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豆腐メンタルをカチコチにする冷凍術

 豆腐メンタル。悪口を言われると不安になる。怒鳴られると萎縮する。他の人の顔色をいつも伺ってしまう。落ち込むと、家に帰ってベッドの中に身を隠したい気持ちになる。自信もなくなり、劣等感も強化される。今までブログで紹介してきた数々の仕事術のことも、どうでも良くなる。
 しかし、それは豆腐メンタルの性質にすぎない。ある調理方法を採用すれば、結果としてそういうメンタルになる、というだけの話である。豆腐の特徴を研究していけば、もっと生きやすくなるのではないか、というのが今回の記事のメッセージである。ということで、豆腐メンタルを所持していることに悲観的にならずに、力強く生きていく方法を考えていこう。以後、豆腐メンタルを所持していることをポジティブに捉える意味も込めて、「豆腐メンタリスト」と呼ぶことにする。

<今回の目次>

【初級編】豆腐メンタルを冷凍する、下ごしらえの技術

それでは早速、豆腐を冷凍しよう。しかし、それなりに地味な取り組みを覚悟しなければならない。料理で言えば、下ごしらえの部分とも言える。毎日取り組みを継続すれば、確実に豆腐が凍っていく。特に重要な下ごしらえが、運動、食事、睡眠、瞑想の4つである。

運動の技術

 運動はメンタルの栄養分のようなものだ。運動をすると、心がスカッとする。脳に酸素が行き渡り、リフレッシュ。ストレスも解消される。頭の回転も良くなる。ドーパミンも出る。外で走れば太陽光を浴び、セロトニンが分泌される。体力・メンタルが求められる経営者や起業家がジムに熱心に通うのは偶然ではない。「いやぁ、私は忙しいので」という人であれば、運動しながら仕事をすれば良い。そういう技術も以前紹介したので参考にしてほしい。

 豆腐を冷凍するためのポイントは、少しキツイと感じるぐらいに強度を上げることである。ランニング初心者であれば、時速8キロ以上が一つの目安になるだろう。なぜ「少しキツイ」レベルが重要かというと、嫌なことを考える余裕がなくなるからだ。一時的にでも、同僚に言われた嫌味や上司の怒鳴り声、迫ってくる仕事の締切などを忘れる。これはメンタルを強化していく上で欠かせないテクニックだ。「それは現実逃避ではないか?」と思われるかもしれないが、一時的に忘れたあとに思い出すと、非常に冷静にその状況を見る事ができたり、「思ったほど状況は悪くないかも」と思えるようになることが多い。
 注意点としては、運動をしすぎると、疲労が蓄積してしまい逆効果になることである。例えばランニングの場合は、10kmを超えると仕事に支障が出てきてしまう。個人差はあると思うが、私の場合は5〜7km(30分〜50分)が精神的に、肉体的に丁度良いと感じている。

食事の技術

 食事に落とし穴がひそんでいることが多い。一日3食、しっかり食べることは言うまでもない。朝を抜いてはいけないし、またトースト一枚だけ、というのも危険である。炭水化物だけだと血糖値が急上昇してしまい、脳が疲れてしまう。同時にタンパク質を摂取しておくと、これを防ぐことができるので、例えば納豆ごはん、エッグトーストなどがオススメだ。
 昼食と夕食の間が7時間以上空いてしまう場合も要注意。間食を挟むべきだが、血糖値が急上昇してしまう甘いものは避けるべきだ。食事を研究しているライフハッカーが間食に好むのは無塩ナッツである。ただし、数ヶ月で飽きてくる。今では少し苦痛の時間となってしまっているので、お勧めがあればぜひ教えて欲しい。
 一日のカロリーが適切かどうかも把握しておきたい。少なすぎても多すぎてもいけない。2000kcalなのか、2500kcalなのか、3000kcalなのか。年齢や性別に依存するし、一日の運動量も関係する。運動した分だけ食事を増やさなかった場合、かなり疲弊してしまい、豆腐メンタルに逆戻りしてしまうので注意。
 最近はスマホで写真を取るだけでカロリー管理ができるアプリも多く出ているので、試してみると良い。実際に数値としてどの程度のカロリーを摂取しているのかを把握できる。
 栄養学を極めているライフハッカーもいると思うが、初級編としてはまずは上記の項目に慣れること。お勧めの書籍はこちら:

