除外すれば良いとは限らないので、不安のもとから解消するという対策も。例えば仮説が正しいかどうかの検証を行うなど、必要な考える時間はちゃんと取るように。そういう意味でも、やっぱり振り返りは重要。

目標はすぐにアップデート

4月に目標を達成してからは、しばらく鬼速風に走れなくなった。「これはさすがに困難だな」と半年前に思っていた目標にたどり着いたことで、結構な満足感を得てしまった。当たり前だが、目標と現実のギャップが突然にゼロに収束する。それまでの半年間の疲れを、少しの期間だけでも良いので、癒やしたい気持ちもなくはない。

それにある目標を達成すると、結果的に忙しくなる。一例を挙げると、転職を目標にしていれば、転職が決まった後、転職準備や転職先で新しい仕事を覚えることに日々、精一杯になってしまいやすいだろう。「まぁ、慣れるまではPDCAは置いておくか」という罠がある。しかも、別にサボってぼーっとしているわけではないので、罠だと気づきにくい。

最終目標を引き上げることをここ半年間行ってこなかったので、若干戸惑ったが、そういうスキルも磨いていきたい。そういえば黒本にもそういう話が出ていた。引用してみよう。

そもそも人間はステージが上がるにつれ目標も上がるはずです。たとえば、本が好きな学生からすれば出版社で働くことは夢でしょう。でも、いざ働きだしたら普通のことになって、10万部のヒット作を夢見る。でも、それも実現してしまえば今度は100万部売りたくなる。これが自然ですよね。

私も初対面の方からよく「なぜ業界最大手だった証券会社を辞めたんですか。給料もいいのに、もったいない」と言われることがあります。でも私からすれば「それが目標ではなかったので・・・」としか言いようがないのです。大富豪になる人たちはこうした目標のアップデートを誰よりも頻繁に繰り返しているにすぎません。そうやって高い目標を持ち続け、自ら描く未来にワクワクしながら、自分の可能性を常に広げているのです。人は現場で満足した時点で成長が止まります。そして、未来でなく今や過去を生きることに専念しだします。

PDCAサイクルを本当に鬼速で回すには、目標達成・目標引き上げサイクルのレイヤーも鬼速で回せるようにならないといけないということだ。このあたりの実践も半年後のブログ記事で報告できるよう取り組んでいきたい。

終わりに

「自分は『鬼速PDCA』をやってみるべきか?」だったり、「少しやっているけど、さらにコミットすべきか?」などの疑問を感じている人もいるかもしれない。そうだとしたら、以下の3つが当てはまるかどうかを考えると、わかりやすい。

① 心の底から達成したい目標がある
→繰り返しになるが、出発点として重要

② 『鬼速PDCA』に感銘を受けた
→自分の時間と労力をコミットするモチベの源泉

③ ライフハック好き
→『鬼速PDCA』の細かさについていく性格が必要

あたりかな?
当てはまる方はアクセル全開にしないと、あとで後悔するよ!

実践されている方、補足だったり、その他のコツなどあれば、是非コメントください^^

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アイデア大全フェスティバルの開幕だぜ!

数ヶ月前に、ライフハッカー仲間から『アイデア大全』(著:読書猿さん)が良いと勧められたので買って読んでみたのだが、コレが良いというどころではなく、非常に良いのである。内容は「いかにアイデアを生み出すか?」ということに焦点を当て、そのための思考ツールを42個、紹介していくものである。ビジネスパーソンには有名な「なぜなぜ分析」だったり、このブログでも何度か紹介してきたゼロ秒思考にも通じるものがある「ノンストップ・ライティング」の他、「エジソン・ノート」や「コンセプト・ファン」など、ありとあらゆるアイデア創出ツールが紹介されていく本なのである。

しかも、一つ一つのアイデアツールに対して、レシピ、サンプル、レビューが説明されていく。レシピとは、文字通りどのようにツールを使うのかという手順の部分である。サンプルというのは具体例・実例などが紹介されるが、歴史上の出来事やビジネスモデルの例などが紹介されることも多い。読み終わってみると、企業経済の中でのブレイクスルーの多くは、「1人の人間のひらめきアイデア」がベースになっているのだな、という気持ちになってくる。そう考えると、自分が同じようなアイデアを思いつくことができるという前提に立てば、自分の人生も今後、面白いことが起こるかもしれないなぁ、という希望が湧いてくるのである。最後のレビューというのは、そのツールが生まれた背景、哲学的部分の解説が入る。

著者はネットでは有名な読書猿さんである。本書の著者略歴を引用すると、

正体不明、正体不明、博覧強記の読書家。
メルマガやブログなどで、ギリシャ哲学から集合論現代文学からアマチュア科学者教則本、日の当たらない古典から目も当てられない新刊まで紹介している。人を食ったようなペンネームだが「読書家、読書人を名乗る方々に遠く及ばない浅学の身」ゆえのネーミングとのこと。知性と謙虚さを兼ね備えた在野の賢人。

とのことであり、なんだか並々ならぬ感じが伝わってくる。実際に本書を読んでもらうとわかるが、「ホエ〜よくココまでまとめたなぁ……」と脱力するぐらい良くまとまっており、「私は何度生まれ変わってもこのような本を書けるようにならないだろうなぁ。はぁ。」とため息が出てしまうレベルだ。ちなみに読書猿さんのブログとツイッターこちら。

さて、そんな面白い本を読んだ後、いくつかのツールを試してみた。すると、結構面白いアイデアが出て来る。実はそのうちの幾つかは結局ボツになったのだが、「短期間でこんなに面白いアイデアでちゃうのか…」と早くも威力を感じているところである。

だが、問題はその後である。幾つか試して満足してしまい、それからはまったくアイデアツールを実践していない!これはいかぬ、「どうすればよいのだ?」と色々考えていたら、やはり行き着くのはフェスティバルである。

イデア大全フェスティバルの詳細

はい、アイデア大全フェスティバル(略称:アイフェス)、やりますよ。ヒヤッハー!再び踊り狂う時が来ましたよ!以前の鬼速PDCAフェスティバル(略称:オニフェス)に続く、第2弾の読書実践型フェスである。
toricago.hatenablog.com

ただし、今回のアイフェスは前回のオニフェスと大きく異るところがある。前回は誰でも気軽に参加できるという自由参加型としていたのだが、今回は非公開フェスティバルにする予定だ。祭り参加者は非公開Google Sheetsに招待するので、そこでアイデア大全をゴリゴリと実践していく。理由はアイデア大全が実践してこそ意味があるからだ。実践しなければ、アイデア力は全然伸びないだろう。オニフェスは本を読んでいない人も楽しんでもらえるようなエンターテインメント性も追求していたが、アイフェスでは路線を少し変更したい、という主旨だ。

