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『アイデア大全』フェスティバル実施中!

『鬼速PDCA』のリミッター外しを本気で実践してみる

 さすがに前置きは必要なくなってきたかもしれないが、『鬼速PDCA』とは、現在ONI-SPEEDで売れているビジネス書だ。内容はタイトルの通り、ビジネスパーソンに必要なPDCAを高速を上回る鬼速で回すノウハウを解説した本である。

 そして、今回は、その本に出てくる「リミッター外し」についてお話しよう。まずは、少し引用。

 人は自分の経験や知識(つまり記憶)を基に、「これくらいならできそうだ」「これはさすがにできない」と、自分の可能性に上限を設けようとする。
 しかし、有名な「ノミの実験」(本来2mジャンプできるノミが、数日間、高さ50cmのカバーをかけられるとカバーを外した後も50cm以上飛べなくなるという実験結果)のように、限界とは本人も思い込みにすぎないことが多い。よってPDCAを回す際も、ときに非常識な計画を考えることが大切だ。

 この例として、例えば「3ヶ月後に会社の売上を5倍にするにはどうしたらいいか?」という問いが紹介されている。このようにリミッターを外すことで、今まで計画(P)で考えてきたKGI、ギャップ、課題、KPIなどでは対応できない次元や視点から思考する可能性が生まれる。ただし、

 9割のケースでは「やっぱり無理だ」という結論に至るだろうが、残りの一割では「もしかしたら、あながち無理な話ではないかもしれない」と思えるかもしれない。それがブレイクスルーの入口になる。
 こうした気づきは自分の常識に囚われすぎているとなかなか見えてこないので、リミッター外しの思考は、人や組織の成長に不可欠である。もっと言えば、起業家たちはこうした一見、絵空事のようなことを実現する人たちのことである。

とのことだ。

 こういう話は読んでいると気持ちは高まるが、実際に「リミッターを外して考えてみよう!」という気には意外とならない。私も本を実践しようと色々取り組んできたが、このリミッター外しはいつも飛ばしてしまう。なぜなら「自分がやってもどうせ良いアイディアは出てこない、考えるだけ時間が無駄になるのが目に見えてしまう」と思い、そうやって取り組んで何もアイディアが出てこないで落ち込む自分が鮮明に浮かび、取り組むのが億劫になってしまうのだ。そして「まぁ、そのうち取り組めばいいかな〜」と後回しにしてきた。
 
 しかし『鬼速PDCA』を再読している時に、リミッター外しの部分にさしかかってあることに気付いた。それはこれが「計画初級編」に書かれていることである。これにはびっくり!!ずっと「計画応用編」の内容だと勝手に思い込んでしまっていたが、初級編ということは、初心者でもやるべき、という著者のメッセージかもしれない。

 ということで気持ちを改め、少しずつではあるが、リミッター外しの取り組みを始めている。具体的には「ゴール」のリミッター外しと「解決案」のリミッター外しの2種類がある。

まずは「ゴール」のリミッターを外してみよう

 一つ目は先程紹介したような「3ヶ月後に会社の売上を5倍にするにはどうしたら良いか?」というような「ゴール」のリミッター外しだ。私は自分が設定したゴールを一旦忘れて、ゼロから考え直すようにしている。例えば、次のような問いを利用している。

  • もし無限の能力があれば、どういうゴールを設定すべきか?
  • もしスーパーサイヤ人になれるとしたら、どういうことをするか?
  • もし将来、ゲノム編集で体力と知力が10倍になれば、自分は何をするだろうか?
  • もしマーク・ザッカーバーグの学生時代と入れ替われたら、自分は何をするか?
  • もし自分が鬼速マンなら、どのようなゴールを考えるだろうか?
  • もしどんな人生でも自由に選択できたら、どういうキャリアを選ぶだろうか?

 上記はどれも似たような質問だが、何度も同じことを少しずつ違う問いによって自分の脳にぶつけてみることで、なんとか思考をストレッチすることが目的である。

 そしてA4メモ用紙を5枚ぐらい書くとネタ切れになってくるし、「もういいかな」と思える局面が訪れる。そこで諦めたら単なるお遊びになってしまう。著者の冨田さんは、社内で部下から相談を持ちかけられたときには、「他にできることがあるとしたらどういうことだと思う?」という質問を、リミッター外しのために良くするそうだ。部下がひるまずに3つくらい解決案を挙げてきたら、「じゃあさらに3つあるとしたらなんだろう?」と続けて聞くとのこと。つまり、もうカンタンには出てこないところでさらに問いかけるのがポイントのようだ。

 これは次に説明する解決案を考えるときの問いのようだが、ここのゴールでも用いてみよう。さらに数枚のメモを書いてみることで、「ゴール」のリミッター外しの訓練終了。これはダラダラやってしまうとすぐに一時間ぐらい経ってしまうので、次のように行っている。まず、10分と時間を決めて、考えられることをすべて吐き出す。次にアイディアがもう無いと思ったら、そこからさらに数枚のメモを5分ぐらい制限してなんとか書いてみる。こうすれば、時間もあまり負担にならないので良い。

リミッター外しの頻度と回数

 前述の通り、9割のケースでは「やっぱり無理」という結論になるものの、残りの1割ではブレイクスルーのヒントが得られるという割合になるようなので、なんとなく良いアイディアが出ていないと思っても、これを10回繰り返したら1回は大ヒットを飛ばせると思って粘り強くやるしかないと考えて取り組んでいる。

 頻度としては週末の振り返りの時のやること一覧に加えているので、週に一度としている。

リミッター外しをやって良かったこと

 まだブレイクスルーとまでは行かなくても、小さな効果は既に感じている。それは、自分がリミットを外して考えたゴールの縮約版が、実は今の自分が掲げているゴールだと気付くことが多々あることだ。そうすると結構モチベーションは上がるので、効果がある。その場合、「逆に今のゴールとリミット外しゴールを比較して、今のゴールを再構成するにはどうすればいいか?」と考えやすいので、得られるモノが大きい。

 また、書いているときは「まぁ、どうせ実現不可能なことを考えるお遊びタイムだ」という気持ちが潜在意識にあるので、出てきたアイディアを軽視しがちだが、面白いことに数日してから見返すと、「おお、これは使える!」とか「なるほど、そういうマインドセットもありうるな」とか、気付きが多い。自分が書いたメモとは思えないような不思議な感覚になるし、過去のリミッターを外した自分が、今のリミットの中に住んでいる自分のメンターになっているような感じだ。PDCAを1人で実行している人にとっては、こういう異時点間の自分との対話が成長材料になりうる。

同じことを解決案でもやってみる

 以上の話は「ゴール」のリミッター外しだが、本には「解決案」を考えるときにもリミッター外しが効くと紹介されている。なので、基本的には同じことを「解決案」を考えるときにも用いることができるだろう。

終わりに

 ということで、今回はリミッター外しについて紹介してみた。これはまだ練習中のノウハウなので、これ以上は深くは解説できないが、なんとか続けていきたいところであるね!

