🎄toricago🎄

毎週(土)朝8時に記事配信中🌈

日本で報道されないTikTokの真実(と、その他)

6月からTikTokに関する記事はほとんど読み尽くしてきたが、10月下旬に入り急にTikTokの記事が出回るペースが向上してきた。日本語でも多いし、外国でも増えている。ただ、残念ながら日本では重要な情報があまり出回っていないように感じることも多い。また、国内の分析記事ではTikTokをやりこまずして語る記事や分析コメントも散見される。

そこで、TikTokアプリでファン数を数千人獲得するまでやりこみ(それでも底辺TikToker)、渋谷のハロウィンに飛び込みTikTok現象がどこまで進んでいるかを自分の目で確認し、羞恥心を捨て小中学生に混じり有名TikTokerの握手会という現場にも足を運んでいる私が、歯車サラリーマンとして培った経済・企業分析力、中国テクノロジー動向の知識と融合し、他では味わえないTikTokの分析をご紹介していく「おっさんTikTok新聞」(不定期)をお届けしよう。その第一号だ。

TikTok内でポルノよりも怖いもの

medium.com
子供のSNS利用がいかに身も心にも悪影響があるかを研究して警鐘を鳴らしているBasilさんのブログ。文章内容からして、米国在住の可能性が高い。この記事では、子供が「Musical.ly」というアプリを入れてもよいか聞いてきた時に入れるべきか?という視点で書かれている。Musical.lyというのはTikTokと同様に中国発アプリだが、2017年11月にTikTokを運営するByteDanceに買収され、TikTokのサービスに一本化された。そのため、Musical.lyに対する多くの懸念点が、そのままTikTokにも当てはまることが多い。記事の結論:Musical.ly(現TikTok)は子供に絶対に使わせてはダメ!なぜか?

  • Youtubeアプリをせっかく制限していても、Musical.lyのユーザープロフィールからYoutubeにアクセスできてしまう。
  • 自分のちょっとエッチな動画を上げているティーン、ティーン未満の子供が多すぎる。それを観た自分の子供はどう思うか?
  • 不適切なハッシュタグはすぐに運営に見つかり削除されるが、ユーザー間の独自用語が生まれていく。例えばthotはthat ho over thereの略で、自分のポルノを出す人のことを意味しているらしい。こういう独自用語が毎週のように入れ替わっていき、運営とのいたちごっこが続く。
  • 自殺方法を示唆する動画、自分の体を傷つけ血を見せつける動画、男の子が女の子の喉にナイフをあてる動画などもある。これらを観て自分の子供はどう思うか?そもそも、どれだけ自分の子供がこういう動画を見ているかもわからない。
  • 自殺したいと悩む子供の動画もあるが、そこのコメントを見ると"u r beautiful plz dont kill urself im only 10 but i will b ur friend.”"(「君は可愛いよ!死ぬことなんてないよ!自分は10歳だけど友達になるよ」)というのがあったらしい。一見、他人を助けようとする姿は美しいが、自分の子供にそんな役目を果たしてもらうことが良いのか?本来、Minecraftを楽しんだり、テレビでアニメを見たり、そういう無害で安全な日々を送るべきではないのか?
  • 脳が未発達のティーン・ティーン未満が自分の動画を投稿して、いいねが2件しかつかないのに、クラスの友達は千件、1万件ついていったらどう思うか?そういう子どもたちが、そのうち#uglyというハッシュタグとともに自分の動画を投稿するようになっていく。
  • 学校でいじめられたり、嫌なことがあっても、チャイムが鳴るとともに自由になれる。家に帰宅して親とハグしたり、犬と戯れたり、本を読んだり出来る。自分の想像力を養う時間にしたり、アートを楽しんだり。でも、常にMusical.lyに繋がっていれば、そういう時間すらなくなる。常に緊張感の走る時間で埋め尽くされる。
  • 中にはしっかりしている親もいる。自分の娘が進学予定の中学校のツアーガイドに参加したら、中学生がアテンドしてくれた。その中学生に「iPhoneを持っているか?」と聞いたら、「持っていないし、必要ない。時間が無限に奪われるからね」と。「じゃあどうやって友達と連絡するの?」と聞くと、「ノートPCかタブレットでFacetimeを使うよ。」と答えてくれた。もうひとりの中学生に同じ質問をすると「私はガラケーよ。ダサいけどね。笑」(同時に周囲の友達も笑う)。ブログ著者の心の中:「娘よ、あなたの中学生時代の運命は『ダサいガラケー』に今、決まったわ!」