また、屋台(ブログ記事)を数多く出店する負担はそれなりに大きいので、今回はアイデア大全のツールを実践するところだけに力をとことん注ぎたい、という理由もある。

イデア大全フェスティバルのスケジュール

スケジュールとしては今週末から開始するが、2日毎に一つのツールを実践していく。実践したツールに◯をつけて、コメント、感想、コツなどを簡単に可能な範囲で書き込む。私は全て実践するつもりであるが、必ずしも参加者にすべてのツールを実践することを義務付けるつもりはない。だが、前半戦・後半戦どちらか参加した中で、少なくとも5〜10個は実践する気持ちがある人に参加してほしい。

ちなみに前半戦と後半戦というのは、本書の第1部と第2部に相当する。第1部とは「0から1へ」というテーマ、第2部は「1から複数へ」というテーマである。皆さん、それぞれ仕事や学校、趣味などで必要なアイデア力がどのような性質なのかを考えた上で、どちらかを選んでもらえればと思う。もちろん、両方とも参加してもらうのも大歓迎である。

ちなみに仕事の内容を簡単に公開できない人も多いと思うので、伏せるところは伏せて、公開可能な範囲で感想などをメンバー間でシェアしていくようなゆるい運営をしていくつもり。なので、オープンにできない人も大歓迎。

前半戦

日付イデア大全ツール名
2017/4/15バグリスト
2017/4/17フォーカシング
2017/4/19TAEのマイセンテンスシート
2017/4/21エジソン・ノート
2017/4/23ノンストップ・ライティング
2017/4/25ランダム刺激
2017/4/27エクスカーション
2017/4/29セレンディピティ・カード
2017/5/1フィンケの曖昧な部品
2017/5/3ケプナー・トリゴーの状況把握
2017/5/5空間と時間のグリッド
2017/5/7事例-コード・マトリクス
2017/5/9P.K.ディックの質問
2017/5/11なぜなぜ分析
2017/5/13キプリング・メソッド
2017/5/15コンセプト・ファン
2017/5/17ケプナー・トリゴーの問題分析
2017/5/19仮定破壊
2017/5/21問題逆転

後半戦

日付イデア大全ツール名
2017/5/23ルビッチならどうする?
2017/5/25ディズニーの3つの部屋
2017/5/27ヴァーチャル賢人会議
2017/5/29オズボーン・チェックリスト
2017/5/31関係アルゴリズム
2017/6/2デペイズマン
2017/6/4さくらんぼ分割法
2017/6/6属性列挙法
2017/6/8形態分析法
2017/6/10モールスのライバル学習
2017/6/12弁証法的発想法
2017/6/14対立解消図(蒸発する雲)
2017/6/16バイオニクス法
2017/6/18ゴードンの4つの類比(アナロジー)
2017/6/20等価変換法
2017/6/22NM法T型
2017/6/24源内の呪術的コピーライティング
2017/6/26カイヨワの〈対角線の科学〉
2017/6/28シソーラスパラフレーズ
2017/6/30タルムードの弁証法
2017/7/2赤毛の猟犬
2017/7/4ポアンカレのインキュベーション
2017/7/6夢見

イデア大全フェスティバルの参加方法

前半戦に参加する予定の人は、4月15日の午前中までに、後半戦の場合は5月22日の夜までにtoricagoblog at gmail dot comまで連絡をしてほしい。メールの内容としては、以下の4点を記入すること。(締切に間に合わなかった場合も受け付けるかもしれません。念のため連絡ください^^)

  • イデア大全を実践したいと思ったモチベーション、意気込みを簡単に説明
  • 名前(Google Sheetsで利用するため。ペンネーム可)
  • 参加したい部(前半戦、後半戦、両方のどれか)
  • 実践予定のツール名(少なくとも5つは選択すること)

そして、本を買って頂くとフェスがやりやすいので、購入をお勧めする。

終わりに

ということで、踊り狂う実践型スパルタ祭り。一緒に想像力とブレイクスルーを生み出していきませんか!?読んだけどまだ実践できていない人、少しだけ実践してみた人、読んでないけど気になる人、これは参加するしかないぜ!未読の人は今すぐポチらないと間に合わないぞ!ガンガンいこうぜ

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タイム管理アプリTogglの蓄積データをAPI取得し、Pythonで分析する話

 タイムマネジメントは仕事をする上で欠かせないスキルの一つである。仕事だけではなく、限られたプライベートの時間を満喫するためにも威力を発揮する。だが、自分が何にどれぐらいの時間を投入しているのかというのは、意識的に計測し、定期的に振り返らない限り、ほとんど認識することはできないだろう。「このぐらいだろう」と心のなかで思っていても、実態とかけ離れている可能性が大きい。そこでこのブログでは、タイムマネジメント関連の記事をいくつか公開してきた。

 上記の記事の主な内容は、タイム管理アプリのTogglを使って、日々記録を行い、週ごとに、月ごとに蓄積したデータを分析することで、どんどんタイムマネジメントスキルを向上させるとともに、日々の行いを振り返るというPDCAのC(チェック)の精度を上げていこう、というものだ。

 (ちなみにTogglとは、何かしらの行動・作業・仕事などを開始する時に、スタートを押して内容のメモを書くだけのウェブサービス・アプリ。終わったときにもストップを押す。非常にシンプルな仕組みなので私は結構気に入って使っている。)

 最初の関門はTogglでの記録を習慣化させることであるが、1ヶ月弱もすれば、違和感なく記録を継続できるようになるだろう。しかし第2の関門は、溜まったデータを振り返ることである。せっかくデータを溜めても、それを分析しなければTogglの意味がない。

 そこで次の記事では、Togglのサイトにログインし、csvファイルをダウンロードし、それをエクセルで開いて、色々と列や行を整理し、データの欠損を補完し、ピボットテーブルで整理・分析する方法を以前に紹介した。

 だが、これが結構面倒なのだ。一回限りならこの一連の流れを通せるかもしれないが、今後、ずっとPDCAを回していく度にこの作業を行うのであれば、なんとか効率的に集計できないものだろうか。そんな時に、TogglにはAPIがあることに気付く。きっかけは次の記事。

