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『鬼速PDCA』のリミッター外しを本気で実践してみる

 さすがに前置きは必要なくなってきたかもしれないが、『鬼速PDCA』とは、現在ONI-SPEEDで売れているビジネス書だ。内容はタイトルの通り、ビジネスパーソンに必要なPDCAを高速を上回る鬼速で回すノウハウを解説した本である。

 そして、今回は、その本に出てくる「リミッター外し」についてお話しよう。まずは、少し引用。

 人は自分の経験や知識(つまり記憶)を基に、「これくらいならできそうだ」「これはさすがにできない」と、自分の可能性に上限を設けようとする。
 しかし、有名な「ノミの実験」(本来2mジャンプできるノミが、数日間、高さ50cmのカバーをかけられるとカバーを外した後も50cm以上飛べなくなるという実験結果)のように、限界とは本人も思い込みにすぎないことが多い。よってPDCAを回す際も、ときに非常識な計画を考えることが大切だ。

 この例として、例えば「3ヶ月後に会社の売上を5倍にするにはどうしたらいいか?」という問いが紹介されている。このようにリミッターを外すことで、今まで計画(P)で考えてきたKGI、ギャップ、課題、KPIなどでは対応できない次元や視点から思考する可能性が生まれる。ただし、

 9割のケースでは「やっぱり無理だ」という結論に至るだろうが、残りの一割では「もしかしたら、あながち無理な話ではないかもしれない」と思えるかもしれない。それがブレイクスルーの入口になる。
 こうした気づきは自分の常識に囚われすぎているとなかなか見えてこないので、リミッター外しの思考は、人や組織の成長に不可欠である。もっと言えば、起業家たちはこうした一見、絵空事のようなことを実現する人たちのことである。

とのことだ。

 こういう話は読んでいると気持ちは高まるが、実際に「リミッターを外して考えてみよう!」という気には意外とならない。私も本を実践しようと色々取り組んできたが、このリミッター外しはいつも飛ばしてしまう。なぜなら「自分がやってもどうせ良いアイディアは出てこない、考えるだけ時間が無駄になるのが目に見えてしまう」と思い、そうやって取り組んで何もアイディアが出てこないで落ち込む自分が鮮明に浮かび、取り組むのが億劫になってしまうのだ。そして「まぁ、そのうち取り組めばいいかな〜」と後回しにしてきた。
 
 しかし『鬼速PDCA』を再読している時に、リミッター外しの部分にさしかかってあることに気付いた。それはこれが「計画初級編」に書かれていることである。これにはびっくり!!ずっと「計画応用編」の内容だと勝手に思い込んでしまっていたが、初級編ということは、初心者でもやるべき、という著者のメッセージかもしれない。

 ということで気持ちを改め、少しずつではあるが、リミッター外しの取り組みを始めている。具体的には「ゴール」のリミッター外しと「解決案」のリミッター外しの2種類がある。

まずは「ゴール」のリミッターを外してみよう

 一つ目は先程紹介したような「3ヶ月後に会社の売上を5倍にするにはどうしたら良いか?」というような「ゴール」のリミッター外しだ。私は自分が設定したゴールを一旦忘れて、ゼロから考え直すようにしている。例えば、次のような問いを利用している。

  • もし無限の能力があれば、どういうゴールを設定すべきか?
  • もしスーパーサイヤ人になれるとしたら、どういうことをするか?
  • もし将来、ゲノム編集で体力と知力が10倍になれば、自分は何をするだろうか?
  • もしマーク・ザッカーバーグの学生時代と入れ替われたら、自分は何をするか?
  • もし自分が鬼速マンなら、どのようなゴールを考えるだろうか?
  • もしどんな人生でも自由に選択できたら、どういうキャリアを選ぶだろうか?

 上記はどれも似たような質問だが、何度も同じことを少しずつ違う問いによって自分の脳にぶつけてみることで、なんとか思考をストレッチすることが目的である。

 そしてA4メモ用紙を5枚ぐらい書くとネタ切れになってくるし、「もういいかな」と思える局面が訪れる。そこで諦めたら単なるお遊びになってしまう。著者の冨田さんは、社内で部下から相談を持ちかけられたときには、「他にできることがあるとしたらどういうことだと思う?」という質問を、リミッター外しのために良くするそうだ。部下がひるまずに3つくらい解決案を挙げてきたら、「じゃあさらに3つあるとしたらなんだろう?」と続けて聞くとのこと。つまり、もうカンタンには出てこないところでさらに問いかけるのがポイントのようだ。

 これは次に説明する解決案を考えるときの問いのようだが、ここのゴールでも用いてみよう。さらに数枚のメモを書いてみることで、「ゴール」のリミッター外しの訓練終了。これはダラダラやってしまうとすぐに一時間ぐらい経ってしまうので、次のように行っている。まず、10分と時間を決めて、考えられることをすべて吐き出す。次にアイディアがもう無いと思ったら、そこからさらに数枚のメモを5分ぐらい制限してなんとか書いてみる。こうすれば、時間もあまり負担にならないので良い。

リミッター外しの頻度と回数

 前述の通り、9割のケースでは「やっぱり無理」という結論になるものの、残りの1割ではブレイクスルーのヒントが得られるという割合になるようなので、なんとなく良いアイディアが出ていないと思っても、これを10回繰り返したら1回は大ヒットを飛ばせると思って粘り強くやるしかないと考えて取り組んでいる。

 頻度としては週末の振り返りの時のやること一覧に加えているので、週に一度としている。

リミッター外しをやって良かったこと

 まだブレイクスルーとまでは行かなくても、小さな効果は既に感じている。それは、自分がリミットを外して考えたゴールの縮約版が、実は今の自分が掲げているゴールだと気付くことが多々あることだ。そうすると結構モチベーションは上がるので、効果がある。その場合、「逆に今のゴールとリミット外しゴールを比較して、今のゴールを再構成するにはどうすればいいか?」と考えやすいので、得られるモノが大きい。

 また、書いているときは「まぁ、どうせ実現不可能なことを考えるお遊びタイムだ」という気持ちが潜在意識にあるので、出てきたアイディアを軽視しがちだが、面白いことに数日してから見返すと、「おお、これは使える!」とか「なるほど、そういうマインドセットもありうるな」とか、気付きが多い。自分が書いたメモとは思えないような不思議な感覚になるし、過去のリミッターを外した自分が、今のリミットの中に住んでいる自分のメンターになっているような感じだ。PDCAを1人で実行している人にとっては、こういう異時点間の自分との対話が成長材料になりうる。

同じことを解決案でもやってみる

 以上の話は「ゴール」のリミッター外しだが、本には「解決案」を考えるときにもリミッター外しが効くと紹介されている。なので、基本的には同じことを「解決案」を考えるときにも用いることができるだろう。

終わりに

 ということで、今回はリミッター外しについて紹介してみた。これはまだ練習中のノウハウなので、これ以上は深くは解説できないが、なんとか続けていきたいところであるね!

<鬼フェスとは>
 2017年2月18日から3月5日まで、毎日『鬼速PDCA』の記事を連続で公開しています。Twitterハッシュタグ「#鬼フェス」にて質問も受け付けています。『鬼速PDCA』体験記も募集しています。『鬼速PDCA』を実践している方は是非。詳しくはこちら。
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