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ほったらかし鍋「ホットクック」を買ったら、どんどん料理するようになる件

無水オールマイティ鍋「ホットクック」を買ってからまだそんなに日数が経っていないが、結構な頻度で使っている。具体的には数日に一回ぐらいだろうか?毎日ホットクックで料理をガンガンしている人もいると思うので、そういう人と比べると少ないかもしれない。が、今まで私はほとんど料理をしてこない人生を送ってきたので、高々、家電一つでライフスタイルに大幅な変化がもたらされていることは驚くべきことである。

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ほうれん草ゆで(ほうれん草を入れるだけ!簡単!)

ホットクックを良く使うようになると、あまり利用していなかったスーパーに頻繁に足を運ぶようになる。今まではスーパーに行くことがあっても、飲み物(牛乳、水、野菜ジュース)、肉、カット済み野菜、納豆、卵、シリアル、インスタントご飯などしか買わなかった。料理に時間を取られないことを最重視し、料理不要な「納豆卵ごはん」であったり、火を使うとしてもせいぜい肉野菜炒めぐらいしか作ったことがなかった。外食をすることも多かった。(「時短」を言い訳にしているが、実は料理したことが殆ど無いので、単に料理スキルの低いオヤヂだったわけだ。)

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ミートソース(左からbefore/after。材料を入れてポチるだけ!簡単!)

そんな日々がずーっと続いていたわけであるが、ホットクックをゲットしてからは、あらゆるモノを作るようになる。例えばパスタのミートソースを自分で作る日が来るとは思わなかった!ホットクック万歳!(上の写真参照)

スーパーに話を戻そう。最初はどこに何が売っているのかの地図が頭に入っていないので、モノを探すのに時間がかかってしまったり、店員さんには場所を教えてもらわないといけないことが多々あったが、最近になってようやく、買ったことのないものであっても、場所を予想し見つけられるようになった。嬉しい!レベルの低い話だが...。

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鶏と大根の煮物(左からbefore/after。肉と大根、調味料を入れてポチるだけ!簡単!)

もう一つ興味深かったのが、スーパー内にいる客同士の「動き」だ。スーパーにいる人たちの動き方がちょっと他の場所と異なる(笑)。なのでよくぶつかりそうになる。社会人になりたての頃の、人がウジャウジャする駅構内の移動のことを思い出してしまう。始めのうちはよくぶつかりそうになるが、慣れてくると半径2〜3mの動いている人の経路を脳内で勝手に予想シミュレーションしてくれるようになり、スルスルと人と人の間を通り抜けるスキルが身についていくのだ。通勤ラッシュに慣れている方であれば言っていることがわかるのではないか。

で、これは駅の中の殺気立った会社員がウジャウジャ動いているという話だけど、スーパーはスーパーで、またお客さん達が大量にちょっと異なるルールでウジャウジャ動いている。商品を吟味しながら亀のようにゆっくり移動し、通路を占拠していても避けたりすることもない。そこには別の目に見えないルールセットが存在するように感じる。もしかしたら慣れてきたら、(ラッシュ時の移動のように)ストレスを感じず移動できるようになるではないかと期待している。これもまた、慣れている人にとっては、なんてことない話に違いないが。

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かぼちゃの煮物(かぼちゃと調味料を入れてポチるだけ!簡単!)

あまり重要ではない話が続いてしまった。本題のホットクックに話を移行すると、材料を突っ込み、料理番号を選んでスタートを押すだけでOKという手軽さは凄い。その守備範囲も広い。パスタも作れるし、ご飯も作れるし、ケーキも作れる。「火」を使う必要がないので、ホットクック起動中は料理から離れることができるのが嬉しい。「火」を使う場合は一応、その場に居ないといけないので、精一杯の時間有効活用策がPodcastを聞きながら鍋やフライパンをウォッチし、時々かき混ぜることだろう。「火」を使わないということは、コンロのスペースも割り当てる必要がない。電源があればどこに設置しても良い。その間に、コンロで別の料理を並行することももちろん可能だ。

予約機能もあるので、夜にセットし朝や昼に食べたり、逆に朝に夕食用にセットすることもできる。自由度の高い料理器具なのである。

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肉じゃが(左からbefore/after。野菜と肉、調味料を入れてポチるだけ!簡単!)

一方、ホットクックの欠点として上がる事が多い、「洗わないといけないパーツが内鍋含め5点あること」についてはどうだろうか。利用直後だとなぜか鍋の汚れが意外に取れにくく苦労している。今では水に浸しておき、10時間以上経過後にスポンジをかけている。それ以外の4点は水蒸気が付着している程度なので、さっと終わる。欠点と言っても、それほどの手間ではない。

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チキンと野菜の無水カレー(左からbefore/after。材料を入れてポチるだけ!簡単!)

私はそもそも料理経験値が低いため、適切に欠点を評価できていないだけかもしれないが、今のところ多いな欠点や弱点はないように感じる。敢えて上げるとすれば、値段ぐらいじゃないかな。一番安いモデルでも2.5〜3.0万円と少々高いので。ただ最近はC2C市場の流動性が高いので、数回未満の利用回数であれば1.5〜2.5万円での高値売却も容易なはずだ。そのためには箱や説明書、保証書などを保管しておくことも欠かせない。証拠はここ:

ホットクックは基本的に材料を放り込んでポチれば完成だ。あとは全部やってくれる。なのでボトルネックとなるのは材料を準備するところ、つまり洗ったり切ったりするところだろう。そこはまだ時間がかかってしまうので、そのプロセスをいかに短縮していくか。この対策は今後は進めていきたいぜ!!

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ほったらかし鍋「ホットクック」が凄いし美味いし大満足!

年が明けてまだ日数がそんなに経過していない頃だったと思う。こんな記事に出会い衝撃を受けた。

内容は著名ブロガーのちきりんさんが、経済評論家の勝間和代さんの自宅を訪問するという内容。はじめはぼーっと読んでいたが、途中から記事に釘付けとなった。報告されるキッチンの状況がおかしすぎるのだ。なんとGoogle Homeが2台、Amazon Alexaが1台、SHARPホットクックが3台、SHARPヘルシオオーブンが2台、iPadが2台(他の部屋などにさらに2台)、その他様々なイケイケ家電たちが紹介されていく。1台もっているだけでもイケイケな家電達が、それぞれ複数個も置いてあるという衝撃のスクープ。

さらに、キッチンでのタコ足配線の写真は異様だ。ここはIT企業のサーバールームか?いったい何が起きているんだ。ちきりんさんが、僅か15分で出来上がったおいしい料理を堪能している様子が伝わってくる。

どうやらコレは勝間さんが、工夫に工夫を重ね、今までのキャリアで研がれた思考力という名の包丁で、従来型の料理を千切りにしてしまい、生産性を劇的に向上させるために煮込み直して辿り着いた境地に違いない。

ということで、「私も料理ハックを進めなければ!」とインスパイアされてしまったのである。それから2ヶ月が経過し、少しずつ進めている。その第一弾として、「ホットクック」に挑戦し始めた。いや、この表現だと他のカツマー達に叱られてしまうかもしれない(汗)。言い直すと、「ホットクック(1台目)」の挑戦だ笑。道のりは長いぞ。

今回はそのホットクックの話をしていこう。

ホットクックとは?