 ココまでのことができるのであれば、「プログラミング言語Pythonで集計まで含めて自動化できないだろうか?」ということを考えてみて、実際に試してみた。今日はその話をしよう。なので今回の記事は、以前の「『鬼速PDCA』と『7つの習慣』マトリックスの組み合わせ技を紹介するぜ!」の続編として捉えてもらえると良いかもしれない。

Toggl集計の自動化をAPIPythonでやってみる

 先程のQiitaの記事を参考にしながら取り組んでみた。大変だったことはTogglのAPIの件数取得上限が50件に設定されていたことである。ここは、ループを使って、取得したデータが空になるまで、無理やりデータを取り続ける方法で実装。データを整えていく部分はQiitaの記事のコードをかなり借りた。公式のドキュメントもサラッと見てみた。

 私の場合はGoogle Sheetsに取り込みたくないので、代わりにデータ分析ライブラリのpandasのdata frameを利用。そして最後にpandasのpivot table機能を用いて、月ごとに、各カテゴリに投入した時間の集計を行うようにした。カテゴリとは、食事、移動、勉強、前倒しシート、お風呂、仕事A、仕事B、ブログなどの項目のことだ。

 data frameの表示は、コーディング環境として便利なjupyter notebookを使うとキレイに表示でき、タイムマネジメントの振り返りがスムーズに行えるはずだ。例えば、こんな感じになる。今年の1月から今日までのデータを集計してみた。(カテゴリ名は赤色で隠してある。)

f:id:toricago:20170311213033p:plain:w350

 もちろん、既にTogglのサイトで、簡単な集計機能は紹介されているので、それで充分という人はここまでやる必要がないかもしれない。ただ、公式サイトでは機能が限られていることや、分析期間をマウスでいちいち設定するのに結構時間がかかる。自分がどういう項目を見るかが毎週または毎月決まっているのであれば、そこまで含めて実装しておけば、あとはクリック一つで、欲しい表やチャートが手に入るので、時短効果も期待できる。

 以下、コードを紹介しておくので、実装してみたい人の参考になればと思う。前提としてPythonを使ったことがある、APIって聞いたことがある、というレベルが好ましい。

実際のコードの紹介

 こちらが実際のコード。

# -*- coding: utf-8 -*-
import requests
from requests.auth import HTTPBasicAuth
import json
from datetime import datetime as dt
import pandas as pd
import numpy as np
pd.set_option('display.max_colwidth', 20)
df = pd.DataFrame([[0], [0], [0], [0], [0]]).T
df.columns = ["description", "category", "date", "month", "duration"]

 まずは上記のように、準備を行う。

_api_token = '(ここにAPIキーを入れる)'

 ここではAPIキーを利用している。これはTogglのサイトを開き、ログイン後、左下の顔マークからProfile Settingsをクリック。開いたページの一番下に、「API Token」とあるので、それをここにコピペすれば良い。

for pagenumber in range(1000):
    pn = np.str(pagenumber + 1)
    _params = {
        'user_agent': '(Togglに登録しているメールアドレス)',
        'workspace_id': '(workspace idを入れる)',
        'since': '2016-10-01',
        'until': '2017-03-11',
        'page': pn}
    r = requests.get('https://toggl.com/reports/api/v2/details', auth=HTTPBasicAuth(_api_token, 'api_token'), params=_params)

 ここで、Togglに登録しているメールアドレス、workspace id、さらにはいつからいつまでのデータがほしいか、というパラメータの情報を設定していく。最後の行でデータを取得している。

 ループの1000回は、どれだけデータが蓄積されているかに依存する。一回に取得するのが50件なので、自分の蓄積件数 < 50 × ループ数を満たしていれば良い。ループする度に、最後のpnが増えていくので、別のページを参照することになる。

    data = r.json()
    Data = data['data']
    if len(Data) == 0:
        break
    row = 0
    for i in Data:
        dataset = Data[row]
        data01 = dataset['description']
        data02 = dataset['project']
        start = dataset['start']
        sd = start[0:10]
        st = start[11:19]
        s = sd + ' ' + st
        tdatetime = dt.strptime(s, '%Y-%m-%d %H:%M:%S')
        date_s = dt.strptime(s, '%Y-%m-%d %H:%M:%S')
        end = dataset['end']
        ed = end[0:10]
        et = end[11:19]
        e = ed + ' ' + et
        date_e = dt.strptime(e, '%Y-%m-%d %H:%M:%S')
        dur = date_e - date_s
        print date_e
        data03 = sd
        data04 = tdatetime.month
        data05 = dur

ここまでで、データの準備が整う。

        series_add = pd.Series([data01, data02, data03, data04, data05], index=["description", "category", "date", "month", "duration"], name=row + 1)
        df = df.append(series_add)
        row += 1
df = df.drop(0)  # erase dummy row

ここでは、データをdataframeに格納し、今までのデータと結合している。ループが終われば、ダミー行を削除している。

monthly_sheet = df.pivot_table("duration", aggfunc="sum", fill_value=0, index="month", columns="category").T

最後にpandasのピボットテーブル機能を利用して、それぞれの月について、カテゴリごとの集計を行っている。

終わりに

 ということで、Togglのデータをエクセルから集計するのではなく、APIPythonを用いて集計する方法を紹介してみた。タイムマネジメントノウハウの開発は一旦ここまでとし、これからはモチベマネジメントのノウハウへとと重心を移行していきたいなぁ!

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鬼速PDCAフェスティバルの閉幕だぜ!

 ついに本日、鬼速PDCAフェスティバル(鬼フェス)が閉幕する。鬼フェスとは、大ヒットビジネス書『鬼速PDCA』を皆で実践していくための、2週間にわたるネット上のお祭りである。2017年2月18日から3月7日までこのブログで、毎日、『鬼速PDCA』関連の屋台(記事)を公開してきたのだ。多くの人がフェスを訪れてくれたり、複数の方に屋台を出店いただいたりもした。ちなみに、鬼フェスで公開した記事の数は、前夜祭も含める20件になる。私のブログが今回の投稿で55記事目になるので、約4割が『鬼速PDCA』の記事ということになる。もう書くことは残っていない気はするが、総括的な観点から少し振り返ってみたい。

鬼フェスを振り返ってみる

 この企画アイディアが浮かんできたきっかけは、著者の方の講演会に参加した経験だったと思う。真剣に『鬼速PDCA』を実践してきたつもりだったが、著者の方から会場に問いかけられた、基本的な質問にまともに答えられず、自分がいかに『鬼速PDCA』が身についていないかを実感した。