<鬼フェスとは>
 2017年2月18日から3月5日まで、毎日『鬼速PDCA』の記事を連続で公開しています。Twitterハッシュタグ「#鬼フェス」にて質問も受け付けています。『鬼速PDCA』体験記も募集しています。『鬼速PDCA』を実践している方は是非。詳しくはこちら。
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『大富豪が実践しているお金の哲学』で『鬼速PDCA』を加速する

 『鬼速PDCA』(著:冨田和成さん)は、その純白な表紙カバーに、丸っこい字で「鬼速PDCA」と書いてあるのが特徴的だ。鬼のように速いPDCAと言われると、なんだか怖い気持ちになってしまうが、このかわいいフォントと落ち着く色合いでバランスが取れ「自分にもできるかもしれないな〜」と深層心理で思わせてくれる。ということで、私はこの本を白本(しろほん)と読んでいるのだ。

 実は『鬼速PDCA』ファンの間では、黒本(くろほん)という白本の副読書なるものが存在することが知られている。それが同じ著者の方によるもう一冊の本、『大富豪が実践しているお金の哲学』である。こちらは黒の表紙に金色の文字なので、黒本と呼んでいる。

 著者の方は起業前の証券会社勤務時代に、富裕層向けのプライベートバンキング業務に携わっていたとのこと。プライベートバンキングとは、金融機関が超富裕層向けに提供する資産運用・資産管理のサービスの総称らしい。つまり、世界のトップレベルの大富豪の大事な資産を預かり、信頼関係を構築して行く中で、著者が見てきた驚きの富裕層の世界がこの本にはまとまっている。

 その中で、「22歳だったときの自分に何を教えてあげたいか、一般ビジネスパーソンにとって役に立つことはなんだろうか」という視点で書かれているとのこと。実際に目線の高い話がたくさん出てきて参考になる。

 今回のブログ記事は、黒本の内容を理解し実践することで、『鬼速PDCA』をさらに加速するためのヒントを得よう、というのが主旨である。お金の使い方、健康や食事、運動、コミュニケーション、ファッションなど45個の大富豪TIPSが紹介される形式の本だが、その中から『鬼速PDCA』にも役立ちそうな8個に絞ってそれらを身に着けていきたい。

 ちなみに、白本と黒本の他にも、「赤本」(あかほん)というものも存在する。これは白本の『鬼速PDCA』をボロボロになるまで読み返していくと、表紙のカバーがそのうち破れてしまい、中から真っ赤の『鬼速PDCA』本が現れるのだ。

 ただ、私は残念ながらまだ白本レベルである。ふと考えてみると、表紙がボロボロになって破れてしまうまで読み込んだことは人生で1,2回しかないかな。しかもそれだけ読み込んだというよりは、その時使っている鞄の設計が安っぽくて、移動中にどんどん擦れていき破れたというパターンが多い…。

 じゃあ、当然気になるのが、黒本をボロボロになるまで読み込んだら、何本になるのだ?今まで確認したことはなかったが、今確認してみた。答えは「金本」だ笑。金色の表紙に白い文字。

 話が逸れてしまった。それでは、黒本の内容で白本に活かせる部分を少し見ていこう!!

節約術:大富豪は大きな支出だけ抑える

節約するとき

  • 一般人は、毎日の食費を削る
  • 小金持ちは、入った分だけ使い切る
  • 大富豪は、大きな支出だけ抑える

 ここでは、節約の話が取り上げられている。倹約を重視しすぎると、「将来リターンが期待できる支出まで控えてしまう恐れ」があり、「若い世代は投資の回収期間が長いわけですから、細々とお金を貯める行為は効率が悪い」とのこと。さらに、「血眼になって1円単位でお金を貯めても効果は限定的」。そして次の例が面白い。

 「今月ピンチなので」と言って500円のランチ代を200円にしたところで月に6000円しか浮きません。その程度の節約なのであれば、むしろバランスの取れた食事をした方が、長い期間で考えれば利回りが良いはずです。体調を崩せば収入が途絶えますし、医療費もかかりますからね。
 しかも、そういう細々とした節約をする人に限って、平気で飲み会に参加してタクシー代を含めて1〜2万円使ってしまうこともあります。「コントロールすべきはそこだろう」と言いたいわけです。

 この例が面白い理由は、『鬼速PDCA』で出てくるタイムマネジメントの精神と同じだからである。タイムマネジメントでは既存の業務を1分1分と短縮していくことよりも、まずは「何を捨てられるか?」を真っ先に考えるべき、という話が出て来る。今回の節約の話は、1円単位の節約ではなく、まずは1万円単位の無駄使いをどうにかせよ、とある。これはタイムマネジメントの極意を抽象化し、「お金」の分野で具現化したものと言える。

 ある考え方や仕組み、成功体験という具体的事象を抽象化し、それを再現性のあるノウハウとして身につけるためには、帰納法演繹法により抽象化と具体化を繰り返すスキルが必要だ、という話が著者の方のブログ記事でも出てくる。今回の節約の話とタイムマネジメントの話は、「最も効果の高いところを抑える」という意味で抽象化したレベルでは同じことを指しているような気がするし、『鬼速PDCA』でKPIやKDI、課題をそれぞれ最も効果の高い3つに絞る、という考え方も同じに見える。

車:大富豪はタクシーを使う

普段の移動で、

  • 一般人は、公共交通機関を使う
  • 小金持ちは、高級車を乗り回す
  • 大富豪は、タクシーを使う

 現役の経営者でバリバリ結果を残している人ほど、公共交通機関をなるべく避け、基本はタクシー。さらには余裕がある人は運転手まで雇うとのこと。若い世代のベンチャー社長は9割型このパターンらしい!その理由は、

  • 鉄道会社などが定めた時刻表や路線図に従うことが時間の消費になる。
  • 都心部の朝夕の通勤ラッシュは貴重な資源である体力を消費させる。満員電車であれば仕事どころか本や新聞も読めない。
  • 風邪が流行すれば、いつ感染するかわからないリスクもある。

 一方で、なぜ自家用車を利用しないかと言うと、

  • 自分で運転すると事故のリスクが高まる。
  • 自分で運転している間は仕事(または仮眠、食事)ができない。

とのこと。ここまでの話は超多忙ビジネスパーソンの生活パターンとして良く見聞きするが、この章の面白いところは次の部分だ:

年収が2000万円で、年間の労働時間が2000時間だとすると、その人の1時間あたりの価値は1万円です。この計算させできれば電車に乗って1000円節約するより、タクシーに乗って15分(2500円)を買ったほうが高利回りだと気付くでしょう。

 こういう計算を実際に行うのは超簡単だが、多くの人はココまで計算しない。「タクシーに乗るなんて贅沢すぎて、とてもできない」という常識に縛られていたとしても、実際にこういう計算をちょちょっとやってみると、全然贅沢ではなく、むしろ自分の時間をドブに捨てていることに気づける。

 もう一つこの話を読んでいて思ったのが、ココで「この話は大富豪の話で、自分には関係ない」と思ってしまいがちだということ。私も最初に読んだときはスルーしたが、先程の抽象化・具現化のスキルと合わせれば、ココでどれだけ自分ごととして捉えられるかが問われている。これは昨日のBMWについてのブログ記事で説明した「比喩的思考」が問われているとも言いかえられる。

 例え年収が2000万、もしくは近い将来2000万は期待できない人であっても、「自分の人生ではこの話をどう転用できるのか?実際に自分の時給はいくらか?」などと考えるだけならすぐにできる。

自宅:大富豪は会社の近くで借りる

自宅を

  • 一般人は、郊外に買う
  • 小金持ちは、高級住宅街に買う
  • 大富豪は、会社の近くで借りる

さらに少し引用すると、

 私の現在の交友関係は30代や40代の経営者が中心になるのですが、みんな揃いも揃って自分の会社の近くに住んでいます。保有する会社の株の価値だけで何十億円もの資産を持っているのにママチャリで通勤する社長もいますし、オフィスが入っているビルの別フロアに住居を構える「徒歩0分」の猛者もいます。
 そういった社長たちに起業する前の住居を聞いてみると、やはりというべきか、勤めていた会社の近くに住んでいた人の割合が異様に高いのです。