ホットクックには現在、3種類の機種が発売されている。私がゲットしたのはKN-HT99A(以降A)という入門モデルだ。Wikipediaの説明がわかりやすかったので、見てみよう。

2015年11月発売。日本国内の家庭用電気鍋において初めて無水調理(水を使わずに野菜などの食材に含まれる水分を活用した調理方法)が可能な電気無水鍋。蓋の内側には円盤状の突起「旨味ドリップ加工」を施しており、食材から出た蒸気を水滴にして鍋の中を循環させることで、調味料を味付けなどの必要最低限にとどめて食材本来の旨みを活かした調理が可能である。また、メニューに合わせて最適なタイミングでかき混ぜる「まぜ技ユニット」を搭載するほか、温度と蒸気のダブルセンサーで火加減も自動調整するため、メニューを選択して食材をセットしておくだけで良く、料理の際にかき混ぜや火加減調整のためにそばにいる必要もない。さらに、空いた時間に食材をセットして設定時間に合わせて仕上げるタイマー予約機能「食べごろ予約調理」を搭載しており、ワンキー操作で一旦冷めた料理の温め直しも可能。残ってしまった場合でも付属の保存専用ふたをすることで内鍋ごと冷蔵庫に保存することが可能で、保存専用ふたがフラットなため、上に密閉容器などの小物も載せることができる。「まぜ技ユニット」や内ぶたは取り外して水洗いが可能である。

ちなみに、上位モデルとしてKN-HT24B(以降B)やKN-HW24C(以降C)も発売されている。Bは2016年12月に発売された大型モデルで、最大6名分までの料理をすることができる。Cは2017年10月発売で、無線LAN機能、音声読み上げ機能、IoT機能などがついているようだ。

Aの場合は3万円以内で購入できるが、Cになると5万円以上もする。入門タイプ(1.6L)のAでも充分大きいし、それに場所を結構取るので、非常に広いキッチンの持ち主でない限りはまずはAがお勧めだ。

初心者は、まずは憧れの「無水カレー」

ホットクックを買ったらまずやってみたいこと、それが「無水カレー」だ。ホットクックを購入したなら、この代表的なカレーを作るのがホットクック界隈の慣習のようなのだ。

やることとしては、次の食材を準備するだけ。

  • トマト(角切り)3個(450g)
  • 玉ねぎ(みじん切り)2個(400g)
  • セロリ(みじん切り)1本(100g)
  • 手羽元 8本(1本60g)
  • にんにく、しょうが(すりおろす)各適量
  • 市販のカレールー 4~5皿分

上から順番にホットクックに投入していくだけ。もちろん、水は不要!準備が完了したら、このようになるはずだ。

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あとはメニューでカレー用の番号を選択したら終わり。勝手にホットクックが調理してくれる。火を使っているわけではないので後は放置するだけで良い。もちろん予約機能もあるので、朝セットして、夜帰宅直前にカレーが出来上がるようにしても良い。

カレーの場合は70分弱で出来上がる。出来上がりはこんな感じ。水を一切使っていないなんて信じられない!

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ライフハッカーにとってホットクックは必需品か?

  • 時短効果あり!ただ、料理時間のうちの野菜を洗ったり切ったりする時間は相変わらずかかるので、勝間さんのように特殊な包丁や野菜家電を合わせて導入するなどの努力を行う必要があるかもしれない。
  • もともとは時短アイテムとして見ていたので味にはあまり期待していなかったが、思いのほか美味しく仕上がるので、毎回感動する。初めて無水カレーを作った時の感動は大きかった。料理の生産性は美味しさ÷時間や手間。上手くて早くて楽。ホットクック、生産性革命!すばらしい!
  • ホットクックを購入した時に、料理ブックのようなものがついてくる。下のように、なかなか幅広い!なんでも作れちゃう。しばらくはレパートリーに困らないのも利点だ。
    • 煮物(肉じゃが、エビあんかけ、ぶり大根、ビーフシチュー、八宝菜など)
    • 蒸し物(シューマイ、手作り豆腐、野菜スープなど)
    • 野菜ゆで(ほうれん草、いか、根菜サラダなど)
    • めんゆで(スパゲティ、そうめんなど)
    • 発酵(醤油麹、甘酒など)
    • お菓子・パン(フルーツソース、ブラウニー、つぶあんなど)
  • 何より、勝間さんが様々な独自メニューをブログにアップしてくれるので、そちらを参考にしていくという道もあるだろう。

終わりに

決して安い買い物ではない。しかし料理ハックをもう一歩進めたい方にとってはお勧めだ。そして万が一、買ってみて合わなければメルカリに出品すれば良いだけだ。未使用〜数回以内の利用であれば、こんな感じでバンバン売れているぞ:

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シェア自転車ってそんなに良いの?

シェア自転車事業のニュースが毎週のように報道されている。素人が並べてみただけでもコレぐらいある。たぶんもっと色々な取り組みがあるのだろう。

  • メルカリ
    • メルチャリを福岡で2018年2月スタート。メルカリとのアカウント連携。
  • LINE
    • 北京発モバイクと組んで2018年上半期開始予定。LINEのアプリ内から操作できるようになり、LINE PAYとも連携する。
  • モバイク
    • 北京発企業。2017年8月に日本進出。札幌で展開。特許をたくさん持っているらしい。
  • ソフトバンク
    • グループ傘下のOpenStreetとセブンイレブンが提携。2017年11月よりさいたま市で設置開始、2018年度中に1000店舗で設置予定。
    • 中国の自転車シェア「ofo」と組んで東京・大阪にて事業開始
  • ヤフー
    • ソフトバンク傘下のヤフーが同グループのOpenStreetに資本参加。OpenStreetの「HELLO CYCLING」でヤフーの各種基盤(ウォレット、MAP、カーナビ、乗換案内など)との連携も測る予定。現時点で1000台提供、2018年5月から「ecobike」というブランドを福岡で開始。
  • ドコモ
    • 東京の複数の自治体から委託を受け、既に都内で4000台以上を提供。2015年に先駆けて参入。
  • DMM
    • シェア自転車参入の見送り(2017年11月)
  • UBER
    • 米サンフランシスコにおいて、傘下のJump Bikesを通してシェア自転車に参入し、2018年2月開始。

いったい何が起きているんだ!?文字通り「乗り」遅れたぞ!

ということで、過熱しているシェア自転車業界を体験してきた。「滝登り道場」*1の宿題のテーマに丁度いいかなぁ、と思って休日の早朝の時間を利用してチャリに乗ってきたので、その報告。

東京だとドコモのチャリポート(自転車置き場)は良く見かけるので、今回はドコモをチョイス。他社のものもそのうち試してみたいが、現時点では、意外に東京だと選択肢はそんなに多くない。

準備!

