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The world is changing, boys. It's time we change too.

間もなくやってくる「メルカリ王国時代」に先手を打て!

最近、メルカリにドハマリしている。先月始めたばかりだが、既に数百以上の出品を行い、売上も今月中には10万円を突破しそうな勢いだ。強気の値段でドシドシ売れていくし、「まさか誰もいらないだろう」と思うようなものまで売れていくのだ。他の人の出品を色々見ていると、本来なら捨てるようなものでもガンガン売れていっている。例えば、読み終わった週刊ダイヤモンド週刊東洋経済などの雑誌は300円で結構売れているし、一週間分の日経新聞なども300円ぐらいで同様に結構売れている(ちなみに300円はメルカリシステム上の最安値だ。)

調べてみたらメルカリの利用者数は国内1000万人以上で、世界ダウンロード数で言えば1億回を突破しているらしい。今更だけど、面白いもんなぁ〜!最近はせっせと周りの非メルカラーに激しくお勧めしている途中なのだが、良くもらう質問や反応があるので、ココにまとめておこう。

メルカリは貧困層がやるものでしょ?

「メルカリは貧困層がやるものでしょ?」という理解は、正しいのだろうか。実際の統計は知らないが、あまり本質的ではないように感じる。そういうことを言う人たちに「ブックオフとか買取王子とかは使ったことある?」と聞くと、だいたい「ある」と返ってくるので、単に「やっていない」だけなのではないか。(もちろんメルカリより低い価格でしかブックオフなどは買い取ってもらえないけどね。)

私も最近までメルカリをやってみようとは思わなかったし、周りで誰もやっていなかったのだが、オンライン上のコミュニティ「滝登り道場」の宿題として今回メルカリに挑戦してみたのだ。(以前の私も含め)単に新たなことに挑戦するのが億劫になっているだけの可能性もあるかもしれない。

ちなみに、「滝登り道場」とは何か。ブロックチェーンや量子コンピューティングは言うまでもなく、Brain Machine Interface、ゲノム編集・生命工学、拡張現実等のテクノロジーの凄まじい進化と激変する世の中に置いていかれてしまう危機感を持つ老害予備軍が、頑固な脳みそを酷使し、老化という重力に逆らい、滝を登るような努力をして自分の考え方・価値観・スキル・ライフスタイルを「アップデート」するための「滝登り道場」だ。

ココのコミュニティの宿題のうちの一つが、月に一つ以上、新たなウェブサービスをやり込む、というもので、今回メルカリをやり込んだおかげで、シェア経済のポテンシャルを体感し、実体験として理解できた。

とりあえず次の質問に行こう。

ヤフオクのようなものでしょ?

ヤフオクなどオークションでトラブルに合ったり、色々と痛い経験をしている人、発送や振込などで疲れたことのある人は、フリマアプリへの挑戦が億劫になっている印象を受ける。メルカリでは出品者も購入者もお互いが匿名ですべてが完結する「メルカリ便」の素晴らしいシステムを構築しているし、そもそもオークション形式ではない。出品者と購入者はアプリ内メッセージでやり取りできるが、何も言わずに発送することもできるし、「購入ありがとうございます!」「発送しました!」と簡単に連絡するだけなので負担は小さい。

フローとしては、

  • 出品する(写真を取って、状態や配送方法など設定して、説明文を書くだけ。数分で終わる)
  • 売れるまで待つ(視聴回数、いいね数などがデータとしてわかるし、他の類似商品と比較して値段を変更できる)
  • 売れたら梱包する(100均で売っているプチプチや透明シートに入れて、それをさらに茶封筒に入れるだけ)
  • 配送する(会社に行くついでにコンビニに寄っていく。お互いの住所の情報のない宛名シートをコンビニのカウンターで指示されたとおりに貼る。代金のやり取りは一切発生しない。あとでアプリに振り込まれ時に手数料・配送料が引かれた後の値が入るだけ)
  • 配送完了連絡をする(アプリ内でボタンを押すだけ)
  • 相手の受取通知が来る(お互いを3段階で評価し合う)

という簡単なものだ。

面倒なだけでしょ?

メルカリはとにかくおもしろい。

メルカリの巧妙なゲーミフィケーションに魅了され、中毒になっていくのだ。まず、「モノを売る」というのは本質的に人間らしい営みなのかもしれないと改めて思わされる。現代ビジネスパーソンは、あらゆる人々とともに一つのサービス・商品に関わっている。営業マンが1000万円分を1ヶ月で売ったとしても、そのうちのいくらがエンジニアの努力で、いくらがマーケティングの貢献で、…というのは複雑に絡み合っていてよくわからない。

一方でメルカリで物を売った場合、売上(出品価格)ー 原価(仕入れ値)ー 配送料 ー メルカリ手数料 = 利益分が「100%自分の努力」でなし得た偉業だ。モノを大切に利用して商品価値を維持したその努力、高値で売れるモノをそもそも買ってきたそのマーケット感覚とセンス、印象の良い写真や説明文の執筆・撮影スキル。そういうものが目に見える面白さ。「おお、オレが売った本を今別の人が読んでいるのか、そして経済をその分だけ回したんだ」ということをダイレクトに実感できる。これは買取業者に買い叩かれた後の「まぁ、その分部屋が片付いたし…」となぜか暗い顔で言い訳をする時の気分とは大違いだ。

もちろんお小遣いが欲しいとか、家の中のガラクタを処分してしまいたいとか、色々なモチベーションはあるかもしれないが、面白みは「売り買いする!」というところ、そのものにある。

簡単とは言っても出品・梱包・配送でストレス溜まるでしょ?