 会社の近くに住むことに対しては私も同感。社畜感が高まることを敬遠する人もいるが、私はむしろクオリティ・オブ・ライフが劇的に向上すると思う。本にも書いてあるが、都会に住んでいれば人付き合いも活発になるし、ラッシュでクタクタになることもない。ちなみに、会社の近くに住んだ場合とそうでない場合のシミュレーションは以前、ブログで紹介したので、こちらも是非。

食事:大富豪は栄養バランスを重視する

会食の場で、

  • 一般人は、肉料理を優先する
  • 小金持ちは、星の数で選ぶ
  • 大富豪は、栄養バランスを優先する

この章も面白かった。大富豪がいかに健康にお金を惜しまないか、として次の例が紹介されていた。

  • セコムが運営する会員制健康管理クラブ。「人間ドッグでは日本に数台しかない高精度の機械を使って、ガンの早期発見ができ」、入会金は200万円、年会費は50万円。

うほぉ、すごい。ほとんどの大富豪は食事にも大変気を遣うとのこと。そして面白いのが、著者の方の健康面に対する体験談のところ。引用すると:

 幼いときからサッカー漬けだった私は身体が強く、滅多に体調を壊さないタイプでした。それが、社会人になって体を酷使しすぎたせいか体調がすぐれない日が増え始め、入社3年目のときに人生で初めてインフルエンザにかかったのです。
 このような状態に危機感を持った私は、健康本を15冊ぐらい買って、一気に読み漁りました。すると自分の健康やコンディションニングについての意識がガラッと変わり、食生活もいっぺんしました。いまでは野菜が大好物です。

 この話を読んでから、私も健康・コンディショニングを極めるために、食事、運動、瞑想、頭痛、睡眠関連の本を読み漁っているが、それでも10冊にはまだ届いていない。少しずつ実践しようとしており、少なくとも以前よりかは生活が改善してきた。今後、さらに極めて行きたいと思っている。

運動:大富豪は、トライアスロンをする

運動するなら、

  • 一般人は、ジョギングをする
  • 小金持ちは、マラソンをする
  • 大富豪は、トライアスロンをする

 ビジネス成功者は自分を律することが得意。そして、自制心が強くないと続けられない習慣として運動の話が取り上げられている。新しい世代の大富豪のなかには、オリンピックでも目指しているのかと驚いてしまうくらい本気で取り組んでいる人が多いとのこと。

 トライアスロンまで出場している経営者の例として、USENの宇野会長、ベネッセホールディングスの原田会長(黒本出版当時)、ローソンの玉塚社長、塚田農場で有名なエー・ピーカンパニーの米山社長、ホリエモンこと堀江貴文氏などらしい。さらに、トライアスロンの競技者のうち、約8%が経営者であるという調査結果も紹介されていた。

世間で「鉄人レース」と呼ばれる、この過酷な競技を通じて彼らが目指しているのは、鋼の体と強靭なメンタルを作り上げることであり、また自分の限界を突破し続けることで、お金では買えない確個たる自信や仕事への活力につながる充足感を得るためです。

ひえ〜!すごい。高まるぜ。

自己投資:大富豪は、給料の半分を使う

自己投資を

  • 一般人は、ほとんどしない
  • 小金持ちは、給料の2割を使う
  • 大富豪は、給料の半分を使う

せっかく入った給料を何に使うか。遊びに使うのか、自己投資に使うのか。若いときほど、自分に投資した分を回収する期間が長くなるので、自己投資に使う割合を高くすべき、という話だ。なんと「給料の半分」という基準があるが、半分も自分の将来のために使うのは、結構高いのではないか。よし、私も自己投資の割合を計算してみよう。

休日:大富豪は、遊びながら仕事する

休日は

  • 一般人は、気づいたら月曜日
  • 小金持ちは、全力で遊び
  • 大富豪は、遊びながら仕事する

 休日の使い方は何かと難しい。なかなか「コレだ!」と言えるものには出会っていない。例えば、こんな記事を書いたこともあるが、今のところ私はこのスタイルに定着しつつある。

 だが、もっと良いスタイルを取り入れるヒントがこの章で得られたので、少し引用したい。

 ただ、ひとつ言えることは大富豪の共通点として、「仕事の時間」と「私生活の時間」をスパッと分断しないことが挙げられます。
 自分ごとで恐縮ですが、私の場合、毎週土曜はまるまるオフィスでの仕事の日にあてています。平日よりデスクワークに専念できるので圧倒的に仕事がはかどります。
 では日曜はどうかというと、気分のリフレッシュも兼ねて、ふらっと遠出をすることが多いです。私は海が好きなので湘南に1人で行くこともあります。
 そしてそこで仕事をします。
 潮風にあたりながら仕事をして、お腹が空いたら美味しい海産物を食べる。これだけで十分英気は養えますし、いつもと違う環境で仕事をしていると新しいアイデアが湧いてきたりします。

 これはかなり良さそう!一度、自分も試してみたい。

終わりに

 ということで、黒本の中から、白本の実践に活かせそうなところを紹介してみた。私の今後の課題としても、「土日に海に行って仕事をしてみる」「抽象化・具現化のスキルを磨く」「コンディショニング・健康の本をさらに数冊読む」「給料のうち、自己投資にまわしている金額の割合を算出する」などだ。もしかしたら、それをきっかけにまたブログ記事を書くかもしれないが、本日はココまで!

<鬼フェスとは>
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『鬼速PDCA』を読んでBMWの購入を諦めた話

 『鬼速PDCA』(著:冨田和成さん)というのは、昨年11月からONISOKUで売れ続けている大ヒットビジネス書である。昨今の生産性ブームと相まってPDCAに注目が集まっているのかもしれない。

 さて、その中で、高級車のBMWについて面白い話が出てくるので、今日はその話をしたい。少し引用しよう。

 友人が高級車を買ったのを見て「俺も1年以内にBMWを買おう」とゴールを決めたとする。そこで一度立ち止まって「なぜBMWがほしいのか?」と自問自答した結果、実は単に「負け惜しみ」というあまり前向きではない欲求がその背景にあったとしよう。その時はさらに自問自答するのだ。

 「自分はいったい何がしたいのか?将来、どうなりたいのか?」と。

 その結果はもしかしたら「将来、お金に不自由しない生活を送ること」だということに気付くかもしれない。だとすれば、いま手元にあるなけなしのキャッシュを一時の見栄のために使うのではなく、その分を投資にまわして十分に余剰なキャッシュが生まれたら買えばいいという合理的な判断ができるだろう。

 するとその時点で「BMW購入」のPDCAが止まるが、同時に「投資でお金を増やす」という別のPDCAが回り始めることになる。

 これを読んだ時、「そういう見栄を張る人いるよね〜!ガハハ!」という感想を私は抱いた。だが、ここに大きな落とし穴がある。どういうことか。具体例を紹介しながら解説しよう。

読書から学び成長することを難しくしている2つの理由

 例えば、仕事術の本を買って開くと、「日本人の生産性は本当に低い。なぜなら会議が長くて、上司が帰れるまで自分は帰れなくて、…」などと紹介されていたとする。そうしたときも、「うんうん。こういう上司のせいで自分は…」とか、「そうそう、マジうちの会社の会議長すぎ〜!」という感想を持ってしまう。

 本来は、「この例はまさしく自分のことだ。自分を変えていかなければマズイことになる」と、反省の気持ちを感じるべきところであるのだが、完全に第三者目線で読んでしまうということになりがちである。私だけかと思っていたが、色々な人と話している限り、多くの人が同じ現象に陥っているのではないかと感じている。