まずはドコモ自転車シェアリングのアカウントを作る必要がある。

ドコモの「dアカウント」でも良いようだ。会員登録で結構色々な情報が求められるのが心理的ネック。メールアドレス、誕生日やフルネーム、利用目的、クレジットカード番号、電話番号など。ちなみに、モバイクのアプリを入れたときは、クレジットカード番号と電話番号だけで完了した。

次に専用アプリを通して予約をしないといけないが、予約をしてしまうと20分以内に解錠しないといけないので、直前にやる必要がある。ただポートが空っぽ、または休業中だと行ってもチャリはないので、待機台数はアプリでチェックすべし。

出発!

ポートにたどり着いたら、メールで届いていたチャリ番号の書いてあるチャリを見つける。そして同じメールで届いたコードを入力するだけで、解錠!!いいねぇ。

ポートをまじまじと見てみたのは初めてだが、少ない面積しか必要ない。むしろ色々なところに設置するポート数のほうが重要なのだろうか。そう考えるとコンビニとの提携が進んでいるのは「なるほど〜」と思える。

チャリに乗る。サドルが低い!まぁいいか。サドルの高さも自動的に調整するようにしてくれたらユーザー体験が向上しそう。ユーザーの身長データさえわかれば、予約した時点で自動的に調整しておき、あとはユーザーが到着して利用をはじめるときには、サドルの高さがその人にフィットしているようになっているイメージ。

乗る!

ということで、特に行き先はないので自由にサイクリング!

ある程度進んだところでローソンを発見し、下車。鍵をかけると、「鍵がかかりました」というメールが届く。まだ返却はしていないので、一次駐車。もちろん、駐車中も料金は発生し続ける。コンビニでメルカリの荷物を2点発送し終えて、またチャリに乗る。ロックを再び解除するのも同じコードでOKなのでスムーズ。

ちなみに、ドコモは電動自転車を採用しているのだが、実は電動に乗ることが初めてだった。坂に限らず、信号で止まった後の発進などでスイスイ行けるし、広い道で人が居ないところだと結構なスピードも出せて楽しかった。便利!!

返却する!

帰宅しやすい地下鉄の駅を発見して、そこの近くのポートをアプリで探す。近くにあるはずなのだが、なかなか見つからない…。ゆーっくりサイクリングしていたら発見できた。小さな公園の一角にチャリポートがさりげなく設置されていた。こういうスペースも有効活用しているのかぁ、と感動。停めて鍵をかけて、「ENTER」ボタンを押したら終了。メールで「返却されました」と来た。

決済は登録しているクレジットカードに請求されるらしいのでラクチン。メールによると40分レンタルしていたようなので、最初の30分で150円、延長30分以内で100円、合計250円になるのかな?

振り返る!

以前のブログ記事で、「メルチャリで他人のメルカリの荷物を代わりに届けたら報酬をもらえる」という仕組みを考えてみたけど、実際にシェア自転車に乗ってみるとなかなか厳しそうである…汗。体験せずに物事を語ると恥ずかしい思いをするな〜笑。

他の会社も含めて、あと何度かは試してみたい。もしもっとポート数が増えれば、日常的に様々なシーンで使えそう。正直に言うと事業としてどれだけ魅力的なのか、まだ見えきれていない部分はあるので、ちょいちょい調べていきたい。

*1:滝登り道場:ブロックチェーンや量子コンピューティングは言うまでもなく、Brain Machine Interface、ゲノム編集・生命工学、拡張現実等のテクノロジーの凄まじい進化と激変する世の中に置いていかれてしまう危機感を持つ老害予備軍が、頑固な脳みそを酷使し、老化という重力に逆らい、滝を登るような努力をして自分の考え方・価値観・スキル・ライフスタイルを「アップデート」するためのコミュニティ。

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『自然言語処理の基本と技術』が面白い!

スマートスピーカーが日本で急速な普及を迎えている。Amazon EchoGoogle Home、LINE WAVEなどを購入し、スマートスピーカーの様々可能性を楽しんでいる読者も多いかもしれない。何かを話しかけることで、アラーム・ストップウォッチ設定やLINEメッセージの読み上げなど、何らかのタスクを実行してくれたり、天気や時間、さらにはニュースなどの情報を提供してくれたり、簡単な会話を楽しむこともできる。

今まで慣れ親しんできたPCのキーボードやスマホのタッチインターフェースとは異なる「音声インターフェース」は新鮮に感じるが、背景では様々な技術が動いている。入り口は声を認識する音声認識だが、その次のステップでは認識した文字列を文章として理解し、スピーカー側として何を実行すればよいのか判断しなければならない。何かを聞かれているのであれば、どのように返答すべきかを考えなければならない。この段階でのコアテクノロジーは自然言語処理と呼ばれる。

ということで、今回はこの自然言語処理を理解するための良書『自然言語処理の基本と技術』という本をレビューしていきたい。タイトルは硬く感じる方もいるかもしれないが、本書の「おわりに」から引用すると、

これまでの自然言語処理の入門書は、主に情報系の学生やエンジニアを対象にしていて、大学の教員が書いたものばかりでしたが、自然言語処理に関する仕事をするのはエンジニアだけではないので、マーケティング、セールス、デザイナーなど、自然言語処理に興味をもつどんな人でも読めるような本を作りたかったのです。

「いま自然言語処理に興味のある人が知りたい技術やアプリケーションは何か」から逆算して、「その理解のために必要な基本について解説する」というスタイルで書かれています。

とのことで、実際に読んでみると数式やプログラミングはあまり出てこない。代わりに、基礎的知識の理解、タスクの問題設定、解法の考え方やアルゴリズムの流れの解説が多くありがたい。「自然言語処理」はスマートスピーカーに限らず、あらゆるところで威力を発揮している基盤技術であり、その全体像、それぞれのタスク・研究されてきた技術の簡単な内容が知れる本となっているのは非常に貴重だ。本書はスマートスピーカーブーム以前に出版されたものだが、どのような歴史を経て分野が発展してきたのかも頭に叩き込まれるので、関心がある方には広くお勧めできる。

本の構成としては、1.自然言語処理の概要、2.自然言語処理の基礎知識、3.日本語入力と自然言語処理、4.機械翻訳、5.情報検索、6.Webと自然言語処理、7.自然言語処理のこれから、の7章から成っており、以下、それぞれの章の簡単な内容を紹介していきたい。

