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『成長思考』(赤羽雄二さん)から学ぶ、心の壁を打ち破る7つのアクション

 『成長思考 心の壁を打ち破る7つのアクション』(赤羽雄二さん)を読みました。なんと、赤羽さんの14冊目のご著書とのこと。他の13冊もすべて読んできましたので、ほとんど重複している内容だろうな、と思って読み始めましたが、「人が成長するとはどういうことか?」という観点を突き詰めた本になっており、新しい観点、新しい工夫、新しいノウハウがいくつかあり、読んで良かったです。赤羽さんの過去の本を読んだことない人にとってはとっても面白い本になると思います。

 似たようなテーマの本を過去にもたくさん出しているにもかかわらず、それでも面白い本を書き続けられるというのは驚異的です。著者の方が猛烈に勉強しているということなんでしょう。赤羽さんの場合は、年間数十回の講演・セミナーを行い、世界的メガベンチャーを目指す数々のスタートアップを支援し、さらには大企業の経営改革を手伝う中で、実に様々な立場の人の相談に乗って来たのではないかと思います。その過程で、いまなお、「人が前向きに明るく生きていくにはどうすればよいのか?」ということに対するノウハウをどんどん洗練させていっているのだと思います。

 「もっと成長意欲を持て!自信を持て!」というのは簡単ですが、「その人がなぜ成長意欲を持てないのか?」というところまで深掘りするのは難しいのではないでしょうか。この本の中には、DVやアダルトチルドレンに悩む人、愛着障害に悩む人、新卒入社から同じ部署で同じ業務を20年繰り返してきた人、たまたま海外出張中に日本で大震災があり、対応が後手後手になり悪循環に陥った人など、色んな具体例が出てきます。このように色々な悩みを持つ人々のリアルなケーススタディに対してアドバイスしてきたからこそ、汎用的で役立つ実践的な本が書けるのだと想像しています。

 この本の前提となっている考え方として、「成長することは素晴らしい。人間は成長している時に幸せを感じる。生きるということはどんどん成長して出来なかったことができるようになるということ。」というのがあります。そのために意識的に成長することを狙っていく本です。これはたぶん、人によってはドキッとすると思います。「自分の成長ばっかり考えているヤツは一人前にはなれない。後から振り返ったら成長していた、というだけの話だ」という価値観も一方ではあるからです。例えばDeNA創業者の南場さんとC Channel創業者の森川さんの対談なんかは一例でしょう(もちろん、完全に相反するわけではありませんが)。たぶん、もともと優秀なビジネスパーソンであれば、そういう価値観もフィットするかもしれませんが、私の場合はこの本の価値観がすごく合ってる気がします。

 もう一つこの本の前提となっている価値観は「人はだれでも成長できる」というものです。上記のように、様々なトラウマや過去の失敗から逃れられない人、パワハラや職場環境に悩む人、何をやってもなかなかうまくいかない人など、色々な人がいるけど、それでも、人は誰でも成長できる!と言い切ってあり、勇気をもらえます。

 最後に内容について少し紹介すると、7つのアクションという項目別にノウハウが書かれています。以下、ほんの少しだけまとめてみたいと思います。面白いと思った人は是非、本を読んでみてくださいね。

アクション1:思い切ってハードルを下げる

目標を立てて挫折する一番の理由は、「目標が高過ぎること」です。「高い目標でないと目標ではない」とがちがちに考えるのか、「高い目標でないとはずかしい」と考えるのか、自分の実力やこれまでの成果を無視して、むやみに高い目標を設定することが多いと思います。

 これは私もよく陥ってしまう罠です。目標というのは気合いが一段と入っている時に立てることが多いので、その勢いでつい高い目標を設定してしまいます。そこであえて低い目標を設定するのは自分の心に反するようで抵抗がありますが、ここで気持ちを抑えて低い目標を立てる訓練をしないといけないのだと思います。

アクション2:つらくない努力、楽しくなる努力をする

 努力というものは、つらくなければならない。そういうイメージを持ってしまいがちです。ですが、何かやりたいことに取り組む、好きなことに取り組む、工夫をしながらどんどんできるようになっていく。それってそんなに大袈裟なことなのでしょうか?「努力」という言葉で、成長していくことのハードルが必要以上に高くなってしまっています。もっと楽しく努力しようよ、という気持ちの良いメッセージの章です。

やはり、何といっても「心の底から好き」と言えるかどうかです。そう言えるなら、「つらい」というより、むしろ「楽しい」といえるでしょう。あるいは、そこまで好きではなくても、嫌いな要素がなければ、つらいと感じることもないと思います。