 なぜ、こういうことが発生するのか。理由は2つある。

理由①:自分はデキるという潜在意識

 一つは、そもそも仕事で疲れている中で、限られた余暇の時間を使って仕事術の本を買ってきて読んでいる、ということを考えるとわかりやすい。「自分はこんなにやる気と向上心があって、きっと他の人は読んでいないであろう、こんな意識の高い本を買って読んでいるぜ!」という潜在意識があるのではないか。

 さらには、仕事術の本は「デキる人」「デキない人・残念な人」などのワードを散りばめ、読者の劣等感を刺激し、読者を煽るような書き方をすることが多い。(ただし『鬼速PDCA』はそういう不必要な煽りがほとんどない良書である。)

 そうすると、その本の中に出てくる「ダメな人の例」に対して、「へ!俺は、こんなんじゃない!」と無意識に反応してしまっている可能性がある。若干の優越感を得る事ができるし、読んだ後に「この著者はわかってるじゃないか!ガハハ!」「俺もデキる側の人間だぜ!」と満足感を得ることもできる。これにより、私達は斜に構えた読書をしてしまうのである。

理由②:比喩的思考の欠如

 もう一つの理由は、「比喩的思考の欠如」である。冒頭のBMWの例は、こちらの要因が強い。「BMWが欲しい!」という例は非常にわかりやすい例であるが、一般化されていたり抽象化されていたりすることで、第三者目線に陥りやすい欠点がある。

 では逆に、もし具体性の高い例を持ってくると何が起こるか。著者の過去の体験をもとにした非常に具体的でリアルな例が紹介されていると、今度は読者がついていけなくなるのだ。その状況を実体験したことのある人しか理解し共感できなくなる。そうなるとお手上げだが、前者のBMWのような一般化された例だと「比喩的思考力」があれば解決する。

 比喩的思考力とは今作った言葉であるが、要は「自分にとってのBMWとはなんだろうか?」と立ち止まって考える力のことである。これがないと、「BMWは自分に関係ない!」と思ってしまう。

斜に構えずに読書から学ぶには?

 「自分はデキるという潜在意識」や「比喩的思考力の欠如」を乗り越えるには、どうすればよいのか。一つのお勧めの方法は、「もう一度、同じ本を読む」ということである。一回目はどういう展開になるのかわからないので、心が無意識のうちに身構えてしまい、自分を第三者的立場という安全な場所に避難させ、隠れておきたくなる。そうしないと、「著者に猛烈にディスられるかもしれない。怖いよ〜」という不安があるからだ。

 しかし2周目となると、本の展開は完全に把握しているので、不安な要素が一切ない。それに一読目と比べると冷静に読み進められるので、「BMWの例を一読目はスルーしたが、これって自分の人生だと何に相当するのだろうか?」と自然と考え出してしまうほどの余裕も生まれるのである。

私にとってのBMWは?

 ということで、私にとってのBMWを考えてみると、それは「ブログ」ということになった。

 ブロガーとしていくつかのブログ運営本を読んでみたりしたが、夢が膨らむ話がたくさん出てくるのである。ブログが人気化し本として出版し有名人になる、ブログのアクセス数が増えて広告収入が会社の給料を超える、会社を退職してブログで生きていく、などが良く出てくる例である。そういう話をたくさん読んでいると「ヒエ〜!オレも大人気ブロガーとなって日本一のライフハッカーとして認知されてぇ〜!」という気持ちがフツフツと湧いてきてしまう。そして、記事を投稿した後は、「もっとバズらないかね〜!」と思ったり「もっと検索流入増えないかね〜!」と思ったりしたこともあった。

 この話とBMWの話は割りと近いところにあると、『鬼速PDCA』の2読目に気付いた。もちろん、ブログの優先順位の高い人は、バズることもアクセス数も大変に重要な場合があるし、ポジティブな動機が背景にある場合も多いだろう。が、私の場合はブログの優先順位は低い。メインのPDCAに時間とエネルギーをなるべく多く投入したいところであるので、ブログに投入する時間が膨れ上がらないように気をつけている。それにもかかわらず、時間をたくさん投入してバズを狙ったりするのは、BMWの例で言えば「なけなしのお金を使ってしまう」という部分とそっくりである。

新たなPDCAを回せ!

 本の同じ箇所をもう一度引用しよう。

 するとその時点で「BMW購入」のPDCAが止まるが、同時に「投資でお金を増やす」という別のPDCAが回り始めることになる。

 つまり、何かのPDCAを止めると、新たなPDCAが回りだすのである。私はブログを半年以上、なんとなく書いてきたが、これをきっかけに「なぜブログを書くのか?」「どのようにブログを位置づけていくのか?」を改めて考えるようになった。

 そこで、ブログはライフハックを極めるためのツールと位置づけ、それ以外の贅肉は徹底的にカットしていく、という方針にすることにした。

 例えば、取り組んだことの一つは、ブログ界隈では必須ツールとして知らているGoogle Analyticsをブログから解除した。これはブロガーとしての常識に反するので、『鬼速PDCA』を読まなかったらそのままGoogle Analyticsを継続してしまっていただろう。なぜ解除したかというと、「自分のライフハックスキルを向上させるのか?」ということだけにフォーカスすると、Google Analyticsの数値を見てニヤニヤすることはなんら貢献しないし、時間の浪費でしかない。広告やアフィリエイトも一切やっていないので、ページビュー数なども、自分にとってはどうでも良いということになる。どういう読者がどういうキーワードで訪問しているか、というのは運営上、多少は参考になるが、「自分のライフハックスキルを向上させる」と直接は繋がらない。

終わりに

 ブログのためのPDCAはまだ本格的に回せていないが、最近このことをずっと考えていたので、少しずつ方向性が見えてきたので良かった。

 そしてブログ以外にも、例えば仕事でも応用できる。「こんなスキルを身につけたい」と思っていても、「それは本当に役立つのか?単に見栄になっていないか?」と立ち止まって考えてみると、意外に不必要なPDCAを回しそうになっていることに気付かされることが多い。鬼速でPDCAを回すためには、優先順位の低いPDCAや、不必要なPDCAを抱える余裕は一切ないのだ。(→ブログのためのPDCAを回した先には、ブログ閉鎖も有りうるかもしれない?笑)

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なぜここまで1冊の本『鬼速PDCA』にこだわるのか?

 『鬼速PDCA』(著:冨田和成さん)というのは、御存知の通り、現在鬼のように売れているPDCAに関する仕事術本である。そしてこのブログでは、これまでに10記事以上、同じ本『鬼速PDCA』の記事を公開してきた。さらに明日以降も、しばらくは『鬼速PDCA』の記事しか公開しない予定である。

 いくら売れている本とは言え、ブロガーとして同じ本の記事を複数アップするのは常識に反している。通常なら、読んだ後に「お勧めです」という書評を一つ書くだけである。なぜなら「書評」は多くの未読の人が気になりアクセスを集めやすいが、それ以上突っ込んだ話は未読の読者がついてこれなくなり、大多数の読者への配慮が欠けてしまうからである。

 それに、検索エンジン流入の戦略上においても、同じ本の記事を量産するのは最悪だ。自分の記事同士が同じキーワードの競合になり、潰し合いが発生する。実際に私の『鬼速PDCA』関連記事も、アクセスは2つに集中しており、それ以外の記事は検索エンジンではほとんど表示されなくなってしまった。

 もちろん、ブロガーとしては非常識な行為であることはわかっている。それでも、毎日、『鬼速PDCA』に関する記事をアップし続ける。いったいなぜか。

 ということで、今回は「なぜここまで1冊の本『鬼速PDCA』にこだわるのか?」という話をしてみたい。いったい、どういうメリットがあるのか?