1.自然言語処理の概要

  • 自然言語は日常話すような日本語や英語の言葉そのもの。JavaPythonなどの機械言語と区別するために「自然」言語と呼ばれる。
  • 2つの最も大きな違いとして、自然言語には「曖昧性」があるが、機械言語にはないこと。例えば「警察は自転車で逃げる泥棒を追いかけた。」という文章では、自転車に乗っているのが警察なのか泥棒なのか、曖昧である。このような曖昧性を含む自然言語を処理していく分野を自然言語処理と呼ぶ。
  • かな漢字変換などの「日本語入力」(ATOKGoogle日本語入力)が有名。ユーザー辞書、学習、予測入力、入力支援など様々な付属機能の背後にも自然言語処理が動いている。
  • 他にも、「機械翻訳」や「検索エンジン」、クイズ番組AIの「質問応答」、銀行ATMや自動車ナビ、さらにはAppleのSiriなどの「対話システム」でも大活躍。音声認識形態素解析構文解析、意味解析、意図理解、応答生成などの様々な技術が必要。
  • 機械翻訳の歴史は1947年に遡る。「翻訳」を「暗号」の問題として捉えた手紙が発掘されている。例えば「ロシア語は暗号で書かれており、英語は復号化されているもの」と捉えることで研究が進んだ。当時の「解読可能な言語に雑音が加わり別の言語になった」という考え方が、雑音のある通信路モデル、さらには現代の統計的機械翻訳につながっていった。
  • 60年代に非常に研究が盛んに行われ、LISPBASEBALL、ELIZAもこの年代。80年代には日本でも研究が活発に行われ、特に機械翻訳の分野の研究が多かった。78年に東芝が商業化に成功し、ワープロが普及。
  • 90年代〜00年代には文の分割、品詞や活用などの解析まで踏み込む形態素解析の研究も本格化した。JUMAN、ChaSen、KNP、MeCab、KyTea、Kuromojiなどのソフトウェアへと繋がっていく。この時期のパラダイム転換は「統計的自然言語処理」。言語現象を人手によって整備するのではなく、ウェブ上の大量のテキスト情報を用いて、統計的に対話辞書や翻訳規則を抽出できるようにもなったことも特徴。
  • 関連分野は色々とある。例えば、人工知能機械学習言語学テキストマイニング統計学音声認識音声合成。それぞれの違いも解説あり。
  • 具体的に勉強する場合のお勧めの教科書やウェブサイト、ソフトウェアの説明も素晴らしい。さらに勉強してみたい!

2.自然言語処理の基礎知識

  • コーパス:言語の使用方法を記録・蓄積した文書集合のことで、BCCWJやBrown Corpusが代表的。これらのコーパスを利用して、統計的分析や機械学習モデルの訓練などが行われるのが最近は一般的。
  • 辞書:一般的な「辞書」とは意味が異なる。何らかの目的を持って集められた語句のリストを辞書と総称。「表層形」「原形」「品詞」「読み」などを付与し、文章を単語に分割し、形態論情報を付与するための形態素解析用辞書はその一例。これによってコンピュータによる処理が可能となる。辞書はMachine Readable Dictionary(MRD)である必要がある。
  • 自然言語の解析をコンピュータが正しく行うためには、「同義語」「類似語」「上位・下位関係」「句・文などの関係性」などの、予め獲得していなければならない知識が存在する。人間が一つ一つ教えるのも手だが、自動的に獲得するような手法も存在する。分布類似度、単語のベクトル表現、オントロジー、知識ベースなどの解説が勉強になる。
  • 情報抽出:自然言語から構造化された情報を抽出する技術。技術としては「固有表現抽出」「関係抽出」「イベント抽出」などがある。例えば新製品発売ニュース記事から、メーカーや価格、日付などの情報を抽出するのはイベント情報抽出の一例。特有の課題(分野適応の問題)も存在する。
  • テキストマイニング:確率・統計的な手法を用いて大量のテキストから有用な情報を引き出す技術の総称。いかに役立つ情報を引き出すか。お客様の声を分析する例が典型例。技術としては検索、クラスタリング、分類などが用いられる。
  • 形態素解析:文章を単語毎に分割し、同時に品詞を付与する処理。MeCabが有名な形態素解析オープンソース・ソフトウェア。新しい人名やビジネス用語などの未知語に弱い。未知語の難しさに対応するための研究も現在進行系で行われている。
  • 構造解析の技術:形態素解析により単語の区切りと品詞がわかったとしても、曖昧性が残ることが多々ある。「白い表紙の新しい本」は3通りの解釈方法がある。(3通りもわからない人は本を買ってみよう笑)ここで、文の構造を解析する構文解析、特に係り受け解析と句構造解析が用いられる。

3.日本語入力と自然言語処理

4.機械翻訳

  • フレーズベース機械翻訳、文の構造を利用する機械翻訳機械翻訳のシステムをどのように評価するか、機械翻訳システムの構築方法(データの準備、翻訳ルール抽出、チューニング)、現在の機械翻訳がどこまで可能となったか、まだ不得意なこととは。

5.情報検索

  • Web検索エンジン、画像・動画検索、レストラン検索、ショッピングサイト、図書館での蔵書検索、地図アプリでの目的地検索など、応用範囲は幅広い。
  • 情報検索の基礎:索引付け(文章を素早く検索するのに欠かせないデータ構造)や語幹化(stemming)など。このあたりは「なるほど!」と思いながら読んでいて楽しかった。
  • ブーリアンモデル、ベクトル空間モデル、TF-IDFなど、自然言語処理の基礎概念が次々と解説される重要な章。
  • Web検索ではランキング技術が重要で、さらにウェブページを巡回して情報を収集するクローリングの話も詳しく出ている。ランキング学習、適合性フィードバック、PageRankなどの解説もあり。
  • 情報検索の評価方法、精度、再現率、F値、MAP(Mean Average Precision)、DCG(Discounted Cumulative Gain)などの指標の説明あり。

6.Webと自然言語処理

  • 文書分類、スパム対策、類似文書検索、k-meansクラスタリング、階層的クラスタリング、マイニング、関係抽出、評判分析、スペル訂正の解説あり。自然言語処理がいかに様々な対象に用いられているかを実感できる。
  • 「この商品を買った人はこんな商品も買っています」で見られるようなレコメンド(協調フィルタリング)や、コンテンツ自体に基づくレコメンドの紹介。
  • 記事などの文章をいかに自動的に要約するか、ユーザーの質問にいかに答えるかという質問応答なども解説あり。

7.自然言語処理のこれから

文の意味を知る技術として重要な以下のテーマが解説される。

  • 固有表現抽出:「AA国のBB首相が辞任した」といった知識を文章から抽出したときに、そこに現れる人名・地名などの固有名詞や日付・時間表現(これらを固有名詞と呼ぶ)を認識し、抽出すること(固有表現抽出)は重要なタスク。いかに自動的に行うか。
  • 述語項構造解析:名詞と動詞の関係をとらえる。「何が」「どうした・どんなだ」といった「コト」の情報。
  • 語義曖昧性解消:単語の意味を特定する。日本語の「金」はmoneyという意味と「gold」という意味がある。これを統計的に判定できるようになりたい。
  • 照応省略解析:文を超えたつながりを知る技術も重要で、例えば「ここ」「その」など、「文章中に現れるほかのことがら」を指し示すことを照応と呼ぶ。文章の意味を判断するには、指し示す対象を補うことが欠かせない。主語や目的語の省略が頻繁に起こるというのも照応現象のうちの一つで、日本語の難しさの一つ。
  • DRS:談話表示構造。長い演説スピーチや二人以上の会話歴の分析では、一つの文やその周辺の1、2文の関係から読み取れることだけでは足りない。そこで「何らかの関係のある一連の文」(発話)の関係を捉えられないか。ただ、状況を考慮に入れないといけない難しさがある。
  • 含意関係認識:ある文がもう片方の文を含意するかどうか認識するタスクのこと。質問応答や複数文書要約で必要な技術。

終わりに

ということで、今回読んでみた『自然言語処理の基本と技術』をざっくりとまとめてみた。気になる人は是非読んでみては?