 その後、『鬼速PDCA』の中から身についていない部分を整理し、一つ一つ片付いていこうと実践。その内容をブログ記事として(投稿せずに)溜めていた。3記事ぐらい溜まった時に、「あれ?これはもう少し溜めて、一週間連続で毎日公開したら結構おもろいかも!?」と思ったのだ。他にも理由はあるが、詳しくはこちらの記事にまとまっている。

 想像したら楽しくなってしまい「やってみたい!」という気持ちが膨れ上がった。でも、「すでにたくさんの『鬼速PDCA』関連記事を書いてしまったし、自分ひとりで、さらに7記事も書くのは無理ではないか?」という疑問が当然あった。ちなみに18日連続で記事を公開し終えた今から振り返ると、充分に達成可能な目標だったのだが、当時は凄まじく難しく感じられた笑。

 そこで浮かんだアイディアが、「ライフハッカー仲間にも記事を書いてもらえばよいのでは?」ということ。実際に問いかけてみたら、何名かの方にご協力いただけることになり、「これならいける!」と思って開催した次第である。私も新たに記事を書くために、更に『鬼速PDCA』を実践していくと、面白いことに次々と記事のネタが見つかり始めた。そこからは大量生産モードに入り、鬼フェスのための屋台をたくさん準備することができた。最初の計画では1週間連続企画だったのが、10日間に増え、2週間に増え、最終的に18日連続企画になってしまったのだ笑。もし最初から18日連続企画を目指していたら、「絶対無理!」と思ってしまってフェスは実現しなかったかもしれない。少しずつ目標値を上げることの良さでもあるね。

 祭りに参加する方法としては、記事(屋台)を楽しむだけではなく、メインステージで踊り狂う(Twitterハッシュタグ)、自分で屋台を出店する(記事を書く)などの方法もありますよ、と開催要項に書いてみたものの、「きっと誰からも来ないだろう…」と予想していた。だがその予想に反して、ライフハッカー仲間以外の外部ブロガーの方による記事執筆が合計3件に達したし、ハッシュタグを使ってくれる人も出てきたので一安心。参加してくださった皆さん、本当にありがとうございます!そしてほとんどの屋台がはてなブックマーク入りしたのも良かった。

これからの方針

 鬼フェスを開催してよかったことは、コレをやっていなければ、『鬼速PDCA』を今のレベルまで身につけることは決してできなかっただろうということである。本を読んでから最初の2ヶ月から3ヶ月が経過したあたりで、成長が鈍くなっていき、むしろ退化しているのではないか、という気持ちもあった。そこの数ヶ月の壁を突破できた気はしている。だが逆に、今は鬼フェスを開催し終えた安心感や、壁を超えたことによる達成感でサボりたい気持ちを抑える力が弱まり、また退化を始めてしまうのではないかと危惧している。そのための対策として、実はまだ考えている途中であるが、次のような点を考えている。

仕事術本は極力、読まない

 今までの数ヶ月間は、仕事術本を読むことを制限してきた。なので流行りの『LIFE SHIFT』『GRIT』『生産性』などは読みたい気持ちは強いが、読んでいない。読むだけで数時間〜10時間かかるし、もしそれを実践して身につけようとしたら、少なくとも数ヶ月はその本に捧げないといけなくなる。もちろん隅から隅まで実践しなくても、「つまみ食い」という現実的な方法もあるが、「つまみ食い」をするだけでも結構の時間がかかるものである。どうせつまみ食いをするなら、ライフハック系(睡眠、瞑想、食事、運動、時短)などの本や雑誌からつまみたいと思っている。なぜならこういうライフハックは単発的に自分の人生に組み込みやすいからである。仕事術本の場合だと、大きな枠組みに基づいたアドバイスが乗っているので、つまむと返って逆効果になることがある。(もちろん、個人差がある話で、人によって読書戦略は大きく異なりうる。)この話は詳しくはこの記事で紹介しているので、気になる方はぜひ。

 鬼フェスが終わったら「読書解禁だぜ!」とワクワクしていたのだが、鬼フェスを終えて思うのは、ここからが重要ということ。今まで『鬼速PDCA』は単なる一つのスキルとしか捉えていなかったが、著者の方が言うように「スキルのスキル」という意味がだんだんわかってきた。詳しくはこの記事で紹介した。

 4ヶ月間実践してきたから身につくというよりは、4ヶ月間実践してきて、やっと『鬼速PDCA』の入り口に立てたような感覚だ。それに、この記事で紹介したように、まだ身についていないことが色々とある。

 ここでスピードを緩めるのはあまりにもったいない。ということで、これからも仕事術本は控えたい。

4月末までに完コピ

 本に出会った10月末から数えると、半年経過が4月末であるので、そこを一つの基準として頑張りたい。もともとは一年かけて取り組もうと思っていたが、あまりに遠い目標だと脳が認識してくれない。あと2ヶ月間、引き続きPDCAを回していくことにエネルギーを割いていく。

 ただひとつ思ったのは、「1年に一回ぐらいは何らかの読書フェスティバルを開催しても良いかもなぁ!」と。もし、「この本は完コピに向いているすごい本だ。取り上げてほしい」というのがあれば、連絡ください。そうすればトリフェスシリーズとかにして、年に1冊ずつ極めていくという方向性も悪くない。

終わりに

 ということで、今までフェスに参加して頂き、本当にありがとうございます!鬼フェス中に開発したPDCAとは関係のないライフハックもたくさん溜まっているので、これから少しずつブログに投入していく予定である。引き続きどうぞよろしく!

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10年後、『鬼速PDCA』はコモディティ化するか?

 去年の10月末に『鬼速PDCA』(著:冨田和成さん)を読んでから、PDCAを回してきて4ヶ月。ブログでも、数多くの『鬼速PDCA』関連記事を公開してきた。でも、そもそもなぜ私は、こんなにPDCAスキルアップを目指しているのか。なぜPDCAを習得しなければならいのか?

 それは当然、自分のスキルを高めようと色めくビジネスパーソンが周囲に、そして世界に五万とひしめき合う中で、なんとか自分の生産性を向上させ、なんとか一歩先んじて、なんとか他の人と差をつけて、この厳しいビジネスワールドでなんとか付加価値を発揮していくためである。

 だが、もし、他の五万といるビジネスパーソンが、全員同じことを考えていたらどうなるのか?「生産性の高さ」というのが差別化要因にならなくなり、PDCAコモディティ化するリスクはないのだろうか?