きっかけは?

 きっかけは大昔に読んだ大前研一さんの本の中で「読書をしたら、その少なくとも3倍の時間は、その内容について考えたり実践する時間にすべし」というライフハックが紹介されていたことだ。例えば1冊読むのに2時間かかれば、6時間は確保しないといけないことになる。当時の私はあまり読書の習慣がなかったものの、徐々に読書の量が増えていった頃だった。「でも、6時間もあれば、さらに3冊も読めるのに!」と思い、自分にはとてもそこまでできないなぁ、と半ばあきらめていた。

 そのうちそんな大前さんのアドバイスを忘れてしまい、色々な本を読み続けた。だが、ある時、当時熱心に読んでいたちきりんさんのブログで、こんな記事に出会った。

 神ゲーマーとして有名な梅原さんと対談したことに関する報告記事である。後半で「決めました。経団連が梅原さんを講演に呼ぶその日まで、もうこのブログでは梅原さんのことしか書かない!」と。

 読者としては、「え〜勘弁してくれよ。もっと色んなことについてブログ書いてくれよ〜」と思っていたのを思い出す。その後、ちきりんさんは宣言していた通りに梅原さんの書いた本『勝ち続ける意志力』の内容を軸として、次々と梅原さんの記事をアップ。しかも、そのどれもが予想に反して面白い!なぜ、同じネタについてこんなに何個も記事を書けるんだ!という感じ。しかも日を追うごとにどんどん分析が深くなる。

 その時、ふと大前さんのアドバイスを思い出して、大前さんの言っていたことって、こういうことだったのかなぁ、と思った。だが当時はブログを私自身が書いていなかったので、「1冊の本の内容を深掘りしよう!」と心のなかで思っただけで、なかなか実践できずにいた。 

 ずっとそのことが頭の片隅にあったので、数年前にようやく、『ゼロ秒思考』というメモ術の本を徹底的に実践してみた。すると想像以上の効果があり、一つの本を深掘りする面白さを知ったのだった。それ以降は『速さは全てを解決する』『疲れない脳をつくる生活習慣』も課題図書に設定し、徹底的な実践を進めてきた。

 これらの深掘りしてきた本の効果や深掘りの仕方はブログでも紹介してきたので、気になる人は記事一覧を遡ってもらえたらと思う。

1冊の本に並々ならぬエネルギーを注ぎ込みたい

 だが、「もっともっと本格的な深掘りはできないだろうか?」という好奇心も湧いてきた。「そこそこ深める」というレベルではなく、「並々ならぬエネルギーを一冊に注ぎ込んだらどうなるのか?」という疑問だ。

 こういう疑問が湧いてくる背景にあるのは、私自身が、「次々の本を猛スピードで読んでいき、効果的なところだけを器用につまみ上げて吸収していくタイプの人間」ではないからだ。今までの人生を振り返っても、学校でも、会社でも、その他のコミュニティでも、学習速度は遅い方だった。そういう学習速度が遅い人なりの生存戦略として、遅くてもいいから、1つの本を他の人よりも圧倒的に深めることが最適解になり得るのではないだろうか?と思い始めていたのだ。それが自分なりの強みと化けないだろうか。

 ちょうどそんな時に『鬼速PDCA』と出会った。それが去年の10月末頃だったが、内容に感激したので、「前々から検証したかった仮説を試してみる時が来たのではないか?」と思い、それ以降はそれなりのエネルギーを注ぎ込んできた。だが先日参加した著者の方による講演会を聞いていて、そこそこやってきたけど、自分はまだあまり『鬼速PDCA』が身についていないことに気付いた。「このままのペースだと、とても徹底的に実践する」とは言えないのではないか、という焦りも出てきた。

 そこで、なんとか実践の濃度を上げたいと思っていたのだが、「ちきりんさんのような面白いことができたらいいなぁ」という気持ちもあったので、今年になって「鬼フェス」というアイディアが浮かんできた。そして今に至る、というところだね。

 以上が課題図書という概念が生まれた経緯である。次は、自分が過去に設定した課題図書を深掘りしてきた経験から、その良さを少し解説してみたい。

1冊の本を深掘りして完コピする醍醐味は?

 仕事術系の本に対するスタンスとして最も一般的なものは、まずは本を読んで見て、気になったところをいくつかだけ自分の人生に取り入れてみる、というものだろう。多くて3割ぐらいを実践する、という人が多いのではないだろうか。

 これはこれで良いスタンスだろう。ビジネス書は一つのネタを膨らませて無理やり本にしているものもある。また、初心者が取り組むべきところは本の一部で、その他は応用編という本も多い。無理して完コピをすることはない。(完コピとは完全コピーという意味で、本の隅々まで実践し身につけることである。)

 ただ、年に一冊か二冊ぐらいは完コピするぐらいの熱量で取り組むべきだと思っている。前述の通り、『ゼロ秒思考』『速さは全てを解決する』や『疲れない脳をつくる生活習慣』などを完コピしてきたのが一例である。

 なぜ完コピがお勧めかというと、2つの理由がある。
 
 一つは、つまみ食いでは身につかないところまでしっかり身につくということである。『鬼速PDCA』も10万部近く売れているわけだが、その一部分だけをつまみ食いしている人が絶対到達できない領域があり、そこまで極めるからこそ他の人と差がつくのではないか

 もう一つは、一部分だけ取り入れると、逆効果になる場合もある。あるノウハウが小さいノウハウの集積として意味を持っている場合は、一部だけ身につけると、今までの自分のやり方と整合性が取れなくなることがある。『鬼速PDCA』の場合についても、P・D・C・Aという4項目は順序的連続性があり、そこに深い繋がりがある。こういう場合も、一部分だけつまみ食いするよりかは、完コピに向いている可能性がある。

完コピする本の選び方

 完コピの対象にすべき本にはいくつか基準がある。完コピするためには相当のエネルギーと時間を注ぎ込むので、選択を誤ると悲惨なことになる。それではどのようにして良い本を選べばよいのか、私なりの基準を紹介したい。

基準①:本に感動できること

 最初の基準は、「本の内容に感動できる」ということ。本に感動していなければ高いモチベーションは湧いてこない。その読書体験が原動力になる。すばらしいノウハウが乗っていても、実践する前に「感動する経験」がないと走り続けられない。

 感動しているということは、つまり、「それを身につけた後の自分の人生がどのように前進するのか」をイメージできる、想像できるとも言いかえられる。そういう自分の将来に対する希望が湧いてくるからこそ、感動しているとも言えるからだ。

基準②:本の著者を尊敬できること

 さらに、本の著者を尊敬できていないと、モチベーションが持続しない。例えば私は『鬼速PDCA』を読む前から著者の方のブログを読んでいて、非常に刺激を受けていたし、著者の方のような熱い生き方を自分もしてみたい、とずっと思っていた。そういう尊敬や憧れの気持ちも、完コピする上でポイントになるだろう。これは基準①の「本の内容に感動している」と近いが、イコールではない。

基準③:著者以外の実践者が多数いること

 これは盲点だが個人的には重視している。著者だけが実践してきたワザやノウハウである場合、面白そうだなと思っても私は実践しないようにしている。やったとしてもつまみ食いで留める。

 それよりかは、著者以外の多くの人も実践して、他の人にも効果があった、という話が出て来る本を選ぶようにしている。前述の『ゼロ秒思考』も、著者の方が千人以上に直接指導して、試行錯誤しながら生まれたノウハウであるらしい。『鬼速PDCA』も同様に、著者以外の話がたくさん出てくる。