だいたいこんな感じだが、このようにちゃんとアプリを使い込んで警鐘を鳴らす記事というのは日本にはほとんど見当たらないので、日本語で要約してみた。今までTikTokを絶賛する記事しか私はブログでは書いてこなかったので、今後はTikTokの問題点もバランスよく紹介していく予定だ。

子供を持つ親がTikTokについて知っておくべき5つのこと

coolmomtech.com

こちらも英語圏のブログ記事。TikTokが親検閲機能がないことを問題視している(ただ、運営はそれを追加すると公式に発表しているはず。)この記事では、保護者のためにTikTokの危険ポイントを5つ上げている。著者の方の4人のお子さんを持つママ。一つ前の記事への引用もあり被る内容もあるが勉強になる。

  • サイバーイジメが起きやすい構造になっている。コメントをあとから消されたら証拠はない。アカウントを一人が多数作れることがそれを誘発しやすくしているのではないか。
  • プライベート設定にすれば自分の動画は非友達には見られないけど、非友達の動画は見放題。問題ある人の動画が自分の子供の目に触れる危険性は残る。
  • Youtubeへのポータルとして機能している。Youtubeアプリを入れていなくても見れてしまう。
  • 子供が「ポルノを見てしまうかもしれない」というのが最大の懸念ではなく、むしろ逆である。自分から不適切なコンテンツを発するようになるかもしれない。
  • TikTokによって子供の時間がますます奪われる。子供たちはすでにスマホによって多くの時間を吸い取られている。ここからさらに増えてしまったらどうなってしまうのか。

一般サラリーマンがTikTokを避けて通れなくなってきた

www.nikkei.com

ビジネスパーソンの必須情報源として知られる「日本経済新聞」であるが、実は今までに日経がTikTokを紹介したのはわずか5回程度に過ぎなかった(FT連携等を除く)。そこが10月に入ってから急に増えていて、さらに5回程度の報道がでた総数が10回を超えた。11月上旬もTikTokが登場しており、今までスルーしてきたのに急に取り上げるようになった。世界一のユニコーンに先日なったことで、ビジネスパーソンの教養として抑えなければならない話題に昇格したのだろう。

こちらのヤフーの取り組みの背景情報としてもTikTokを紹介している。ちなみに記事の内容はヤフーがインフルエンサーを囲うという内容。

ハロウィーン

有名TikTokerさんや「プライベート中のプーさんww」に会えるかもしれないと期待して、渋谷のハロウィーンに潜入してきた。ポケモンGOが流行ったときみたいに、周囲の人が全員TikTokをやっている現象がハロウォーンでは起こるのではないか、とも期待していたが、さすがにそんな状況ではなかった。

ハチ公・スクランブル交差点付近は人で溢れかえっており、カオス状態。救急車が数分おきに通る、警備員、警察がうじゃうじゃおり、爆音を鳴らすバイクもたくさん通る感じで不快感が募る。若者についていけねえ!!とイライラする。スクランブル交差点で、TikTok用の動画をいくつか撮影してすぐに帰宅。もっと他の人のコスチュームをエンジョいできる雰囲気を想像していたので残念。もしかしたらもっと奥に進んでいけば楽しむゆとりが生じたのかもしれない。

一方で、TikTokアプリでは10月下旬ごろからハロウィーン動画が増え始め、10月31日、11月1日あたりはハロウィーン動画一色という感じに。現場にも足を運んだ感想を言えば、TikTokは現実を現していると言うより、現実の中でも面白い上澄み層が切り取られてバズりにバズる、他の人がそのコンテンツに乗っかるという構造だな、と思った。SNS時代では当たり前のことかもしれないが、改めて。

しかし11月2日からはハロウィンの動画はほとんど出現しなくなった。コンテンツの移り変わりが激しいので、数日間TikTokを見なかっただけで話題についていけなくなる恐れがあるかもしれない。いまどきの若者は大変だww

普通の人は、まだ知らないTikTok

tech.economictimes.indiatimes.com

Uberを越えてByteDanceの評価額が世界1位のユニコーンになったことで色々なメディアで報道されるようになってきたが、注目したいのはタイトルの部分。"This little known media company"(訳:誰も知らない謎のメディア企業)とあり、現状の一般ビジネスパーソンの感覚を表している。

「Tik Tok」と書いてしまうと恥を書く!?