滝登り道場

今回この本を読んだのは、少人数オンラインコミュニティ「滝登り道場」の宿題のため。ちなみに滝登り道場とは、

ブロックチェーンや量子コンピューティングは言うまでもなく、Brain Machine Interface、ゲノム編集・生命工学、拡張現実等のテクノロジーの凄まじい進化と激変する世の中に置いていかれてしまう危機感を持つ老害予備軍が、頑固な脳みそを酷使し、老化という重力に逆らい、滝を登るような努力をして自分の考え方・価値観・スキル・ライフスタイルを「アップデート」するためのコミュニティ。

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間もなくやってくる「メルカリ王国時代」に先手を打て!

最近、メルカリにドハマリしている。先月始めたばかりだが、既に数百以上の出品を行い、売上も今月中には10万円を突破しそうな勢いだ。強気の値段でドシドシ売れていくし、「まさか誰もいらないだろう」と思うようなものまで売れていくのだ。他の人の出品を色々見ていると、本来なら捨てるようなものでもガンガン売れていっている。例えば、読み終わった週刊ダイヤモンド週刊東洋経済などの雑誌は300円で結構売れているし、一週間分の日経新聞なども300円ぐらいで同様に結構売れている(ちなみに300円はメルカリシステム上の最安値だ。)

調べてみたらメルカリの利用者数は国内1000万人以上で、世界ダウンロード数で言えば1億回を突破しているらしい。今更だけど、面白いもんなぁ〜!最近はせっせと周りの非メルカラーに激しくお勧めしている途中なのだが、良くもらう質問や反応があるので、ココにまとめておこう。

メルカリは貧困層がやるものでしょ?

「メルカリは貧困層がやるものでしょ?」という理解は、正しいのだろうか。実際の統計は知らないが、あまり本質的ではないように感じる。そういうことを言う人たちに「ブックオフとか買取王子とかは使ったことある?」と聞くと、だいたい「ある」と返ってくるので、単に「やっていない」だけなのではないか。(もちろんメルカリより低い価格でしかブックオフなどは買い取ってもらえないけどね。)

私も最近までメルカリをやってみようとは思わなかったし、周りで誰もやっていなかったのだが、オンライン上のコミュニティ「滝登り道場」の宿題として今回メルカリに挑戦してみたのだ。(以前の私も含め)単に新たなことに挑戦するのが億劫になっているだけの可能性もあるかもしれない。

ちなみに、「滝登り道場」とは何か。ブロックチェーンや量子コンピューティングは言うまでもなく、Brain Machine Interface、ゲノム編集・生命工学、拡張現実等のテクノロジーの凄まじい進化と激変する世の中に置いていかれてしまう危機感を持つ老害予備軍が、頑固な脳みそを酷使し、老化という重力に逆らい、滝を登るような努力をして自分の考え方・価値観・スキル・ライフスタイルを「アップデート」するための「滝登り道場」だ。

ココのコミュニティの宿題のうちの一つが、月に一つ以上、新たなウェブサービスをやり込む、というもので、今回メルカリをやり込んだおかげで、シェア経済のポテンシャルを体感し、実体験として理解できた。

とりあえず次の質問に行こう。

ヤフオクのようなものでしょ?

ヤフオクなどオークションでトラブルに合ったり、色々と痛い経験をしている人、発送や振込などで疲れたことのある人は、フリマアプリへの挑戦が億劫になっている印象を受ける。メルカリでは出品者も購入者もお互いが匿名ですべてが完結する「メルカリ便」の素晴らしいシステムを構築しているし、そもそもオークション形式ではない。出品者と購入者はアプリ内メッセージでやり取りできるが、何も言わずに発送することもできるし、「購入ありがとうございます!」「発送しました!」と簡単に連絡するだけなので負担は小さい。

フローとしては、

  • 出品する(写真を取って、状態や配送方法など設定して、説明文を書くだけ。数分で終わる)
  • 売れるまで待つ(視聴回数、いいね数などがデータとしてわかるし、他の類似商品と比較して値段を変更できる)
  • 売れたら梱包する(100均で売っているプチプチや透明シートに入れて、それをさらに茶封筒に入れるだけ)
  • 配送する(会社に行くついでにコンビニに寄っていく。お互いの住所の情報のない宛名シートをコンビニのカウンターで指示されたとおりに貼る。代金のやり取りは一切発生しない。あとでアプリに振り込まれ時に手数料・配送料が引かれた後の値が入るだけ)
  • 配送完了連絡をする(アプリ内でボタンを押すだけ)
  • 相手の受取通知が来る(お互いを3段階で評価し合う)

という簡単なものだ。

面倒なだけでしょ?

メルカリはとにかくおもしろい。

メルカリの巧妙なゲーミフィケーションに魅了され、中毒になっていくのだ。まず、「モノを売る」というのは本質的に人間らしい営みなのかもしれないと改めて思わされる。現代ビジネスパーソンは、あらゆる人々とともに一つのサービス・商品に関わっている。営業マンが1000万円分を1ヶ月で売ったとしても、そのうちのいくらがエンジニアの努力で、いくらがマーケティングの貢献で、…というのは複雑に絡み合っていてよくわからない。

一方でメルカリで物を売った場合、売上(出品価格)ー 原価(仕入れ値)ー 配送料 ー メルカリ手数料 = 利益分が「100%自分の努力」でなし得た偉業だ。モノを大切に利用して商品価値を維持したその努力、高値で売れるモノをそもそも買ってきたそのマーケット感覚とセンス、印象の良い写真や説明文の執筆・撮影スキル。そういうものが目に見える面白さ。「おお、オレが売った本を今別の人が読んでいるのか、そして経済をその分だけ回したんだ」ということをダイレクトに実感できる。これは買取業者に買い叩かれた後の「まぁ、その分部屋が片付いたし…」となぜか暗い顔で言い訳をする時の気分とは大違いだ。

もちろんお小遣いが欲しいとか、家の中のガラクタを処分してしまいたいとか、色々なモチベーションはあるかもしれないが、面白みは「売り買いする!」というところ、そのものにある。

簡単とは言っても出品・梱包・配送でストレス溜まるでしょ?