 「私が開発したノウハウで、私はこれで大成功してきた」という類の本だと、著者の業種や業務内容、著者が生きた時代背景や著者の人間としてのスペックに大きくバイアスがかかっている。それを他の人がマネして上手くいくかどうかは見通しづらいところがある。なので私はむしろ、「他の人」の話がどれぐらい本から読み取れるかを重視している。

 逆に、他の人の話「しか」出てこないような本は選ばない。例えば「私は患者を1万人以上、このノウハウで復活させた」などが一例。著者自身が実践していない話は、完コピの対象から外している。

 要するに、著者ご本人が並々ならぬエネルギーを注いで開発したノウハウであり、著者以外の他者が数多くそれを再現してきた、その過程でさらにブラッシュアップされたノウハウが本として出版された、というのが完コピとして選びたい仕事本であると思っている。

終わりに

 ということで、まだまだ『鬼速PDCA』の完コピプロジェクトは続くぜ。引き続き鬼フェスもどうぞよろしく。

<鬼フェスとは>
 2017年2月18日から3月5日まで、毎日『鬼速PDCA』の記事を連続で公開しています。Twitterハッシュタグ「#鬼フェス」にて質問も受け付けています。『鬼速PDCA』体験記も募集しています。『鬼速PDCA』を実践している方は是非。詳しくはこちら。
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『鬼速PDCA』を読んだ結果、頭がスキンヘッドになりそうになった話

 2017年の目標、もしくは2017年度の目標は、皆さんそれぞれ、色々あると思う。私も目標がいくつかあるが、絶対に達成したいことの一つが『鬼速PDCA』(著:冨田和成さん)という本を隅々まで実践し、このPDCAのDNAを体の中に染み込ませることである。

 「鬼のようなスピード」というのが本書の価値観だが、なかなか書いてある事を全部、鬼速を実現するのは困難である。そのため、ゆっくりと、「鬼遅」で取り組んできたこともある。それらの『鬼速PDCA』のための『鬼遅PDCA』についてはほとんど言及できていなかったので、そういう話もそろそろしたい。今回はそのうちの一つである、タイムマネジメントと髪型の関係について紹介しよう。

<今回の目次>

タイムマネジメントは「捨てる」「入れ替える」「圧縮する」の順番

 『鬼速PDCA』の第5章ではタイムマネジメントの話が紹介されている。PDCAを回していくためには、タイムマネジメントスキルを向上させることが欠かせないからだ。

 その3大原則として①捨てる、②入れ替える、③圧縮するの順番で取り組むと効果が高いとのこと。「捨てる」ためには、自分が何に時間をかけているのかを把握していなければならないので、まずはタスク・タイム管理アプリなどで自分の時間の過ごし方を計測していく必要がある。これについての私の取り組みは、以前この記事で紹介したので参考にしてほしい。

 「捨てる」と「入れ替える」が終われば、最後に取り組むのは「圧縮する」である。「圧縮」といえば、全世界のライフハッカーの憧れであるマーク・ザッカーバーグの圧縮話が浮かぶはずだ。我々の間では大変に有名。『鬼速PDCA』でもマークの話が出て来る。それがこちら:

ルーチンを短縮できれば年間ではかなりの時間を捻出できる。スティーブ・ジョブスマーク・ザッカーバーグが同じ服を着るのは毎朝の服選びで迷う時間を圧縮するためであることは有名な話だ。

 うんうん、いいねえ!なので私は「同じ服」までは行かなくても、少なくとも前日の夜に着る服をセットし、財布やハンカチもポケットに入れてしまい、起きたら素早く着替えられるような工夫をしている。詳しくはいつまでたっても前倒しできない人のための、前倒し筋の鍛え方 - toricagoで解説した。

マーク・ザッカーバーグの上を行く、坊主経営者の話

 ここまでは仕事術の本でも良く出てくるのであまり驚きはない。むしろ、「またその話か」と油断していた。しかしその後、『鬼速PDCA』で続きを読み進めていったら、目の玉が飛び出た。引用すると、

男性のベンチャー企業経営者のなかには、髪を乾かしてセットする時間を圧縮するために坊主にしている人もいる(「圧縮」というより「捨てる」行為だが)。ちなみに1日15分圧縮できれば、365日で延べ91.25時間の節約ができる。

 なんてこった!1日の労働時間を10時間弱とすれば、ドライヤーだけで年間2週間の労働に相当するぞ。気づかなかったぜ。そして世の中にはここまで「圧縮」している人がいるのか。よし、『鬼速PDCA』に出てくる話の隅々まで実践するために、コレもやってみるしかないぜ!

 次の日に早速、周囲の人に「今度、ドライヤーの時間を節約するために坊主にしようと思うんだけど、どう思う?」と聞いて回ったら、全員に猛反対された。理由は「風邪を引きやすくなる」や「頭を打ったときの衝撃を吸収するものがなくなり頭が悪くなる」の2つが主な理由だ。私も内心は「坊主にするのは億劫だなぁ」と思っていたので、心の奥では一安心。「確かにな!さすがに坊主はないよな!ガハハ!」と自分に言い聞かせ、坊主にするのは辞めた。

映画『アイアンマン』に出てくる人工知能JARVISを開発したマークの話

 ところが、ある日、マーク・ザッカーバーグが自分の開発した、映画『アイアンマン』のJARVIS風人工知能について紹介する動画を見ていたら、あることに気付いた。

https://youtu.be/3i0ti62VqrMyoutu.beyoutu.be


 お気づきだろうか。マークの髪型はめっちゃ短いのだ!ほとんど坊主とも言える。ライフハックの権威、MARKがやっているなら、俺もやるしかねえ!今まで何故か「今の長めの髪型かスキンヘッドの二択しかない」という極端な選択肢で迷っていたが、マークぐらいの長さであれば、風邪は引かないし、頭蓋骨も守られるだろう。

髪型をマーク・ザッカーバーグに近づける話

 でも、突然髪型をマークぐらいに短くするのは心理的な抵抗はまだある。そこで私が実践しているのは、美容院に行く度に「前回より少し短くしてください」を言うことを繰り返している。既に乾かす時間が少しずつ節約できるようになってきた気がする。ドライヤーは10秒ぐらいで終わる。恐らく半年後ぐらいにはマークぐらい短くなるだろう。

 ちなみに上記の動画の中では、「服選びをしないために毎日同じ服を着る」から一歩進化している。JARVISに対して”Fresh shirt!”と伝えると、タンスロボがその日に着るTシャツをマークに向かって投げてくれるのだ。ヒエ〜しびれるぜ!ということで、ライフハッカーの皆さん、この動画は必見です。5年後のビジネス書には「マーク・ザッカーバーグはシャツを自分で取り出しません。ロボが投げてくれます。」という話が、現在のビジネス書の「マーク・ザッカーバーグは毎日同じ服を着ます。」に取って代わっているかもしれない笑。

終わりに

 ということで、『鬼速PDCA』を実践する上で鬼遅で取り組んでいることを紹介してみた。あとは自分のブログの宣伝になってしまうが、過去に「圧縮」関連の記事をたくさん書いてきた。合わせてどうぞ。

鬼フェスのお知らせ

 2017年2月18日から3月5日まで、鬼速PDCAフェスティバル(鬼フェス)期間中です。毎日『鬼速PDCA』の記事を連続で公開しています。Twitterハッシュタグ「#鬼フェス」にて質問、意気込み、感想なども受け付けています。『鬼速PDCA』体験記も募集しています。『鬼速PDCA』を実践している方は是非。詳しくはこちら。
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『鬼速PDCA』と「なるほどシート」はPDCAコインの両面である