睡眠の技術

 豆腐メンタリストであれば、少しでも睡眠不足に陥ることで豆腐マインドに陥ることをすでに実感していることだと思う。あまり補足することはないかもしれない。毎日適度な睡眠をとり、土日祝日も生活リズムを維持するために同じ時間に起きることが必要である。このあたりは、次の記事で詳細に書いているので、参考にしてほしい。

瞑想の技術

 瞑想は実はコスパが良い。睡眠のリズムを整えたり、運動の習慣を身につけるには多大な意志力とエネルギーを要するが、瞑想をやることのハードルは低い。毎日3分〜5分でも効果がある。私自身は瞑想初心者であるのだが、とりあえず習慣化には成功した。
 まだ無の境地には達していないが、少なくとも深呼吸による効果は実感している。私達は普段は呼吸が浅いようなので、瞑想後の1〜2時間は集中力が上がると感じている。詳しくは次の記事で解説しているので、参考にしてほしい。

【中級編】豆腐を切り刻まない料理を探す技術

包丁の取扱説明書を読む

 豆腐メンタリストの悩みの中で、人間関係が何かしら絡んでいる事が多い。部下に信頼されていなかったり、上司に怒鳴られたり、家族との関係に悩んでいたり。悪口や嫌味を言われたり、不当にディスられたりすることもあるかもしれない。
 しかし、それでいちいち悩んでいては、相手の思う壺である。オススメは、「相手がどういう理由でそういう行動に出るのか?」というのをとにかく深く分析していくことである。「いやいや、単なるパワハラ気質な性格なんでしょ。昔からだよ。」と言わずに、「何年前から怒鳴るようになったのか?」「本人は怒鳴ったことでスッキリしているのか、それとも後悔しているのか?」「誰に怒鳴って誰に怒鳴らないという傾向はあるか?」「その人は自分の上司に対してどういう態度を取るか?」「どうすればこんなに嫌らしい性格が出来上がるのか?」「他の人はこの人に対してどう思っているのか?」などが出発点になるだろう。
 最初はあまり意味がないと思うかもしれないが、ある時、「なぜこの分野の話になると若干、不機嫌になるのだろうか?」「前職で何かトラウマでもあるのか?」「もしかしたら出世を目指していないのではないか?」などのような、今まで自分が描いていた像とは異なるイメージが浮かび上がってくる。そのような仮説をどんどん検証していくと、「この人もオモロイ人生を生きているんだなぁ。俺がこの人だったらどんな性格になっちゃったんだろう?」と一歩引いた目線を獲得できるようになり、気持ちが楽になる。
 豆腐メンタリストが人間心理に対する理解を深めていくことは、包丁の取扱説明書を読むことに値する。包丁はある方向にはとても良く切れるが、別の方向ではそうではないのだ。そういう知識を武装していこう。そうすれば、自分の感情に対する理解も深まってくるので、自分の感情もコントロールしやすくなってくる。
 ただ、忙しい中でそういう深掘りをする時間を確保するのは大変だ。私のノウハウは週に5分だけの人物メモ書きである。それに加えて、後述のメモ書きを組み合わせるのがお勧めだ。また、そういう時間を確保するために、どんどん前倒しをしていく「前倒し筋」も大切だ。この2つの記事を参考にしてほしい。

豆腐を成長させる

 次に「成長する」ことの重要性について考えたい。成長意欲を全面に出すことはあまり良いことではない、という価値観が今の世の中には少なからずある。例えば、就活生がOB訪問や就職活動の面接で「なぜ、この仕事をやりたいのか?」と聞かれて、学生が「自分を最も成長させてくれるチャレンジングな職場だと思ったからです!」を意味するようなことを言うと、「お前、それ理由になってねえぞ」とOBや面接官から説教されてしまうのがオチだ。そういう面接官側の気持ちは、次の記事を読んでもらうとわかりやすいと思う。