Bytedance Is Said to Secure Funding at Record $75 Billion Value:

https://www.bloomberg.com/news/articles/2018-10-26/bytedance-is-said-to-secure-funding-at-record-75-billion-value

こちらはブルームバーグの記事。内容は一つ前の記事と似ているが、面白いのは、こちら:

Six-year-old Bytedance, owner of news aggregator Toutiao and video sensation Tik Tok, has surpassed Uber Technologies Inc. to become the world’s most valuable startup, according to CB Insights, which values Uber at $72 billion. Having become a major player in China’s internet scene, it’s now planning to use its influx of cash to take on Western rivals. Its biggest overseas hit is a video service called Douyin -- known as Tik Tok beyond China -- that’s siphoning attention from the likes of Tencent Holdings Ltd. and Facebook Inc.

これがなぜ面白いかと言うと、TikTokのことをスペルミスしており、Tik Tokと書いている。Bloombergというのは経済系ではトップレベルの名門メディアであるが、それでもTik Tokと間違えてしまうぐらい、TikTokというのは見慣れない、新しい現象なのである。実は同様の誤りは日本のメディアやブログで非常に多い。試しに調べるとわんさか出ている。たぶんあと半年〜1年後ぐらいには(正しい方に見慣れることによって)誤るケースが徐々に減ってくると思われる。

この誤りで思い出すのは、FacebookをFaceBookと書いたり、Face Bookと書いたりする人が昔は多かったことである。去年ぐらいまではNewsPicksのことをNews Picksと書く人も異常に多かった。こういうのは見る人が見れば一瞬で違和感を感じるのだが、あまりサービスを使い込んでいない人だと違和感に気づけない。知らず知らずのうちに、自分がどれだけそのサービスをやりこんでいるのか、というのが周囲にバレてしまい恥を書くパターンである。皆さんも気をつけよう。

特に日本人だと、ワード単位で脳が理解しているようで、外来語もポチをつけて読みやすくする傾向にある。例えばbig dataが日本に輸入されてきたときには、ビッグ・データと表現するメディアが非常に多かったが、今では日本人の目もそれに慣れてきたので、ポチが不要になり、単にビッグデータでも伝わるようになった。

Facebookがパクリアプリを準備中

thebridge.jp

はい、来ましたね。ちなみにFacebookは今までにたくさんTikTok潰しを繰り広げているし、Tencentも潰そうと必死で、それらの情報はこちらの記事にもまとめたので是非。

TikTok Japanの1周年記念パーティ

prtimes.jp

こちらのプレスリリースではTikTok1周年記念パーティ開催報告。このパーティには有名TikTokerさんが大集結したようで、過去1〜2週間はアプリを開けばこのパーティの動画を見かけることが多かった。六本木ミッドタウンホールで行われ、「TikTok CREATOR AWARDS 2018」で11名のTikTokerが表彰された模様。

中国テック業界、冷え込むか

jp.wsj.com

中国テック業界への投資熱が落ち着いてきており、冷え込んでしまうリスクを懸念した記事。しかしそんな状況でもTikTokを運営するByteDanceの投資家からの人気は異常に高いままであることを報じている。

AvexとTikTokが連携

https://avex.com/jp/ja/news/2018/tiktok_25000/avex.com
最後の方に持ってきたけど、日本のビジネスパーソン的には重要ニュースで要チェック。さすがエイベックス、動きが早い。

終わりに

おっさんTikTok新聞はコレで終わり!次回もやりますので、また遊びに来てね😜🌈TwitterでもTikTokの最新動向や分析を投稿しているよ🔥🐣
twitter.com

第2号を書きました!

toricago.hatenablog.com