 水面下で全員が同じ努力をしていた、ということは多々ある。「身についた頃には差別化要因にならなかった!」ということも。

 これは、鬼速PDCAフェスティバルに今日まで2週間以上付き合ってくださった祭り参加者の皆さんの、大きな関心ごとであるに違いない。そこで、今日はこの話を徹底的に深掘りしていきたい。

コモディティ化した、3つのビジネススキル

 本題に入る前に、そもそもなぜ『鬼速PDCA』を身につけるべきなのか、というところを復習してみよう。引用すると、

 世のなかのキャッチアップの速度は、日進月歩で早まっている。それに伴い、かつてのビジネススキルはどんどんコモディティ化(日用化)している。そんな状況だからこそ、ますます価値が上昇するビジネススキルがPDCA力であると思っている。

 ということになる。つまり、一生懸命スキルを身に着けても、しばらくすると、それがありふれた「コモディティ」のようなスキルになってしまうということだ。その具体例として、3つの話が紹介されている。それが、営業、英語、そしてMBAだ。

営業スキル

 1つ目の例は、著者の方が起業する前に取り組んでいた証券営業。少し前まで、営業マンにとって「情報」が命で、いかに金融や経済や商品の知識を頭に叩き込むかが重要であった。「入社当時は主要な数字を頭に叩き込んでからお客様のもとに向かっていた」とのこと。

 だが、今では、営業マンがiPadを片手に、その場で情報を検索するのが一般的に。逆に、「お客様から強く求められるようになったのは、資産運用に関するリアルタイムでの次の投資方針、より深いレベルでの助言である」。

英語スキル

 2つ目の例は、英語力。「英語」については多くのビジネスパーソンにとって関心の高いスキルに違いない。

 だが、「ひと昔前までは英語が話せるだけで引く手あまただったのに、いまでは人材市場での差別化はできないし、自動翻訳の精度を年々上昇しているので、もしかしたら近い将来、通訳という職業はこの世からなくなるかもしれない」とのこと。なんてこった。苦労して手に入れたスキルの価値が低下するだと?恐ろしい話だな。

MBAの資格

 3つ目の例は、MBA「本屋に行けば『MBAで教える〇〇』といった類の本がいくらでも手に入るし、オンラインで授業動画を見ることすらできる。世界と比較すれば日本でのMBAホルダーはまだまだ少ないが、それでも年功序列制度の崩壊と国内MBAの増加でMBAホルダーは決して珍しい存在ではなくなった」とのこと。しかも、最近は海外へのMBA志願者が減っているらしい。

なぜPDCAか?

 営業(情報)、英語、MBAというビジネスパーソンのかつて関心が非常に高かった3つのスキルの価値が低下している。確かに言われてみれば、差別化要因にはなりにくくなっているのかもしれない。

 では一体、私達ライフハッカーはどうすればよいのか。英語に加えて中国語を勉強しないといけないのか?それともMBA経営学修士)に加えてMS(理学修士)も取得すべきなのか?本から少し引用してみよう。

 いまの世のなか、正解がどんどん変わる。変わる前に手を打てる先見の明があれば理想だが、それがなくても変化を察知し順応する柔軟性があるだけでも十分、価値がある。それはまさにPDCA力である。
 PDCAは対象を選ばない。どのような業界、どのような職種であっても応用できる。これほど万能なビジネススキルは存在しないと言っていい。
 いや、正確に言えばPDCAは個別のビジネススキルとはまったく別の次元にある。
 PDCAは、個別のスキルの習得を加速させるためのベースだからである。PDCA力さえ上がればスキルの上達が圧倒的に速くなる。若いビジネスパーソンは1日でも早く成果を出そうと、英語やコミュニケーションスキルなど効果が見えやすい実用的なスキルの習得に躍起になるが、実はそうしたことに手を付ける前にPDCA力を身に着けたほうが、中長期的に見ればはるかに大きな効果をもたらすのだ。

 ということだ。そしてココまでの話は「個人」の次元だが、「組織」(企業)の次元で考えても、同じような環境にさらされている。つまり、

 どれだけ真新しいビジネスモデルやテクノロジーであっても差別化要因にはならない。瞬時に各国の言語に翻訳され、世界中に広まり、陳腐化してしまう。2000年以前の日本では、「企業の栄華は10年持てばいい」と言われていたが、現在では数年持てばいい方である。
 ビジネスモデルで企業価値が測られる時代は終わったと考えている。そうではなく新しい仕組みやサービスを鬼速で生み出し続けられる組織力と、市場の変化に瞬時に対応できる柔軟性を持った企業こそ、激動の時代を勝ち残れるのである。

とのことである。つまり、個人のレベルであれ、組織(企業)のレベルであれ、スキルのためのスキル「PDCA」を身につけることが欠かせない時代になってきているのだ。「スキル」に焦点が当たっていた時代から、「スキルのスキル」が重要になる時代へ。

スキルがコモディティ化する条件とは?

 長くなったが、今日の本題に入ろう。

 昨今、世の中では組織レベルでは労働改革ブーム、個人レベルでは生産性ブームを迎えており、多くの人の共通の重要課題となっている。『鬼速PDCA』にかぎらず、ハイパフォーマーを目指すためのビジネス書の出版が相次いでおり、実際にそういう本ほど売れる傾向にある。

 『鬼速PDCA』も10万部近くも売れてしまっているわけで、多くの人が生産性を上げ、PDCAをどんどん回したいと考えている世の中であれば、「10年後、生産性の高いハイパフォーマーコモディティ化するリスクはないのか?」という疑問を出て来る。それを深掘りしておく必要があるだろう。

 ただし、私は労働環境についても、人材・人事・キャリアについても、まったくの素人であるので、以下、単なる妄想だと思って読んでほしい。

 まず、PDCAに限らず、何かのスキルがコモディティ化する条件には、外部条件と内部条件がある。

内部条件:Technological Breakthrough

 最初に内部条件から説明しよう。付加価値の高いスキルというのは、身につけるまでに多大なエネルギー、資金、労力、時間等を投入しないといけないことが多い。会社を辞めてMBA留学を目指したり、何千時間を語学の勉強に捧げたり、何百以上の企業の証券コードを淡々と記憶していくといったことは、どんな人でも気軽にできるものではない。これがある種の参入障壁になっているからこそ、付加価値が高いし、コモディタイズとは遠いスキルになるのである。

 このハードルが技術によって突破されることがコモディタイズの一つ目の条件である。テクノロジーが進展することで、スキルのコモディタイズは起こる。

 例えば、タブレット・モバイル端末の登場により営業マンは情報を頭に叩き込む必要は消えた。データテクノロジーの発達により自動翻訳の質が圧倒的に向上した。オンライン上の大規模な教育プラットフォームを可能とする各種のITインフラの発達により、MBAに相当する授業は全世界のどこにいても、誰でも無料で受けられるようになった。

 だが、技術の進歩は、ふと偶然にして起こるものではない。Elon Muskの言葉を引用してみよう。

People sometimes think technology just automatically gets better every year but actually it doesn't. It only gets better if smart people work like crazy to make it better. That's how any technology actually gets better. By itself, technology, if people don't work at it, actually will decline. Look at the history of civilizations, many civilizations. Look at, say, ancient Egypt, where they were able to build these incredible pyramids and then they basically forgot how to build pyramids. And even hieroglyphics. They forgot how to read hieroglyphics. Or if you look at Rome and how they were able to build these incredible roadways and aqueducts and indoor plumbing, they forgot how to do all of those things. There are many such examples in history. So I think we should always bear in mind that entropy is not on your side.