50品ぐらい発送すると、慣れによる効率化が一定レベルに達するので、最初はゲームのように楽しんでいた段階から、むしろ生活に欠かせないインフラのように進化していく。何か欲しいモノがあればまずメルカリをチェックするようになるし、売るときも、日常に溶け込むように梱包・発送できるようになっていく。何かを買う場合も、メルカリでいくらで売れるかをチェックしてから買うようにもなる。

ココまで来ると、利便性があまりに大きいので手間とかは気にならない。Google検索はインフラ化しているので「ググるのって手間だよね?ググりたくない。ストレス溜まるわ〜」と誰も言わないのと同じだ。(もちろん、今後は「ググるって意外と非効率的だよね?」という問題意識は大きくなってくるだろうが、それは置いておこう…)

外出中に売れた場合に、アプリのQRコードをスクショしてLINEで家族に送って、家にいる家族に送ってもらうという裏ワザもある。家族で協力しながら効率よく梱包・発送できる。遠く離れた実家のものを売りたい場合にも応用できる。

また、姉妹アプリ「カウル」は有効活用すべきだ。本やCD専用アプリだが、バーコードで自動的にタイトルや説明文を入れてくれるし、売れやすい価格のなかからなるべく高い値を推奨してくれる。これを使うのと使わないのとでは出品スピードが5倍ぐらい異なるぞ。

メルカリの独自ルールがあるんでしょ?

独自ルールがたくさんあるので、チャレンジすることを億劫に感じている人もいるかもしれない。でも、やっていたら明らかなルールばかりだし、運営サイドが設けているルールではない以上、従う必要すらない。「専用にしてもらえますか?」と言うのは、タイトルを「SEIKO置き時計」から「〇〇様専用 SEIKO置き時計」に変更するだけで、他の人が(物理的には買うことができるが)精神的に買いづらくなるだけ。買う前に「買ってもいいですか?」と一言確認してほしい出品者もいるらしいが、それはプロフィールを見れば書いてあるのでわかりやすい。

こんな理由でメルカリデビューしないのはもったいない!!ラーメン二郎の注文方法などで億劫になる、という話ならまだ理解できるけど、メルカラーが面白おかしく語るために独自ルールを強調しているだけなので、まったく気にせずメルカリに参入してほしい。

(とは言いつつ、私もまだ初心者であり、偉そうに語るのは危険かもしれない。今後ルール・文化の理解不足で何かの痛い目に合う可能性はゼロではない笑)

とは言え、単なるフリマアプリでしょ?

フリマアプリとしてのメルカリのココ1ヶ月の感想はだいたい上記のとおりだが、今後のメルカリ経済圏のポテンシャルからも目が離せない。

例えば福岡で試験的に始まった自転車シェアサービス「メルチャリ」。メルカリポイントで乗ったり、指定された以外の場所に乗り捨てされたものを見つけて戻してあげた場合にポイントがもらえたりするようになるらしい。

メルチャリがインフラレベルまで仮に大成功すれば、「メルカリ」と「メルチャリ」の素晴らしい融合ビジネスも見えてくる。例えばある人がポートAからポートBにメルチャリで移動した場合に、ポートAで待機しているメルカリ荷物の中に、ポートBに近いマンションに発送される予定のものがあれば、その人がメルチャリを利用するついでに、そのマンションに寄ってメルカリ荷物を届けることも可能になるかもしれない。もちろんそうしてくれた人にはチャリ利用料が割り引かれる。出品者側・利用者側の配送料も将来的に安くなっていくかもしれない。

問題としてはチャリでは近距離しか届けられないが、各チャリ設置拠点間の物流機能をメルカリが手がければ、あとはローカルにチャリラーが届けてくれると期待される。Uber Eatsのアイデアと似ているかもしれない。

他にも面白いのが2017年11月に設立されたばかりの「メルペイ」。仮想通貨・資産運用・融資・保険を展開していくとのことだが、メルカリ内ポイントを経済圏全体で利用できたり、メルカリアカウントで蓄積した信用(評価数)で融資してもらえる日も近いのかもしれない。メルカリの信用スコアを開発するデータサイエンティストの募集が出ているのも興味深い。

いまのうちにメルカリポイントや評価数を蓄積しておくと良いかもしれない!

終わりに

メルカリの存在はほとんどの日本人が知っている。良く話の流れで出てくる「メルカリに売っちゃってやろうかと思いましたよ」などのギャグは誰にでも通じる。でもそこで終わっていたらもったいない。メルカリ王国時代に備えよう!

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初心者が『鬼速PDCA』を実践に移した1年間を詳細に振り返る

『鬼速PDCA』を始めたのは2016年10月だったので、1年以上が経過した。せっかくなので振り返ってみたい。以前この記事で、

これまでで、初日、数日後、1週間後、1ヶ月後と記事を出してきたので、将来は3ヶ月後、半年後、1年後と『鬼速PDCA』に取り組む過程を紹介していければいいなぁ!!

と宣言していたので、今回の「1年後の記事」で無事コンプリート。

既に今までの感想やコツはこのブログで何度も報告してきたので、追加で感じていることを中心に紹介していきたい。今までの取り組み内容は次の記事に全体像をまとめてあるので是非。

ついにやってきた、鬼のような成長スピードで走る日々

ある程度『鬼速PDCA』を実践していくと、「ゴールを決めて、色々とやって、それを達成する」というプロセスを何度か経験することになる。PDCAを回すこと自体の抵抗感は一年間を通して徐々に低減するし、自分に合った様々なツール、アプリ、ルーティーンが見つかり、さらには自分の人生のボトルネックを特定しそれを緩和・解消することも進む。

日次、週次、月次、四半期の流れが徐々にスムーズになり、気付けばランニングの苦しみが消える「ランナーズハイ」のような自然体を経験することができる。ゴール設定と達成を繰り返し、達成感を感じている自分に自信もつく。以前はあれほど自分を苦しめていた劣等感は、颯爽と走る自分をもう追いかけてこない。快晴で気持ちのよい川沿いで、綺麗に膨らみを見せる足の筋肉に力を規則正しく注入し、周囲をごぼう抜きし続ける。鬼のようなエネルギーを放出し続けるが、追い風の透明感とともに心は天使のように安らかだ。心拍のリズムに同期し、無意識の領域へと精神が沈んでゆく。

ゴール設定の難しさ

しかしこれは「コンフォート・ゾーン」(本書169ページ)の安らぎに過ぎない。昔の自分が今の自分を知ったら、目の玉が飛び出るような速度や景色かもしれないが、速度は一定であり、加速度はゼロだ。これを続ければ、今の自分が将来の自分を見ても、ひどく残念に思うに違いない。

この状態に陥っているなら、PDCAのレベルを引き上げることを検討すべきで、私が特に頻繁に経験したのがPDCAの頂点に位置する「ゴール設定」に問題がある場合だ。

私は少しずつゴール設定のレベルを上げてきたが、少し安易な決め方をしてしまっていて、例えばあるゴールを達成したあとに、次のPDCAサイクルに突入する際には「前回は〇〇だったので次のステップとして〇〇ぐらいが良いかな?」と決めていた。当時はもちろん深く考えた上でのゴール設定だと思いこんでいたのだが、結果的にコンフォート・ゾーンに陥ったことを考えると、「思考リミット」(本書95ページ)に囚われてしまっていたと思われる。