 『鬼速PDCA』では、最初にゴールを設定し、それを定量化し(KGI)、ゴールと自分の現在地のギャップを埋める課題を最小単位まで因数分解して導き出す。さらには課題をKPI化し、KPIを達成する解決案を考える。これがPDCAのP。実行段階(PDCAのD)では、解決案をDOに変換し、最重要DOに絞りKDIを設定する。それでもまだ足りなくて、DOをTODOの粒度まで分解する。TODOを適切に管理しながら、日々タイムマネジメントも磨き、モチベーションも維持しつつ、それらを実行していく。

 振り返り(PDCAのC)の局面では、KGI、KPI、KDIの達成率を割り出す。KDIで未達があればその要因を突き止めるため、「なぜなぜ?」のWHYツリーを場合によっては5段階以上掘り下げていく。同様にできた項目の「できた要因」も分析する。分析結果を、次のサイクルに活かしていくために調整(PDCAのA)をかけていく。

 ここまででPDCAの4つのステップが終わり、ようやく2サイクル目のPDCAが回り出す。これが私の、現時点の『鬼速PDCA』を読んで試してきた範囲での理解である。これが本書のメインコンテンツであり、まずはこのサイクルを回せるようになることが重要であると思う。だが、これだけではPDCAを鬼速で回していくことはできない。なぜか?

マクロ視点の「PDCA」だけでは足りない

 ここまで解説してきたPDCAサイクルは、PDCAに対して真正面から取り組むもので、また設定した一番上位概念であるゴールから順々に逆算していく、マクロ視点の思考法である。コレだけだと山を見ることはできるが、山道を見ることはできない。

 富士山を遠くから見ていても「キレイだな〜」と思う程度だが、実際に登り始めると、マクロ視点では気づかなかったことに次々と気付く。「意外に若い人が多いな」とか、「他の登山者の持っているアイテムが気になるな」とか「なんかやる気なくなってきたな、帰りたい」とか。「この植物珍しいな」とか「なぜ人間の肌は日焼けするのだろうか」のような、山登りとは一見関係のない気付きや疑問も次々と出てくるだろう。しかしこれらのミクロな気付き、感想、疑問等は、ゴールから逆算していく思考法の対象にはならない。ただちにKGI、KPI、KDIの達成率に貢献するわけではないからだ。

(注:もちろん頭の良い人であればPDCAサイクルのいたるところで、こうした日々の気付きを自然と取り入れることができるかもしれないが、少なくとも私には難しい。)

ミクロ視点の「なるほどシート」

 本書では、山の頂点から逆算したマクロ思考法では上手く扱うことのできない日々のミクロな気付きを蓄積し、PDCAに活かしていくための画期的なノウハウである「なるほどシート」が紹介されている。

 「なるほどシート」とは何か。少し引用してみよう。

 若い読者の方には、日常生活で「なるほど」と思ったことがあれば、どんどん書きとどめていくことをおすすめする。それを実際にPDCAとして回すかどうかなど気にしなくていい。あとになって覚えているだろうとタカをくくっていても、たいてい忘れるのでとにかく反射的に書く。そして、その100個のメモのうち1個でもPDCAを回せば、それは必ず成長につながる。
 私は営業マン時代から徹底したメモ魔だった。自分の日々の行動や考え方で改善できそうなもの、自分の強みと弱み、心に響いた先輩の言葉など、気付いたらメモに残した。

 著者の方によると、これを「なるほどシート」と呼び、そうしたなるほどメモを週に10〜20個、手帳に書き込んでいたらしい。さらに現在は「営業マンから経営者の立場になったので考えることも多く、気付きのメモの量は週に50〜70個まで増えた」とのこと。お風呂にも防水ケースに入れたスマホを持ち込むし、歩いている時であればスマホの録音機能でアイディアを記録しておくという徹底ぶり。

 ちなみに私も本書を読んでから「なるほどシート」を作成し日々記録しているが、著者の「週に50〜70個」にはとても届かない。実際には週に10個を超えるだけでも結構大変。

 この「なるほどシート」の理解を深めるために、別の箇所も少し引用してみよう。

 書き込む内容については、半週ミーティングの結果導き出された改善案や伸長案でもいいし、日々の業務で反省したことや驚いたこと、本やネット記事で新しく学んだことや気付いたことでもなんでも良い。組織の話でも個人の話でも構わない。
 仮に本人にいま明確にPDCAを回している感覚がなくても、そうした日々の気づきは結果的にPDCAにつながること、そしてPDCAはどんな対象であっても回せること、さらに、日々の気付きを書き残すだけでも人は成長していくことを実感してほしいと願っている。

 いかがでしょう。すなわち、「なるほどシート」とは日々の気付きをとにかくメモしまくれ!というものである。メモするだけでも成長に繋がるし、その中から幾つかを実践すれば、さらに良いだろう、ということだ。

『鬼速PDCA』初心者が「なるほど」を500個以上蓄積した方法とその感想

 私は本書を読んでから、TODOISTに「なるほど」カテゴリを作成し、日々の気付きをそちらに記入するようにしている。そちらは現在165個である。一方で、40名を超えるライフハッカー仲間とともに「なるほど共有会」というものの運営を始め、オンラインで日々のなるほどを共有している。共有会では361個(2017/02/05現在)投稿しているので、TODOISTと合わせると、526個である。また他のメンバーが投稿してくれた「なるほど」約1700個にもすべて目を通しているので、それも合わせると2000個を超える。

 これを数ヶ月継続してきたが、良かった点はたくさんある。好奇心アップ、雑談力アップ、日々の成長を実感しやすくなるなどだ。だが、最も大きな利点は「将来の『鬼速PDCA』を先取りして回せる!」という点である。以下、解説しよう。

将来の『鬼速PDCA』を先取りして回せる!

 もともとはPDCAの一貫としてなるほどシートを利用していなかった。単に「日々の気付きをもとに成長していければいいよね」ぐらいの認識だった。だがある時、PDCAの振り返り時に、課題を深掘りしていった時に出てきたボトルネックや粒度の細かい課題を眺めている時に面白いことに気付いた。それは、その時初めて出てきた課題を、自分は既に「なるほどシート」発で取り組んでいたことである。

 例えば、「PDCAではタイムマネジメントのレベルを上げないといけない」と把握していたので、数ヶ月かけて取り組んできた。が、あるとき、「これ以上タイムマネジメントを極める余地は小さくなってきたので、他のことに労力を割いたほうがトータルでは効率的ではないのか?」と考えるようになった。(もちろんデキる人と比べるとタイムマネジメント力はまだ低いと思うが、自分の取り組むべきことのインパクトが低下したという意味。)

 色々と考えていくと、時間は有効活用できているが、モチベーションが下がる時に生産性が低くなる(KDIの達成率が下がる)ということに気付いた。ここで面白かったのは、「なるほどシート」発で既にモチベ管理に繋がる「感情シート」を極め始めていた頃だったのだ。(感情シートについては別途記事を書く予定だが、自分のモチベを研究するために、日々の感情を記録するシートのことである。)

 もちろん毎回ではないが、振り返り分析を行った先に「なるほどシート」があった、というのは驚きだ。もし「なるほどシート」で日々の気付きを取り入れていなかったら、回しているPDCAのKPI、KDIに直結しないことは日常からカットされていただろう。

