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コンビニやスーパーの買い物が速くなる時短術

 今回は、スーパーやコンビニなど、日々の買い物で使える時短術を紹介していこう。メールを素早く返信したり、部下を鍛えたり、英語力を向上させることと比べたら、「なんて子供じみた話なんだ」「スーパーやコンビニで1、2分節約したところでなぁ」と思われてしまうかもしれないが、侮ってはいけない。
 日々の買い物で時短術を開発し実行するというサイクルを回すことは、ライフハッカーの基本的な身だしなみだ。こういう基本をしっかり固めることで、無限に工夫をし続けるための「ライフハック体力」や、新たなアイディアを考え続ける「ライフハック思考力」が育まれるのだ。今回のテーマは、そういう基礎練にちょうど良いと考えている。買い物を舐めている人もいるかもしれないが、買い物程度のことで無限に工夫できなければ、仕事で無限に工夫できるはずがない、というのが私の価値観だ。
 それに、毎日利用するので節約時間は週に20分程度まで積み上がる。他の様々な時短術(メール、電車、カフェ、食事など)と組み合わせれば、週に数時間の節約になるだろう。そのためにも欠かせない重要な要素ととらえて欲しい。それでは、準備すべきことや、実際にどういう時短術があるのかを見ていこう。

事前に準備する武器

 事前に準備する武器は4つある。自動チャージ機能の付いたICカード、ToDoアプリ、タイマーアプリ、エコバッグだ。すでに当然のように利用している人も多いと思うが、念のため説明していこう。

自動チャージ機能の付いたICカード

 まず、コンビニやスーパーのボトルネックはレジだ。レジの手順の多さは、小銭や札を使うかどうかで、2〜3倍も違ってくる。ライフハッカーであれば、ICカードが使えるお店ではICカードを使うべきである。そうすれば札や小銭は不要になる。私はSuicaを使っている。Suicaは2015年8月末時点で約5490万枚、利用できる店舗の数は30万店を超えているので、非常に便利だ。
 Suicaを日常的に利用するようになると、入金した分がすぐになくなってしまうのだ。その度にマシーンに駆け寄って手動でチャージしていては、せっかくICカードで時短した分が、入金にかかる時間で相殺されてしまう。
 そこで、Suicaに自動入金機能をつけると、手動入金の手順をスキップできるのだ。残高が一定金額を下回る度に自動的に一定額をチャージしてくれる。詳しくは公式HPで手続きを行い、申し込んでもらいたい。

ToDoアプリ

 次はToDoアプリだ。私はTodoistというアプリを利用しているが、好みのアプリで構わない。これは、「あ、あれを買わないとな」と思ったときにどんどん追加していくのだ。もちろん日常的なタスク(郵便に出すとか、お金を振り込むとか、プレゼンの準備をするとか)もどんどん追加するので、それと区別するために「買い物カテゴリ」を作る。買い物の直前にそのカテゴリを確認すると買い忘れがゼロになる。
 「あれを買わなきゃ!」と思うだけだと、高い確率で忘れてしまう。忘れてしまったことに罪悪感を感じるし、次の買い物までは覚えておこうと努力する。でも実は、これらは全て無駄だ。脳はそういう構造をしているので、それを前提に行動を仕組み化した方が良い。脳のエネルギーをそういうところで消耗してはいけない。もし自分が忘れっぽいと思うなら、記憶力に関しては潔く諦めよう。その代わり、とにかく買わなきゃと思ったらすぐにToDoアプリに記入することだけは怠ってはならない。