必ずしも「一般的に次はこれを達成できれば嬉しい」という周囲のコンセンサスに合わせる必要はなく、思考のリミッターを外し自己との対話を繰り返す時間をとる必要がある。『鬼速PDCA』を実践し続けたことによる自分の成長を充分に勘案し、現在のPDCAが回っている途中であってもリミット外しを定期的に行い、適切なレベルのチャレンジを見つけることは針の穴に糸を通すようで、なかなか慣れない。まだまだ練習中のところであり、2018年はこのスキルも磨いていきたい。

『鬼速PDCA』を実践している読者の中に、順調に進んでいるにも関わらず薄っすらと精神的なモヤモヤを抱えている場合があるかもしれない。その場合は、ゴール設定の段階でリミット外しを試してみる余地がある。リミット外しのメモ書きを行ってみて、数歩先のゴールにワクワクするのを感じるのであれば、そちらの方が適切なマウント・フジである確率は高い。

振り返りのコツ

次は「振り返り」について感想を少し残しておきたい。この1年以上、週末の振り返りは(数回を除いて)毎週必ず行ってきた。今でもこの時間は3本目の腕が生えてくるぐらい重要視している。一週間を振り返り、日次ノート、Routineシートなどを分析し、前週の目標やルーティンの達成率を計算。改善案・伸長案のブレスト。次週の目標確認、そして「今の自分のボトルネックは何なのか?」など、平日は時間が取れないようなことにも時間を割く。結果的には1時間〜1時間半かかってしまうことも多い。

最初の半年間はこれだけ時間を取ってしまうことに焦りを感じてしまい、さっさと終わらせようという気持ちが強かったが、このように自己との対話の時間を疎かにしてしまう姿勢が、例えば「ゴール設定」を安易に行うというようなことにつながっていた。

振り返りの時間はPDCAの中で最もクリエイティブな時間の一つだ。「どういう分析を行い、どういう案をだしていくのか」は自分の将来の生き方を決めることになる。やるべきことが決まれば後はやるだけなので、ある意味ロボットに過ぎない。不調なときであっても、週次の振り返りだけは(例え数十分だけでも)やり続けてきたが、この頭を捻って「考える時間」こそが『鬼速PDCA』を支える最重要コンポーネントだと(勝手に思い込み)自分に言い聞かせてきた。

週次振り返りプロセス

実際にどのように振り返りを行っているのか。記録の意味も込めて、私の週次の振り返りプロセスを紹介しておきたい。以前も紹介しているが、フォーマットが徐々に変化してきたので、改めて紹介。

日々のやること

まず、日々の終わりにA4サイズの罫線ノートを横置きにして記録を取っている。私が利用しているのはこちら

ライフハックコミュニティNaruhodo+で紹介されていた手法を簡略化し、「左側に1日の流れ、予定、やったこと」「右側に1日のコメント」を書いている。右側は日々の感想のようなもので、PDCAを意識せず、好き放題書いている。例えば「今日は〇〇で疲れた」などの小学生レベルでもOK。不思議なことに週末に見返すと気付きが多い。

次にそのノートの日付けの部分の写真を撮り、「みんチャレ」という習慣化SNSアプリに投稿している。

みんチャレにて「鬼速PDCAを実践する鬼の会」というグループを作り、5名の熱い仲間たちと日々、『鬼速PDCA』の取り組みをアップし続けている。3日間投稿のない日が続くとグループから追放されるので、適度な緊張感で毎晩のノートの記録を取り続けることができた。

また、ルーティーンシートを以前はNaruhodo+の仲間たちとGoogle Sheetsで共有し記録していたが、今ではMomentumというスマホアプリで管理することに落ち着いている。

これはシンプルなUIで、設定した習慣化項目(例えば〇〇時に起きる、運動するなど)を、毎日、達成したら緑、未達なら赤を付けていくだけの◯✕アプリのような形だ。「みんチャレ」では「新しい習慣を確実に身につける会」というグループを作り、こちらでは別の熱い5名の仲間たちと日々、取り組んだ証拠としてアプリの画面を投稿し続けている。

残念ながらどちらのグループも満員で読者は入りたくても入れないが、簡単に新しいグループを作ることができるし、告知文を工夫すればすぐに5名になるので、お勧めである。コミュニケーションを活発に行っていると、自然とやる気の高い人たちが集まってくる。どこの誰なのかさっぱりわからないが、私の鬼速PDCAを支える同士たちと毎晩の報告を欠かさない。

土曜日にやること

以上が毎日の夜にやっていることだ。週末の振り返りとして、私は土曜日の午前中に1時間、振り返りの時間を確保している。まずやることは罫線ノートを2週間分振り返ることである。週次の振り返りであるにも関わらず、1週間だけではなく、2週間前まで振り返ることがポイントだ。2週間前となるとかなりの部分を忘れているし、一括で2週間分のストーリーが頭に入るので、振り返りの時に役に立つ。一方、3週間となると振り返りの時間が長くなってしまうので、私は最終的に2週間に落ち着いた。

左側の予定や右側のコメントを読んでいき、思ったことがあればなんでも書き込む。例えば「いいね」とか「これ、今思えば原因は〇〇だったかもしれない」とかだ。頭の中にストーリーが入っていると、俯瞰的な視点が得られて、自然と有益な分析が可能となる。2週間前のコメントは1週間前の振り返り時点で書き込んでいるので、振り返る時点で書き込む色を赤→青と繰り返しながらコメントしていく。

ちなみに一つのPDCAが終わったときには、数カ月分の罫線ノートを一気に振り返ることもしているし、年末年始には2月以降のノートをすべて読み返してみた。10ヶ月分を読み返してみて思ったことは、一貫して登場する「自分が人生において重視しているテーマ」がハッキリと浮かび上がってくるし、そのための課題も節目節目で分析が書いてあるので、読み返すとどんな自己啓発本よりも勉強になる。中身は結構忘れているので、自分の文章に自分自身が刺激を大いに受けるのも新鮮だ。

罫線ノートの振り返りが終われば、次に目標管理やルーティーン管理などに入っていく。これはPCの中のメモファイルで行っている。私は一つのMarkdownファイルで過去ずっと記録をし続け、2017年2月末から初めて今では3万字近いファイルになっている。ルーティーンの達成率、目標の達成・未達チェック、改善案、伸長案の内容などを(一度メモに手書きしてから)まとめていく。

普段の振り返りはこれで終わりだが、頭が整理されないときはマインドマップでさらにまとめたりしている。『鬼速PDCA』をはじめてから半年〜1年近くはマインドマップの良さがあまり分かっていなかったが、最近はPDCAの規模も徐々に大きく複雑になったことで、上記の方法だけでは整理仕切れない状況が発生するようになった。なのでマインドマップの有用性を実感することになったのは実はごく最近のことである。