 長々と書いてしまったが、今回の結論はこうだ。

 日々の気付きを論理的に今のPDCAと結びつける「明らかなロジック」は思いつかなくても、脳が無意識のうちにその重要性を認識しているからこそ、自分は「なるほどシート」に加えたのだろうし、毎日書き込んでいる複数の「なるほど」の中から、ある特定の「なるほど」を実践していたのだろう、と今では思える。

 PDCAはマクロ、なるほどシートはミクロという視点から、達成したい最終ゴールに別々の方向性からアプローチしているのかもしれない。両方を同時に進めていくことで、『鬼速PDCA』がさらにスムーズに進んでいくのではないだろうか。

なるほどシートを実践してみよう

 ということで、今回はPDCAとは一見関係のない「なるほどシート」の話を『鬼速PDCA』の本から紹介してみた。取り組む方法としては、手帳でも良いだろうし、本の手法であるTODOIST式でも良いだろうし、会社の部署でエクセル共有する方法でも良いかもしれない。「なるほど」を本当に極めたいという人は、私が『鬼速PDCA』にインスパイアされて始めた「なるほど共有会」に参加するのも良いと思う。気になる人はこちらもどうぞ。
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鬼フェスとは?

 2017年2月18日から3月5日まで鬼速PDCAフェスティバル(鬼フェス)期間のため、毎日『鬼速PDCA』の記事を連続で公開しています。Twitterハッシュタグ「#鬼フェス」にて質問、意気込み、感想も受け付けています。『鬼速PDCA』体験記も募集しています。『鬼速PDCA』を実践している方は是非。詳しくはこちら。
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最初から挫折した私でもできた『鬼速PDCA』活用法

 今日も鬼フェスですね。そして、今日は特別編!私のライフハッカー仲間のnhpdcabqさんに屋台を出店(記事を執筆)してもらいました!「『鬼速PDCA』で挫折してしまったら…?」というテーマですが、これは多くの人が気になっているはずです。

 ということで、これから『鬼速PDCA』を回す人や、ちょっと挫折気味な人にとっては大変参考になる記事。私も始めたばかりの頃、こんなアドバイスもらえたら良かったなぁ!それではどうぞ。(toricagoコメント終了)

この本を知ったきっかけ

 私は今までPDCAっぽいことを自己流で行っていました。何かヒントでもあるかと思い、AmazonPDCAで検索したら「鬼速PDCA」が表示されました。その後、著者の冨田さんのHPに行き、さらにtoricagoさんのブログにたどり着きました。

 toricagoさんのブログは記事がすごく面白くて一気に読んでしまいました。そして「鬼速PDCA」を大絶賛していましたので即買いしました。

 本を読んで最初の印象は「これは大変そうだな。」ということでした。というのも、あまりにも細かく書かれていたからです。例えばPDCAのうちP(計画)だけでもステップが8個あります(しかも初級編のみ。応用編には更に質を高めるためのポイントが7つ!)。

※今では鬼速PDCAの凄さに気づき、その丁寧な解説を重宝しています。

最初から挫折

 さて、大変そうだな・・・と思いつつも、「toricagoさんがブログで大絶賛しているから良い本なのだろう。」と思い本書を片手に計画を立て始めたのですが、私は最初から挫折をしました。上に書いた通り、計画の段階で8ステップもあります。実は私はもともと計画を立てるのがあまり好きではありません。そんな私にとってはかなりの苦行に思えました。計画フェーズの中の第3ステップが終わった時点で挫折しました。

 私は計画を立てているうちに、良いアイディアがわいてきたら即行動に移したくなるのです。いつものように計画するのをやめてすぐに行動に移しました。結果、成果はでました。しかし、いわゆるPDCAを回していない状態です。CもAも行っていない。行ったとしてもかなり粗いものでした。(今までの私に逆戻りです。)

 「成果が出ているのだからいいんじゃないか。」と思うかもしれませんが、これには続きがあります。どんどんやることが増えて、ストレスがたまってしまうのです。その結果、ある時点でやる気を完全になくしてしまいます。少なくとも1週間はやる気なしモードになってしまうのです。

 実は、これが過去何度も私が繰り返してきたパターンです。今回も、例によって約1週間ほど「やる気なしモード」になってしまいました。

挫折からの復活のきっかけ

 さて、やる気が戻ってきたころに、それでもこの本からは何かを取り入れられるはずだと考え、巻末の「10分間PDCA」を始めました。これが結果的に大正解でした。計画にそれほど時間を割かなくてもPDCAを始められます。

 実際にPDCAを回し始めると色々と自分の問題点に直面します。本書にはその時の解決策、対策、工夫などが数多くちりばめられていました。このときに初めてこの本の凄さに気づきました。「これは机上の空論ではなく、実践家が書いた本だな。」と感じました。(今まではtoricagoさんやほかの人が絶賛しているのだからいい本なのだろうという感じで自分自身は実感していない状態でした。)

現在の鬼速PDCAの使い方

 私が主に使っているのは本書付録の10分間PDCAシートです。印刷し、書き込みながら計画を立てて実行しています。本当はもっとじっくり計画を立てるべきなのかもしれませんが、このシートを使えば手っ取り早く計画が立てられます。(実際は10分では終わらず、大体20分くらいはかかりますが。)

 更に実行をしながら鬼速PDCAを読むことによりPDCAがどういうものかが少しずつ分かってきました。今まで自分なりにやっていたところがいかに雑だったのかが認識できました。

 以下ではP、D、C、Aについてもそれぞれお話したいと思います。

Pについて

 以前は大雑把であいまいだったのですが、より明確化し、具体的な行動への落とし込みの力が上がりました。特にDoとTo Doの違いはかなりの大きな学びになりました。また、「課題が多すぎて途中から回らなくなってしまう」という私の弱点の対策も本書にはありました。

Dについて

 計画の精度が上がったため行動が楽になりました。その結果行動スピードと量が増えました。気の進まない課題に対する行動も増えています。

CとAについて

 ここはかなり大きな学びを得たところの一つです。

 個人的にはKGI、KPI、KDIの3つを分けて考えるのが大きかったと感じています。例えば、一般的には結果は外部要因に影響されるケースのほうが多いはずです。それで、仮にその結果が望ましくないものだった場合、

  • a) やるべきことはやったがダメだったのか。
  • b) やるべきことをできずにダメだったのか。

この2つに分けることにより改善案は変わります。

 a)の場合であれば、

  • 1)計画や仮説自体が間違っていた
  • 2)たまたま今回は当てはまらなかった

の2パターンであると考えられ、さらに試行数を増やすことで原因がわかります。

b)の場合であれば、問題は自分自身の行動のみですから、行動を改善する案を立てればよいだけです。その後の結果に応じてさらに改善案は変わってきます。もちろん結果が良かった場合でも考えていくことができます。

 長く書きましたがまとめますと、まずは「10分間PDCA」をやってみる。そうするとPDCAがどんなものなのかが実感ベースで分かってきます。その後、出てきた課題を鬼速PDCAを見ながら少しずつ修正。

 今のところこんな感じです。

最後に

 私自身のこの本の理解度はまだ半分にも満たない程度だと思いますが、それでも成果はでています。

 今までは大雑把に計画を立てて素早く行動するものの、気の進まない課題は放置してしまったり、検証があいまいだったりして原因が特定できないことが多くありましたが、それが徐々に変わってきました。

 この本でPDCA力を上げれば、驚くほどの成長が見込めるはずです。著者の冨田さんがものすごい成果を出しているのも必然だと思えました。

 今後もPDCAを回していきたいと思っています。

 長文にお付き合いいただきありがとうございました。

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