タイマーアプリ

 5分で買い物が終わっても、7分で買い物が終わっても、差を実感できなければモチベーションは続かないし、自分が取り入れた工夫がどれだけ時短に貢献したのかもわからない。これだとライフハッカーとしての腕が上がっていかない。ここでお勧めなのが、自分の買い物タイムを計ることである。
 方法としては、スーパーやコンビニに入る直前にタイムを測り始めて、出るときに止める。こうすることで、買い物に緊張感が生まれ、スマホを見ながらだらだら買い物をすることがなくなるのだ。それに新たな工夫もどんどん考えるようになる。時間がかかっているボトルネック(多くの人にとってそれはレジ)が見えてくる。スマホで測ると止めるのを忘れてしまうので、腕時計のタイマーの方が便利だ。
 ちなみに私自身のスーパーでのタイムを公表してしまうと、最初は5分半、徐々に縮めて4分程度になった。お店にも、時間帯にも、自分の買い物の点数にも寄るが、これの記録を残しておくとライフハッカーとしては結構楽しい。
 実は昔は時間を測っていたが今はもうやっていない。時間の感覚も磨かれて、ラーニングカーブが緩やかになった10回目ぐらいでタイマー戦法は卒業した。皆さんも、数回やるだけでも色々な気づきがあるので、ゲーム感覚を取り入れるのが好きな人は、試してみると良いかもしれない。

エコバッグ

 これは後ほど説明しよう。プラスチック袋に入れてもらうより、エコバッグを使った方がある理由により圧倒的に時間が短縮されるのだ。

店内でのコツ

 それでは準備が整ったとして、買い物の手順を詳しく見ていこう。ここではスーパーやコンビニでの買い物を想定して話を進めていくぞ。

位置的MECEを心がける

 MECEというのは思考法や仕事術の文脈で良く登場するビジネスパーソンが好む用語で、Mutually Exclusive and Collectively Exhaustiveの略。難しそうだが「漏れなくダブりなく」という意味に過ぎない。これを買い物で適用する。もちろん、同じものを間違えて二つ購入してしまう人はいないと思うが、そうではなくて、位置的なMECEを考えるのだ。「必要な場所は通るが、同じ場所は2度通らない」と言うことになる。店内をぐるりと回り、それでレジに行く、というのが理想だ。
 後で「そういえば…」と引き返さないように、お店に入る前にさっとアプリでリストを確認することが欠かせない。普段買っている物は忘れることはないが、週に一回だけ買う物などは忘れやすいので要注意。

即断即決をする

 「Aにすべきか、Bにすべきか」と迷うシーンも多いだろう。私は飲み物や、おやつ類で迷ってしまうことが度々ある。しかしちょっと迷っているだけで、2〜3分失ってしまうので、ここはバシッと決めたいところである。コンビニやスーパーの中で何かの判断に迷ったら、瞬時に頭の中で双方のメリット・デメリットを並べ、決定する訓練をしよう。
 即断即決力というのは、こういう些細なところからだんだん鍛えられていくものだと思っている。これは『ゼロ秒思考 行動編』(著:赤羽雄二さん)を読んだときに、「自分一人で完結することに関しては、極力、即断即決、即実行を実践する」ことの重要性が説かれていたので、それ以降気をつけるようになったことである。

商品を持つ向きや、カゴに商品を入れる向きに拘る

 カゴを使わないことが多いコンビニと、カゴを使うスーパーの場合で時短が達成される商品の向きが逆転するので、ここからは良く読んで欲しい。

コンビニの場合

 まず、カゴを使わないコンビニから説明しよう。レジについたら、手に抱えていた商品を一つずつ台の上に置いていく。ここでのポイントはバーコードを上向きになるように置いていくことだ。普通はコンビニ店員が商品を一つずつ持ち上げてバーコードを探すのだが、この工夫によりコンビニ店員が商品を一つも持ち上げずに、ピッピッピッと連続的に読み取ることが出来る。これで驚異的にレジ速度が速まる。
 慣れていない店員だと気づいてもらえないこともあるので、少し大袈裟に商品を一つずつ並べるようにしている。そうすれば、「なぜお客さんはこんなにテキパキ一つずつ置いてるのか?」と考えてくれて、理由に気づいてくれる。「恐れ入ります!」とか「ありがとうございます!」と言ってくれることもある。面白いことは、なぜか店員さんもテンションが上がってきて、レジ打ちの操作に気合いが入り、さらに速くなるので助かるのだ。