50品ぐらい発送すると、慣れによる効率化が一定レベルに達するので、最初はゲームのように楽しんでいた段階から、むしろ生活に欠かせないインフラのように進化していく。何か欲しいモノがあればまずメルカリをチェックするようになるし、売るときも、日常に溶け込むように梱包・発送できるようになっていく。何かを買う場合も、メルカリでいくらで売れるかをチェックしてから買うようにもなる。

ココまで来ると、利便性があまりに大きいので手間とかは気にならない。Google検索はインフラ化しているので「ググるのって手間だよね?ググりたくない。ストレス溜まるわ〜」と誰も言わないのと同じだ。(もちろん、今後は「ググるって意外と非効率的だよね?」という問題意識は大きくなってくるだろうが、それは置いておこう…)

外出中に売れた場合に、アプリのQRコードをスクショしてLINEで家族に送って、家にいる家族に送ってもらうという裏ワザもある。家族で協力しながら効率よく梱包・発送できる。遠く離れた実家のものを売りたい場合にも応用できる。

また、姉妹アプリ「カウル」は有効活用すべきだ。本やCD専用アプリだが、バーコードで自動的にタイトルや説明文を入れてくれるし、売れやすい価格のなかからなるべく高い値を推奨してくれる。これを使うのと使わないのとでは出品スピードが5倍ぐらい異なるぞ。

メルカリの独自ルールがあるんでしょ?

独自ルールがたくさんあるので、チャレンジすることを億劫に感じている人もいるかもしれない。でも、やっていたら明らかなルールばかりだし、運営サイドが設けているルールではない以上、従う必要すらない。「専用にしてもらえますか?」と言うのは、タイトルを「SEIKO置き時計」から「〇〇様専用 SEIKO置き時計」に変更するだけで、他の人が(物理的には買うことができるが)精神的に買いづらくなるだけ。買う前に「買ってもいいですか?」と一言確認してほしい出品者もいるらしいが、それはプロフィールを見れば書いてあるのでわかりやすい。

こんな理由でメルカリデビューしないのはもったいない!!ラーメン二郎の注文方法などで億劫になる、という話ならまだ理解できるけど、メルカラーが面白おかしく語るために独自ルールを強調しているだけなので、まったく気にせずメルカリに参入してほしい。

(とは言いつつ、私もまだ初心者であり、偉そうに語るのは危険かもしれない。今後ルール・文化の理解不足で何かの痛い目に合う可能性はゼロではない笑)

とは言え、単なるフリマアプリでしょ?

フリマアプリとしてのメルカリのココ1ヶ月の感想はだいたい上記のとおりだが、今後のメルカリ経済圏のポテンシャルからも目が離せない。

例えば福岡で試験的に始まった自転車シェアサービス「メルチャリ」。メルカリポイントで乗ったり、指定された以外の場所に乗り捨てされたものを見つけて戻してあげた場合にポイントがもらえたりするようになるらしい。

メルチャリがインフラレベルまで仮に大成功すれば、「メルカリ」と「メルチャリ」の素晴らしい融合ビジネスも見えてくる。例えばある人がポートAからポートBにメルチャリで移動した場合に、ポートAで待機しているメルカリ荷物の中に、ポートBに近いマンションに発送される予定のものがあれば、その人がメルチャリを利用するついでに、そのマンションに寄ってメルカリ荷物を届けることも可能になるかもしれない。もちろんそうしてくれた人にはチャリ利用料が割り引かれる。出品者側・利用者側の配送料も将来的に安くなっていくかもしれない。

問題としてはチャリでは近距離しか届けられないが、各チャリ設置拠点間の物流機能をメルカリが手がければ、あとはローカルにチャリラーが届けてくれると期待される。Uber Eatsのアイデアと似ているかもしれない。

他にも面白いのが2017年11月に設立されたばかりの「メルペイ」。仮想通貨・資産運用・融資・保険を展開していくとのことだが、メルカリ内ポイントを経済圏全体で利用できたり、メルカリアカウントで蓄積した信用(評価数)で融資してもらえる日も近いのかもしれない。メルカリの信用スコアを開発するデータサイエンティストの募集が出ているのも興味深い。

いまのうちにメルカリポイントや評価数を蓄積しておくと良いかもしれない!

終わりに

メルカリの存在はほとんどの日本人が知っている。良く話の流れで出てくる「メルカリに売っちゃってやろうかと思いましたよ」などのギャグは誰にでも通じる。でもそこで終わっていたらもったいない。メルカリ王国時代に備えよう!