 ココまでの話をまとめると、付加価値の高いスキル(=面倒でコストが高い)がコモディタイズするには技術的突破が必要であるが、技術はそうカンタンに進展するものではない。そこで次の外部条件が必要、という話になる。

外部条件:Demand Side

 外部条件は、簡単に言えば世の中が求めているかどうかである。需要があるほど、それをコモディタイズすることにより世の中は進展する。それに向けて、研究者や技術者がイノベーションを起こすモチベーションが社会的に生まれるのである。

 営業にしても、英語にしても、MBAにしても、それらを持つ人・操る人が過去から現在の日本で非常に価値があり、求められていた。そういう分野は、技術を進展させるモチベーションが高くなりやすくなり、コモディタイズは起きやすくなると考えるのが自然であろう。例えすぐに技術革新が起きなくとも、コモディタイズされずに長く放置されるような時代が長く続けば続くほど、既存の仕組みを崩壊・構築・進化させるインパクトが大きくなり、マスクの言う"smart people work like crazy"状態が発生しやすくなるとも言えるので、結果的に社会的Demandが重要ということになる。

PDCAは条件を満たすのか?

 それでは、PDCAは内部条件・外部条件を満たすのか。私は『鬼速PDCA』を出版直後から4ヶ月間ほど取り組んできたが、かなりのエネルギーを投入してきたし、少しでも気を抜くとPDCAサイクルが停止してしまうことも経験してきた。お金はかからないし、人生のリスクを取る必要はないという面で参入障壁は一見低く見えるが、エネルギー、労力、そして時間はそれなりに投入し続けないと決して身につかないと感じている。つまり、『鬼速PDCA』は高付加価値スキルの匂いがプンプンする。一朝一夕では身につかないからだ。

 それでは外部条件を見てみよう。繰り返しになるが、今の日本(そして世界)では、PDCAを回せる人材が非常に求められている。需要は高い。

 そうすると、次の技術的な内部条件を満たしているかどうかがポイントになる。多くのスキルはIT革命によってコモディタイズが恐れられているが、PDCAの場合はどうか。私が数ヶ月間、PDCAを実践してきた感想では、P、D、C、Aの各ステップはデジタル化できる。例えばPではXMind(マインドマップ)、DではTodoist(TODOツール)というように、『鬼速PDCA』では数多くのデジタルベースのツールをフル活用することが前提となっている。しかし、PDCAサイクルをデジタル化することはとてもできないのが現状だ。これは『鬼速PDCA』を実際に実践している人には同意してもらえると思う。しかも、そこがPDCAの最も「面倒」なところでもある。Planだけならなんとかなるし、Doだけならなんとかなるが、PDCAのサイクルとなると、別次元の難しさがある。その分、参入障壁(もしくは参入し続ける障壁)が高まり、途中での挫折者を多く生む原因にもなっているのではないだろうか。

プロセスがシームレスにデジタル化すればスキルはコモディタイズされる

 一つ一つのパーツがデジタル化するだけではなく、そのトータルなプロセスがシームレスにデジタル化することでスキルがコモディタイズすると言っても、カタカナばかりで意味不明かもしれない。そこで一つ例を紹介しよう。友達とある場所に遊びに行く例だ。

 昔であれば、前日までに路線図を調べたり、当日遊ぶ場所に、最寄り駅からどのように行くかを地図で調べることが欠かせなかった。そしてヤフーマップをPCで開いて、印刷しておかないといけない。昔は「ヤフーマップとプリンターのお陰で、世の中は便利になったなぁ…」なんて思っていたりしたものだ。そして昔はSuicaもなかったので、駅で目的地を探して、お金を入れたり、その小さい切符をなくさないようにも気を遣っていた。そして改札を出る時に切符がないと騒ぐことも多かった。ようやく目的の駅を降りてからも、そこから印刷したヤフーマップを頼りに目的地を探してたどり着くまでもが一苦労。なんと、ヤフーマップに乗っていた場所が数年前の情報で、今では移転していて場所が変わっていた、なんてことも。

 今思えばすごく大変。色々と気をつけなければならないことが多かった。少しでも気を抜くと、痛い目に合う。でもそのかわり、情報収集・整理・利用スキルの価値は高かった。こういうことをミスなく遂行できる人は、ITスキルが高い「しっかり者」として周りから高い評価を受けていた時代だったのだ。

 しかしその後、スマホの登場によりそのスキルはコモディタイズした。目的地をGoogle Mapに入れてしまえば、あとはスマホやそのGPSのお陰で、方向音痴な人でも事前準備を怠った人でも、ストレスフリーに目的地に到達できる。

 この例で私が言いたいことは、スマホが登場する前から、GPS機能、携帯電話機能、ヤフーマップ機能、乗り換え案内機能などは別々に存在し、各プロセスはデジタル化されていたという点である。だが、全体の流れがシームレスにつながっていないがために、その繋ぎ目において「面倒さ」が発生し、スキルとしての価値が高まっていたのである。

 『鬼速PDCA』の本が他のPDCA本と大きく異なるのは、その細かさだ。P・D・C・Aという上位のレベルでは4ステップに見えるが、本書を読んだ人の多くは、その細かいプロセスの多さに驚かされる。そのプロセスが無駄に細かいのであれば意味がないが、今まで実践してきた限りでは、その一つ一つに意味があり、PDCAサイクルが全体として鬼速で回るように設計されている、すごいスキルofスキルなのである。その分、繋ぎ目も多くなる。いくらITツールを使いこなしたとしても、その繋ぎ目を乗り越えることはできない。だからこそ私は、『鬼速PDCA』を簡単にコモディティ化し得ない、超絶高付加価値スキルと現時点では認識しているし、今回の鬼フェスを企画する原動力にもなっている。
 
 つまり、PDCAの現状をまとめると、外部条件は満たされる(需要は高い)が、内部条件は満たしていない(非常に面倒で、それを解決する技術が未発達)ということになる。

10年後、内部条件は満たされるのか?