スーパーの場合

 次に、スーパーでは、頭の中の買い物リストに従って、どんどん商品を買い物かごに入れていく。ここではコンビニとは逆に、バーコードが下になるように入れていく。普通は商品の裏に付いているので、自然に入れるとバーコードが下になる。例外として、お弁当はバーコードが上に付いているが、それが上になるように入れる。
 コンビニの場合は台の上に置いたまま「ピッピッ」とできるが、スーパーではカゴからどうしても取り出さないといけないので、ノウハウが逆転するのだ。店員が持ち上げたときに、もう片方の手にあるバーコードリーダーがちょうど読み取りやすいところに商品のバーコードが来るように、予め計算したのが上記の方法である。
 もしここで、バーコードが上になるように商品をカゴに入れてしまうと、店員さんがつかんだときにバーコードが手のひらで隠れてしまう。私は最初はコンビニのノウハウをスーパーでも利用していたが、「あれ?バーコードがどの面にもない!?」と店員さんが困って、「あ、ここか」という流れで大いに時間を失ってしまった。色々試して辿り着いたのが上記の手法である。

レジを見定める

 普段利用しているスーパーやコンビニであれば、「どういうレジが速いか?」を見極められるようになるべきである。並んでいる人数が多いほど時間はかかるのは当たり前だが、それ以外に従業員のレジ打ちスピードも審査項目だ。ゲームのように楽しみながらレジ打ちしている店員は速い。一つのレジに2人の店員が付いている場合や、並んでいる人が財布ではなく定期入れを取り出している場合も、レジの待ち時間が短くなるのでチェックしよう。ただ、全てのレジに並んでいる人の状態を確認していると、後から来た人が次々と並んでしまって、損をする。そこはトレードオフなので、賢く移動しよう。
 最近はコンビニでもスーパーでも、セルフレジを設置しているところが多いが、私はあまりレジ打ちが得意ではなく、現状は並んだ方が速いと感じている。もし、セルフレジを極めている人がいれば、是非教えてもらえれば嬉しい。

エコバッグ利用で超高速化

 商品を一つ一つバーコードリーダーで読み取り、会計作業をして、最後にプラスチック袋に一つ一つ商品を入れてくいく。この店員さんの作業の流れには一見無駄がないが、自分はその間、暇だ。ここに無駄がある。つまり、二人でこの操作を分担できれば、さらに高速になる。そこで、バーコードリーダーで読み取った商品からどんどん袋に自分が入れていく。そうすれば、店員さんが全商品をバーコードでかざし終わったときには、全て袋に入っているという素晴らしいことになる。ここでプラスチック袋はお客さんからは手が届かない位置にあり、強引に取って勝手に使うわけにはいかないので、自分のエコバッグを利用するのがお勧めだ。
 これを極めると、店員さんが台の上でバーコードがすべて上を向いた商品を「ピッピッ」と終わらせる→すでにエコバッグに全商品が入っている→Suicaで会計してすべてが終了、という最高峰のスピードに達する。

「無料のプレミアム会員」になる

 いつも同じお店を利用しているのであれば、店員とも良好な関係を築いておきたい。笑顔で大きな声で挨拶を続けることが一つのポイントになる。別れ際には必ず、「ありがとうございます!」と笑顔で伝えるようにしている。できればレジ中に何かコメントを言えれば良いのだが、そこまでのレベルにはまだ達していないので、ノウハウ開発中ということでお許し頂きたい。これはカフェやレストランにも共通するライフハックだが、このように自分を印象づけておくことで、自分へのサービスがどんどん速くなったり、丁寧になっていく。ある意味では無料でその店舗の「プレミアム会員」になれるのだ。

終わりに

 「買い物では時短に命をかけないが、仕事のスピードには命をかける」という器用なことはできない、というのが私の考え方である。会社で偉そうに振る舞っている人はその態度が家庭でも出てしまうだろうし、仕事で成果を出せている人がオフも充実している、と同じことかもしれない。ライフハッカーは、人生に関わることであれば、それがどんなことであれ、無限に工夫していく生き物なのだ。スーパーやコンビニについても、是非工夫をして行って欲しい。

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