仲間との切磋琢磨

習慣化達成SNSみんチャレの仲間との出会いも面白いが、私がここまで努力を維持できたのにはココまでで何度か登場している、Naruhodo+というコミュニティの存在が大きい。

これはその日に「なるほど」と思ったことを投稿するGoogle+のコミュニティである。もちろん、「なるほどシート」(本書249ページ)にインスパイアされて始めたものだが、今では50名弱のライフハッカー仲間とともに毎日「なるほど」と思うことを共有している。ルールとして一定期間投稿しない人は強制退会としており、アクティブな雰囲気が続いている。『鬼速PDCA』を実践しはじめた直後に開始したので、こちらのコミュニティは去年の11月には1周年を迎えた。投稿された「なるほど」の全体数は記録していないが、前身のGoogle Sheets時代と合わせると数千個は超える。

例えば最近私が投稿したのは、マウスを使わずにウェブ上の記事の文章の一部をコピーして、別の場所に貼り付ける方法だったり、『鬼速PDCA』で新たに取り入れた工夫点などを投稿した。他にも時短、睡眠、食事、運動、仕事、通勤、読書、PDCA、瞑想、ニュース、英語、スマホ、休息、メモ書き、ファイル管理、SNS管理、情報収集など多岐に渡る内容が日々投稿されており、「なるほど」と思った対象ならなんでも良い。

相談することもできるので「肩こりに悩んでいる」と言えば、いろいろな方からアドバイスをもらえる。ちなみに長年の悩みであった猫背は、このコミュニティの仲間たちからもらったアドバイスを幾つか実践し、またお勧めしてもらったアイテムを利用し始めたことでかなり改善されてきた。

これは過去のブログ記事の繰り返しになるが、『鬼速PDCA』を実践している方であれば周囲の方々と一緒に情報共有したり、「なるほど」を投稿するグループを作るのはお勧めだ。(Naruhodo+に関心のある方は、過去記事に遡ってみると入会方法が書いてあります。)

終わりに

ということで、2016年末に「2017年は『鬼速PDCA』を課題図書にして取り組む」と言っていたところを、ちゃんと実践できて良かった。しかし今回報告したように、新たなチャレンジも浮上してきた。2018年も『鬼速PDCA』を続けていくぜ。

***
今までの『鬼速PDCA』関連の記事はすべてこちらにまとめています:
toricago.hatenablog.com

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私たちは気づかぬうちに「二酸化炭素」に集中力を奪われている

「なんとなくぼーっとしてしまう」
「どうも集中力が続かない」
「少し眠い気もする」
「頭がクリアに働かない」

…そう思うことはないだろうか?

原因は様々考えられる。同僚に相談したら「瞑想しないとね」と言われるかもしれない。友達に聞いてみたら「睡眠不足だよ」と言われるかもしれない。運動不足かもしれないし、栄養不足かもしれない。やる気不足かもしれない。

でも、意外と見逃されるのが「どのような空調環境で過ごしているか」という点だ。例えば会社の会議室。なぜいつもいまいち集中できないのか。それは今回の記事で解説する二酸化炭素が関係しているかもしれないぞ。ということで、今回は私が愛用している空調に関するIoTガジェット「室内・室外環境計のNetatmo Weather Station」を紹介しよう。

家庭環境計ウェザーステーション

ウェザーステーションは空気のクオリティを計測してくれるIoTガジェットだ。

家に置いておくだけで、リアルタイムで家の内外のデータがどんどん蓄積されていくのだ。

  • 屋外気温
  • 屋外湿度
  • 屋外の空気汚染度
  • 大気圧
  • 天気予報
  • 屋内の温度
  • 屋内の湿度
  • 屋内の空気の質
  • 屋内の二酸化炭素濃度
  • 屋内の騒音度

などが計測できる。これらが専用スマホアプリを通して簡易に閲覧することができるし、ウェブブラウザーからも詳細データを分析することができる。直感的なUIをプラプラ眺めるだけで、自分の家の環境や一歩外の状況が良くわかる。

仕組みとしてはペットボトルサイズの環境計を家の中に置き、また空き缶サイズの環境計を一つ家の外(ベランダなど)に置くだけだ。あとはWifi接続設定などを済ませるだけで、どんどんデータを溜めてくれる。デベロッパー機能もあるので、データで遊んだり、他のガジェットと連携させることもできる。

値段は先程確認したら1万9千円台。人によっては高いと感じるかもしれないが、私は色々と活用することができているので、利用価値が高く割に合うと感じている。どのような利点があるのかをもう少し見ていこう。

悪魔の二酸化炭素

最大の利点は家の中の「二酸化炭素の濃度」がわかるようになったことだ。これを購入するまでは二酸化炭素の濃度など気にしたことはなかったが、フツーに生活しているだけで、たやすく人体に影響のあるレベルまで二酸化炭素濃度は上昇してしまうことに気付いた。

ここで、二酸化炭素の濃度別の健康被害こちらのサイトより引用してみた。

CO2濃度(PPM CO2の人体への影響
360 一般大気濃度
400~600 市街地外気
700 多人数、長時間在室の場合の許容濃度
1000 ビル管理法等の許容基準濃度
1500 学校環境衛生の基準値(以下が望ましい)
5000 長期安全限界濃度
20000 呼吸量増加
50000 重度のあえぎ
100000 10分で意識不明

一年近く利用してみてわかったことは、窓をしめていれば簡単に1000PPMは超えてしまうし、場合によっては1500PPMを超えてくる。二人以上で窓を締めていると、1500PPM以上、時に2000PPMを超えてしまう。ビル管理法で1000PPM以下と義務付けられていることを考えると、我々の家の中は、換気しない限り非常に不健康な状態であることがわかる。ちなみに二酸化炭素の濃度が1000を超えると、集中力が削がれ、簡単に眠気に襲われると言われている。理想的には500〜800PPMぐらいだろうか。

対策としては二酸化炭素濃度が高まるとスマホに通知が来るようにNetatmoで設定できるので、そのタイミングでなるべき換気をするようにしている。また寝室のドアは閉めずに寝たり、小さな工夫を重ねることも効果的だ。

結論。狭い会議室で会議するのは、マジでヤバイ!

頭痛持ちにも便利なツール!

気圧がリアルタイムでわかるのは意外に便利。

特に天気頭痛持ちの人にとっては、気圧を天気予報ベースではなく、実際の自分がいるその場所での気圧観測値が気になるし、リアルタイムで上昇しているのか下降しているのかも情報として知るだけで助かる。薬を飲むタイミングや、各種頭痛対策を進めやすくなるし、例え何もしなくても頭痛の原因がわかるだけで、痛みを我慢できるというところもある。

終わりに

ということで、今回は環境計のNetatmoウェザーステーションを紹介してみた。他にも騒音レベルは睡眠の質を分析する上で気付きを与えてくれることがあるし、温度・湿度も現在時点だけでなく、過去分も遡ってグラフで簡単に見れるだけでも(特に冬場は)気付きが多い。気になる人は是非。

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