 豆腐メンタリストであれば、「意識高い狩り」のアンテナに引っかかりたくもないので、いつしかそういうことを口にしなくなり、「成長したい」ということを考えなくなってしまうかもしれない。
 確かに「成長したい」というのは面接のような場で口にするようなことではないが、かなり重要なことである。できないことができるようになったり、知らない場所に行き新しい体験をしたり、勉強して何かの理解が深まったり。そうして脳内ニューロンの発火を感じることで、私達は生きていることを実感する。どちらかと言うと、「食欲」や「睡眠欲」のような原始的な欲求に近いかもしれない。だからこそ敢えて口にはしない人が多いのだ。
 ちなみに私の意識高い系論争に対する考えは、意識の高いことは心の中に留めておくべきことで、大っぴらに表現すべきものではない、と考えている。例えば、同じく原始的欲求である性欲はあまり口にすべきでない、というのがコンセンサスだろう。どうしても口にしたい場合は、ギャグ要素を混ぜて「下ネタ」として飲み会などに投入するのが精一杯というところだ。同じく原始的な成長意欲を口にするのは本来憚られるはずなので、それをストレートに口にすると場合によっては人を不機嫌にさせ叩かれてしまう。どうしても言いたいのであれば、「俺、やればできるんだぜ!」「明日から本気スイッチ!」のように、ギャグ要素を入れた意識の高い「上ネタ」として飲み会などで投入しよう。
 もちろん、気が合う少数メンバーと共に下ネタトークに花を咲かせることが許されるように、少数の意識の高いメンバーとともに上ネタトークでお互いを高め合うことには賛成である。
 話が逸れてしまったが、どうすれば意識的に成長していけるのか?これについては次の記事で紹介したので、興味のある人はぜひ読んでみてほしい。

【上級編】真っ二つに切られても諦めない、まな板の上で暴れる技術

切られた豆腐をくっつける「メンタル補強材」

 毎日の運動、食事、睡眠に気を遣っていても、豆腐が真っ二つに切られてしまうことは多々起こりうる。そういうときのために「メンタル補強材」を用意しておくことが大事だ。例えばカラオケに行って思いっきり歌うことでスッキリするという人が多いが、これは感情を表現する、深呼吸をするという2つの意味で豆腐メンタリストを癒やしてくれるので私もお勧めである。
 その他には、メンタルを補強してくれる記事や動画をストックしておき、それをスマホでいつでもチェックできるような体制にすることである。私はお気に入り記事や動画のURLをストックしていて、落ち込んだ時に見返すと元気が出る。落ち込んでいるときはわざわざ検索してページを探す気力もないので、さっと見れるようにしておくべきである。
 気に入ったどストライク映画も、Youtubeなどで購入してあるので、アプリを起動するだけで、いつでもさっと見れるようにしている。例えば大ヒットしている映画『君の名は。』の声優・神木隆之介さんは、以前から深海監督のファンであり、『秒速5センチメートル』をスマホに入れて、いつでもさっと見れるようにしていたらしい。映画『君の名は。』の声優に決まった時点で30回以上も『秒速5センチメートル』を観ていたとか。
 豆腐が真っ二つに切られてしまって、週末はずっと引きこもってしまう、ということがあっては大変にもったいない。できれば切られた直後に上記の方法でメンタルを補強しておこう。

落ち込んだら、不安や焦りをすべて「水切り」するメモ書き

 カラオケに行っても良い記事を読んでも、落ち込んでいる状況が深刻であれば、そんなに簡単にメンタルは補強されない。そういうシチュエーションでお勧めなのが、自分の状況をとにかく書いて書いて書きまくることである。落ち込んでいるときは脳の機能もすっかり低下してしまって、悩んでいるばかりで何も前に進まない悪循環に簡単に陥るのだ。手を動かすことで、なんとか状況を整理したり解決策を探そうという努力を始めることができる。
 そういうモヤモヤや不安を吐き出す方法はこのブログで何度も紹介してきたので、例えば次の記事を参考にしてほしい。どの記事も『ゼロ秒思考』(著:赤羽雄二さん)という本を実践したものであるので、こちらの本もぜひ読んでみてほしい。

終わりに

 豆腐メンタリストの人生は過酷だ。丁寧に丁寧に気を遣いながら料理をしてあげないと、気付けば千切り豆腐になってしまう。そんな戦場まな板を何も考えずに歩き回るのは危険だ。ぜひ、今回紹介した初級・中級・上級テクニックを駆使して自分自身を武装し、一緒にまな板の上で暴れていこう。