アクション3:自信を持つための工夫をする

 「自信というのは持っている人は持ってるし、持っていない人は持っていない。」もしくは、「実力があれば自信があるし、実力がなければ自信がない。」そう片付けていませんか?アクション3では、意識的に、戦略的に自信を身につけるという、新しい発想ですね。その方法として自分を褒める方法というのが紹介されています。「今日は頑張ったから自分にアイスを買ってあげよう!」というレベルのものではなく、ゼロ秒思考のA4メモ書きによる自分を褒める技術です。これは私も良くやりますが、結構楽しいです。

実際、自分がどれほど頑張っているかについては、普通は誰も明確には言ってくれません。自分でも言わないと思います。ですから、このようにA4メモに書くことは、一見当たり前のようで全然当たり前ではないのです。あえて明示的に書くことで、自分が何を頑張っていて何を頑張っていないのかも見えてきます。

 もう一つ出てくる話が、「ありとあらゆる工夫をする」ということです。

「成長したい」と相談に来られる方がかなりいますが、一通り話を聞いて、「これやってみましたか」「あれは?」「こういうこともできますが?」と尋ねると、ほとんど何も手を付けていないのが普通です。成長したい気持ちがあって、少し工夫すれば思いつくようなことだったり、いくら好循環を作れるようなことだったりしても、「あ、知りませんでした」「思いつきませんでした」「まだやったことがありません」となります。

 これは自分でもできていない所です。さらに悪いことに、色々とアドバイスをもらっても、結局やらない、ということもあります。もちろん、「いいアドバイスをもらった。やってみよう。」と思うのですが、「でも時間がかかりそうなアイディアなのでそのうちやろう」と放置してしまうのです。すぐにでも着手してどんどん前に進めていく癖を付けたいところです。
 ちなみに、私は自然と創意工夫を積み上げていくタイプではないので、一日の終わりに「今日は何か新たに工夫できたことがあったのではないか?」というメモを書き、強制的に工夫出来る点を生み出すようにしています。そうすると、少しは工夫するようになるのでお勧めです。

アクション4:好循環を生み出す

 一般的には好循環というのは運の要素、タイミングの要素が強いイメージがあります。しかし、この本での好循環は、偶然起きるのではなく、意識的に起こすという考え方を取っています。普段から色々と種まきをしておき、そのうちどんどん追い風が吹いてくるというイメージのようです。問題把握、解決力、リーダーシップ、情報収集力、発信力の分野別に種まきをする方法が紹介されています。

アクション5:ポジティブ思考を身につける

 ポジティブ思考の重要性、ポジティブは伝播するという話が説かれています。またネガティブな人とのつきあい方もなかなか面白いです。まわりにネガティブな人がいて悩んでいる人は是非読んでみてください。

アクション6:コンディションを維持する特別な工夫をする

 体のコンディションニング、心のコンディションインングが紹介されています。体については、睡眠、食事、運動や生活リズムについての重要性が書かれています。体を壊してまで仕事をしては意味が無い、という考え方が紹介されています。私も非常に共感するところがあります。私は土日祝に、平日と同じ時間に起きるのが極めて苦手でしたが、その分、色々なことを試しましたので、上手くいくテクニックを別の記事で紹介していきたいと思います。
 心のコンディションについては、相談できる相手を見つけなさい、というアドバイス。ここはかなり高度なアドバイスで、5歳上、10歳上、同年齢、5歳下で2人ずつ計8名を確保せよ、というものです。私はここまでは実践できていないので、引き続きここは課題です。

アクション7:人の力を借り、仲間と一緒に成長する

 ここでは「プライド」という言葉を深掘りし、百害あって一利なし、と結論づけます。ここの考察は結構面白かったので、気になる人は読んでみてください。

最後に少し感想

 私達は色んな価値観に縛られて生きています。アクション2では「努力」が出てきますが、「つらくなければ努力ではない」、というのも今まで生きてきて刷り込まれてきた価値観の一つでしょう。アクション7の「プライド」もまたその一つです。その根本から考え方を改めて、成長するための土台となる考え方を整えて、あとはどんどん楽しく、前向きに頑張ろう、という気持ちになれる本でした。
 実はこのブログの「鳥かご」というのは、そういう見えない心の壁(かご)をぶち壊して、思いっきり人生を楽しみ、爆発的に成長して、世界を明るく前向きにしていく、という意味が込められています。ですので、私もどんどん実践して成長していきたいと思います。そういうノウハウをどんどんブログで発信できればと思っています。

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