 Pの結果をDで利用し、Dの結果をCで利用し、Cの結果をAで利用し、そのPDCAサイクルをシームレスにデジタル化する時代は来るのか?

 特段技術に詳しいわけではないので、以下も妄想にすぎないが、一つ怪しいのはIoT時代の幕開けである。米国で大流行中のAmazon AlexaのようなIoT端末は日本ではまだ扱われていないし、LINEによるClovaも今夏まで待たないといけないので、イメージが難しいところではあるが、そういったライフハッカーが所有する数多くのガジェット端末間が連動するようになれば、今はかなり面倒なP・D・C・Aのつなぎ目の部分もデジタル化されてしまうリスクがあるのではないかと考えている。10年後というタイムスパンを考えれば、十分にシームレスPDCAサイクルが出来上がっている可能性があり、非常に危機感を感じる。ライフハッカーは便利じゃないものを自分だけ便利にすることで、周りと差をつけたがる人種だ。なので、対象が本質的に便利になってしまうようなイノベーション(面倒レベルがゼロに収束する出来事)は戦いの余地がなくなるので怖いのである。

 もう一つ怪しい匂いがするのがゲノム編集である。将来的には、現在の美容整形くらいの感覚・頻度で、普通に、気軽にDNAを編集する時代が来ると言われている。例えば『ゲノム編集とは何か 「DNAのメス」クリスパーの衝撃』(著:小林雅一さん)などを参照いただきたい。オリンピック選手並みの身体能力や、ノーベル賞級の知能を持つPerfect Humanを設計する日が、私達が生きている間に実現する可能性もある。そうなれば、PDCAのスキルを習得する参入障壁である「面倒さ」の部分を軽々と乗り越えられる人間がデフォルトになる。これはPDCAスキルが「自転車をこげるようになる」ぐらいのEasy Taskに成り下がってしまうことを意味している。こちらの技術動向も、PDCAを志す人間としては注視しておかなければならない。

 ただ、先に起こるのはやはりIoTによるPDCAサイクル全体のデジタル化であろう。ゲノム編集はもう少し長期目線でウォッチしておくべきかもしれない。

じゃあ、『鬼速PDCA』を身につけなくてもよいのか?

 当然、次の疑問として出てくるのがコモディティ化する可能性があるのに、『鬼速PDCA』を身につける必要があるのか?」ということだ。これに対する私の答えは「YES」である。

 時代の移り変わりは読むのが難しく、来るとわかっていても、いつ来るかは読めないことが多い。時期が読めたとしても、コモディティ化がゆっくり進む例も多い。例えば15年前の2002年にハイパー予言能力を持つ新入社員がいて「これから5年以内にiPhoneという画期的端末が世に出る。だからPCなんて古いし、私はブラインドタッチも習得したくないし、MSオフィスもやるだけ時間の無駄だ!時代はモバイルだ!」と言い出したらどうだろうか。予言が的中したとしても、オフィス環境はそんなに激変しない。同様にチャットが良いとわかっていてもメールはなくならないし、音声認識の方が速くなりつつあっても、タイピングが情報入力手法としては未だに王様である。

 10〜20年前に戻れるなら、英語もMBAも習得できるなら習得すべきであろう。むしろ、コモディタイズするとわかっているからこそ、「一刻も早く習得してしまって、コモディタイズまでにできるだけ多く果実を味わい、新時代に備える」というのが賢い生き方ではなかろうか。

 PDCAも同様に、少なくともこれからの5〜10年間は確実に差別化要因になるので、今すぐにでも全力で身につけるべきものであると考えている。そして周りのビジネスパーソンをとっととごぼう抜きしてから、次の時代のことを鬼速で考えるしかない。

 (私は現状、ごぼう抜きされている側の人間なので、私が言うのはおかしいのだが笑。でも、だからこそ真剣に『鬼速PDCA』に取り組んでいるわけである。)

PDCAコモディティ化した時代に、差別化要因となるスキルは何か?

 それでは、さらに先の時代の話として、「PDCAコモディティ化した時代に、いったいどういうスキルが差別化要因となるのか?」という話をしてみたい。繰り返しになるが、私は何かの専門家ではなく、凡人サラリーマンであるので、以下、妄想だと思って読み進めてもらいたい。

 ズバリ、それは「情熱」である。なぜなら、「PDCAは回せる、でもなぜPDCAを回すのか?」という問いが一層投げかけられるようになり、孫正義さんの言葉を借りれば、「腹の底から、登りたい山を決める」だったり、「高い志」ということことが問われるようになる。孫正義さんの場合は、「情報革命で人々を幸せにする」というビジョンに基づく情熱があるし、Elon Muskの場合であれば、"Make the world a better place"に基づく情熱がある。

 「おいおい、突然、なぜ意識高い系ぶっているのだ!寒いぞ!」と突っ込まれそうだ。だが「意識の高さ」は要するに「志」のことである。今までの日本(そして世界)では、この「高い意識」というものに焦点が当たることは、一部の起業家・経営者を除いて、あまりなかった。「どうすれば心の底から達成したい夢を描くことができ、それを信じて走り続けられるのか?」という問いは、2つの理由で深掘りされてこなかった。

(情熱も、志も、ビジョンも、意味がそれぞれ本来は異なるが、ココは議論の簡略化のために「志」で統一することにする。)

「志」に焦点が当たらなかった2つの理由

 一つ目の理由は、その一歩前のPDCAで精一杯だからだ。PDCAもろくに回せないのに、人生の壮大な意味などを考え出す余裕はない。これはPDCAや生産性が現在の日本で注目される前の時代を考えればわかりやすい。今までの日本は「DO」が圧倒的に重視されてきた。「死ぬほど働け」だったり、「身を粉にして働け」などだ。長時間労働をしてDODODO。それにより欧米にキャッチアップしたというのは、よく聞く話である。そんな時代にPDCAを意識して「これってそもそもやる意味ありますか?」と上司に聞いたら、「つべこべ言わずやれ!(怒)」と殴られてしまうかもしれない。

 だが、時は過ぎ、今は何でもデータで定量的に把握しやすくなり、Checkの価値が相対的に上昇し、DOの価値が相対的に下がるという、DOのコモディティ化が起きた(同時に、PDCAのサイクルそれ自体の価値が上昇した)長時間労働では差別化しにくい業種・業界が増えてきた、という意味に他ならない。そのためにPDCAに焦点が移っているとも言える。あるスキルがコモディタイズしたら、そのさらに上位なスキルに焦点が移るというのは、他の例でも同じだ。例えば本『鬼速PDCA』に出てくる営業の例では、知識を仕入れる→知識を活用した助言・コンサルというスキルシフトが発生していた。なのでココでもDO→PDCAというわけだ。

 つまりココで言いたいことは、現在(2017年)は、PDCAで精一杯なので、「志」の部分にまで手が回らない。余裕が無いので、「志」をアピールしすぎると、「つべこべ言わずPDCAを回せや!これだから意識高い系は(怒)」と上司に再び殴られてしまう。

(もちろん、PDCAを回すには、まずゴールがあるわけなので、「志」はゼロではない。DOの時代にもPDCAがゼロではなかったことと同じ。)

 もう一つの理由は、「圧倒的志の高さ」というのは、現在の世の中において付加価値がめちゃめちゃ高い。心からやりたいことがあり、自分の人生でそれをどうしても成し遂げたいと思っている人はすごいエネルギーを発揮し続けるし、その高いモチベーションによって、次々とビジネスワールドで成り上がっていく傾向にある。が、あまりに突出しているので、その人のアイデンティティや才能、もしくはその人が育った特殊環境として片付けられてしまう傾向がある。そういう人達に向かって「君の志はスキルだ」ととても言えないし、彼らも「私の志がスキルだと?何を馬鹿な!」と反応するだろう。これが「志」が深掘りされずに放置されてきた二つ目の理由だ。

「志」がコモディティ化する時代は来るのか?

 PDCAコモディティ化した時代には、PDCAを回す原動力となる「志」が差別化要因になるという話を展開してきた。それでは、更にその先の領域にまで思考を広げてみよう。つまり、「志」がコモディティ化する時代は来るのか?

「志」コモディティ化の外部要因

 これについて考えるためには、コモディティ化の2つの条件を思い出せば良い。まずは外部的条件(DEMAND)から見てみよう。これは前述のように、PDCAがコモディタイズされたことにより、「志」を追い求める人が増えると予想している。

 その兆しはすでに現れている。例えば、よくニュースで「ハングリー精神の欠如」が国家的大問題になっているという話を聞く。人によっては外向き思考、起業家精神、チャレンジ志向など言い方は色々あるかもしれないが、結局は強い「志」が欠落している、という話だろう。理由として衣食住に苦労することなく、戦争に巻き込まれる心配もない時代に育ったとか、黒船が攻めてくるような国家的危機感が足りないとか、色々な説を展開する人がいる。だが、彼らの発言を換言すれば「志のレベルは環境によって左右される」と半ば諦めているようなものである。

 現時点ではどっちみち、「志」まで手を回す余裕がないので、当分は「PDCA」や「生産性」に焦点が当たり続けるだろうが、PDCAがコモディタイズされた後には余裕が発生するし、差別化要因として浮上する。そこまで時代が進めば、「志」をスキルとして捉え直し、どうすれば「志」を強化できるか、ということを真剣に議論する時代が来る。ちょうど今の時代の、「どうすれば生産性を高められるか?」と同じように。つまり、外部要因は将来的に満たされるだろう。

「志」コモディティ化の内部要因

 次に、内部要因、技術の壁の話。需要があっても技術的に突破できなければコモディタイズできない。だが、ここは先の先の話になり、難しい。パッと思いつく例だと、例えば仮想現実のVR端末を用いて、戦争に派遣された兵士の心的外傷後ストレス障害(PTSD)を克服する治療の研究が進められているという話がある。こういうベクトルで、「志」を脳に教え込むようなことができるようになるかもしれない。これは別に不思議なことではなく、私たちは既に読書によって「志」を養っている。例えば孫正義さんが『龍馬伝』を読んだことをきっかけに「志」が覚醒したというのは有名な話である。

 その他にも、モチベーションに関わるあらゆる研究動向から見通すこともできるかもしれないが、先端的な動向をもし把握している人がいれば、是非このあたりの意見をもらえたら嬉しい。

 さらには、先の先の先の話として、「『志』がコモディティ化した時代に差別化要因になるスキルは何なのか?」という問いも思考のストレッチとしては面白く、実は考えていることがあるのだが、話が長くなるので止めておこう。

終わりに

 ということで、最後にまとめよう。長々と書いてしまったが、言いたかったことは、『鬼速PDCA』はすぐにコモディティ化することはないので、安心して取り組める。だが、10年後になると、状況がガラリと変わっている可能性はあるということは頭の片隅においておくべきかもしれない。むしろ、一刻も早く『鬼速PDCA』を身に着けて、周囲との差別化を少しでも長く味わいたいところである。そして、余裕が出てきたら、来たるべき新時代に向けてアンテナを立てておくべきだろう。

 「いや、そんな先の話して意味あるんかいな?」というツッコミもありそうだが、最近「こんなにITが来るとわかっていれば、10年前に戻ってプログラミングの勉強でもしておくべきだったな」ということを言う人が多い。それなら、10年後、20年後の自分が同じ失敗をしないように、その時の世の中を想像する努力をしなければならない。私の現時点での仮説は、10年後には「10年前に『鬼速PDCA』を身に着けていれば!」と言う人が増え、20年後には「なぜ『志』を環境依存と決めつけて、スキルであることに気づかなかったのか!」と言う人が増える、というものだ。

 「志」をスキルとして捉え、まるで受験勉強をするかのように、「志」をせっせと身につけようとする話は、まだあまり聞いたことがない。なので、いちライフハッカーとしては、今後10年間の個人的なテーマとしたいと思っている。PDCAがスキルのスキルであれば、志はスキルのスキルのスキルだ。だが、スキルのスキルのスキルを極めるためには、まずはスキルのスキルである『鬼速PDCA』を極めないことには話にならない。ということで、引き続き『鬼速PDCA』を極めて行く。

 楽しみだぜ!

<鬼フェスとは>
 2017年2月18日から3月6日まで、毎日『鬼速PDCA』の記事を連続で公開しています。Twitterハッシュタグ「#鬼フェス」にて質問も受け付けています。『鬼速PDCA』体験記も募集しています。『鬼速PDCA』を実践している方は是非。詳しくはこちら。
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